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ポケモンワールドチャンピオンシップス2018ナッシュビル旅行記~旅慣れていない親子での初海外旅行

2018年8月にテネシー州ナッシュビルで開催されたポケモンワールドチャンピオンシップスのジュニアカテゴリのカードゲーム部門に息子がDay2から出場し9位となりました。カードを始めた頃から憧れていた夢の舞台です。

ナッシュビルはカントリーミュージックが有名でミュージックシティと呼ばれてます。街のメインストリートは本当に昼間からあちこちの店から音楽が響いてきます。このWCSではポケモン達もそれにちなんだデザインがされています。

ポケモンワールドチャンピオンシップスとは毎年北米で開催されるポケモンのカードやビデオゲーム、ポッ拳などの世界一を決める大会です。息子が参加したジュニアカテゴリではイノウエナオヒトくんが世界一となりました。

はやとの対戦記録などはすでにDiarynoteに書きました。

ポケモンカードで世界へ行く方々は旅慣れている方が多いという印象。また何度も経験されている先輩方もたくさんいて、事前にたくさんアドバイスや経験談を教えていただきました。旅慣れてないし、しかも親子で初海外。。。といった私達はそのような先輩方や友人達が道しるべとなっていただき、とても感謝しております。そのおかげで世界大会に無事行けたと思っております。

私の海外経験といったら大学生の時にイタリア~フランス~スペインとバックパック旅行、仕事関係で2013年頃にオーストリアへ行ったぐらいです。北米は初めて。

この記事は自分たちのような旅慣れていないし、経験もないという方のためにも自分たちのためにも残しておきます。子供のおかげでこのような経験できたこと、今回共に世界に挑んだ友人、見守ってくれた先輩方に深く感謝しています。

経験者や旅慣れた方はこの後を読んでも得るものはないかもしれません。

【目次】
1.準備
2.ナッシュビルへ
3.反抗
4.DAY1
5.DAY2
6.食事
7.言葉

1.準備・持ち物

カードゲームでどのような準備をしたのか。その点はこの記事では重きをおいてません。日本国内ならなんとかなることも米国というアウェーでは思い通りにならないことも多いです。そんな中でカードゲームで勝利するには構築やプレイングだけではなく、コンディショニングはもちろん、情報収集力、チームワーク、必要なことは多面的です。この記事ではどんな準備をして現地で過ごしたのかという私的な記録です。参考になるかわかりませんが、皆さんが準備するきっかけになったら幸いです。


WCS経験者や旅慣れている方は本当にたくさんいて、自分はいかに世間知らずなのかと思いました。安く上手く行こうと思えば、団体ツアーよりかなり安くいけますし、より楽しめると思います。海外出張を何度も経験しており、慣れている方は簡単にできることも旅慣れてない親子はそうはいきません。航空機トラブルや現地でのリスクを考えると家族の理解も必要です。すんなりWCSへ行けるだろうと思いこんでいた私は妻との渡航交渉にかなり力を注ぎました。色々あり最終的にウチは公式で案内される近畿日本ツーリストの団体ツアーを選択しました。

パスポート・・・息子は9月生まれなのでWCS期間は10歳でした。2018シーズンは最初の横浜大会で準優勝、その後もトレーナーズリーグなどでポイントをとり、世界大会の目安となる400ptがとれた時点で息子のパスポートは早めにとりました。昨年出場した方はこれは不要だったと思います。

ESTA・・・米国へ行く方は必須な電子渡航認証のことです。エスタ・・・?これもあたりまえの人はスルーしてください。ネットで調べながら自分で取得することができますし、団体ツアーなら手数料を払うことで近ツーがやってくれる事も選べます。私は自分で調べてできました。そんなに難しくありません。

戸籍謄本・・・これは近ツーの書類で用意してくださいと言われましたが、実際には入国審査では要求されませんでした。必要とされる場合もあるようです。これも時間はあったので、自分で英訳して文書を持って行きました。片方の親の渡航同意書なども必要ですが、それも近ツーがフォーマットを用意してくれます。

スーツケース・・・荷物は米国国内線に適応する大きめのスーツケースを1個追加で購入しました。合計2個。結果的には2個でよかった。インスタント食品やレトルト食品、フリーズドライなどで1個つぶしました(笑)というのも息子が偏食で、新しいものにすぐ適応できないタイプなのです。アメリカの食事が口に合わないのはわかっていたのでありとあらゆるものを詰め込んでいきました。そのスペースは帰りにはおみやげに変わりました。トレードしたプレイマットやらおみやげなどたくさん。

服装・・・100均の圧縮袋って便利ですよね。これを使いました。どなたにお聞きしても米国の会場内は空調が寒いから暑さを調節できる服装はもっていってねとアドバイスくれました。これは本当にその通りだった。息子は助かりました。私は冷房ガンガンきかせる外人寄りではあります(笑)

Wi-Fi・・・いろいろ比較した結果USデータというサービスを利用しました。当日空港の引き取りなど混雑すると焦るので、事前引き取りを選択。プランはスーパーU.S.データ。WCS期間中とくに困ったことはありませんでした。ポケトークも合わせて借りてみました。基本ツアーだしいらなかったかな。ある安心はあるし、使った場面もあったけれど。英語圏以外の方とのコミュニケーションなどではいいかも。モバイルバッテリーは軍事用みたいなごっついものを用意しました。ソーラー充電ができたり(笑)安心を買ったようなものです。

時差対策・・・ツアー以外の方ははやく現地入りする方も多かったです。開会式直後にすぐにDay1始まるイメージです。力を発揮するためにも時差対策は必要です。プールで泳ぎましたが、運動がいいらしい。

どのぐらいカードもっていくか・・・これは国内遠征と同じだと思いますし、とくにアドバイスできることはありません。ただ使用するデッキの予備は用意しておいたほうがいいです。ロストバゲージが日本人選手で実際にありました。デッキは機内に持ち込むのはもちろんですが、親子プレイヤーならパパがさらにコピーデッキをもってリスクを分散してもいいかも。ミラーの練習になるし。

クレジットカード・・・メインで使うカードの他にいくつか用意しました。現地でのキャッシングもそんなに難しくないらしい。キャッシングの仕方をメモっていったけれど利用する機会はなかった。現金は五万円分ぐらいをドルに両替した。1ドル多めのほうが良い。理由はチップで使えるし、サイドイベントで使える。買い物はほぼクレカ。

iPhone,iPad・・・スマホは便利だしなんでもできますね。日本の家族ともskypeやらLINEやら。不自由ありません。地図やウーバーなど便利。

マルチクッカー・・・米国でおにぎりつくる。サトウのごはんを食べる。カレーをあたためる。などよく使いました。ネットに使い方はたくさんあります。アマゾンで買いました。インスタント麺の調理も簡単。ただ事前の練習はしといた方がいいと思います。

電機ポット・・・お湯をすぐわかせる。フリーズドライを食べたり、カップラーメンを食べるのに使えた。ほんとすぐ沸く。超便利。いまでも使うときあります。

水筒・・・会場でフリーズドライを食べれるようにお湯を入れて使った。

いまはネットで調べようと思えば、英単語でキーワードみつければ事前に色々調べられます。しかしそもそも経験者でない限り、想像力働かせてもわからないことがわからない状態なので、とにかく経験者や先輩方を頼りにして事前リサーチをおすすめします。

Diarynoteには過去WCSに挑んだ先輩方が残してくれた知見がたくさん残っています。知的遺産です。勝者のデッキレシピなどにも共通すると思いますが、レシピなら使った方の人柄を知っているとより頭に残りやすいです。DiarynoteのWCSの記録も書いた方の顔を知っているとか友達だったりすると、あっコレ試してみようというように情報が立体的になると思います。し知り合いを増やして遺産を検索してみましょう。

2.ナッシュビルへ

うちの子はとにかく乗り物に弱い。飛行機以前に国内遠征の新幹線でもヒィヒィいってました。というか、乗り物に限らず初めてものに慎重。そんな父子で主要都市でもないナッシュビルへ無事行けるのだろうかー

成田エキスプレスで成田空港へ。成田空港に集合してチェックイン。これも団体ツアーなので添乗員の方を頼ればいいので楽です。そこで受けたインタビュー。

これを見て思い出しました。まず安心できるようにポシェットに入っているのは妻が安心できるようにと入れた息子が好きなドラマのコードブルーの写真。楽な服装。サトシの帽子は昨年仲間がWCS土産で買ってきてくれたもの。昨年行けなかった悔しさや今年の決意がこの帽子です。絶対これで世界大会を戦うと決めていました。一緒に行く友達も仲のいい子がたくさんいたのでその点はとても安心してました。でもTAの子達とは別便・・・。ジュニアは一緒にしてほしかった。こどもはそれだけで強がるしいい意味で影響されていきがるから。

飛行機に乗ると真ん中の席。隣はリョウさん。一緒に遠征した事もあるし、息子にとっても安心できる方で良かった。色々とお世話になりました。

機内に関しては色々過ごし方あると思います。簡易スリッパに関しては米国でのホテルでも使えるので100均で履きやすいのを探すのはおすすめです。機内ですぐにスリッパに履き替えました。あと乾燥しないようにマスクネックピローフットレストこれはアマゾンで買いました。そんな高いものでないのであっていいと思いますし、子供も使ってました。映画やドラマ、バラエティーみたりしてました。もっていたゲームはあまりしなかったかな。案の定機内食もあまり食べず・・・。小食で偏食。エコノミー症候群にならないように足をあたため、たまにマッサージ。トイレにいくときに歩く。ビスケットなど食べれるものは食べる。水分補給はしてたかな。寝た方がいいんだけど、あまり寝れてないようでした。

国内線乗り継ぎのためシカゴの空港に到着。空港スタッフが全員米国人。外国に来た感じがします。入国審査を経て荷物をいったん受け取ります。顔は怖そうだけどフレンドリーにポケモンのこと話題にしてくれました。アメリカっぽくていいな。シカゴの空港は広いのでバスで移動。機内から気持ち悪いといっていたもののここでトラブル。バスで乗り継ぎのターミナルに到着するとはやとが嘔吐。結果的に酔い止めを飲ませたのがいけなかった。。。酔い止めがまずかったらしい。相棒のモクローや服が嘔吐まみれ。空港のトイレで洗ったり。ご心配とご迷惑おかけしました。

その後国内線へ。ボディチェックの際は靴も脱ぐ徹底ぶり。国内線は本当に小さかった。2列と1列しかなくて本当にバスみたい。気持ち悪さと嘔吐である意味すっきりしたこともあり国内線では寝てました。。。家を出てからナッシュビルへ到着するまで1日かかっている感じ。さらにバスでホテルへ。現地時間の13時~14時頃?につくもののすぐにチェックインはできず。16時から日本人のためのオリエンテーションがあるのでそれまでのすき間時間でを買いにいこうと思い立つ。そのあと選手登録やらあったら街へ行けなそうだったから。

3.反抗

苦手な乗り物を乗り継いでストレスや疲れもあったと思いますが、スーパー行こうといってもオレはいかない、行きたくないとフテくされる。目と鼻の先にスーパーがあるわけでもなく少し歩いていかないといけなかったのです。置いて行くわけにもいかず。

旅先にでもかかわらず反抗。仲良くいかないといけないのに。親に対しては生意気で反抗する態度が強いです。それは今でもよりそう。親に対してイエスマンじゃないから自分で考えるという点ではいいかもしれないけれど。「そういえば自分で考えろと育ててきたのはオレだったかも。。。」それでも親としては説得が大変。なんとか説得してスーパーで水調達。スーパーの外国のにおいが嫌でまた気持ち悪くなっただの、疲れただの大変でした。なんとか戻れてオリエンテーションを聞く。
※このH.G.HILLSストアにはお世話になったな。

その後ホテルにチェックイン。その後すぐに選手登録のため会場へ。会場のミュージックセンター内の雰囲気は世界大会そのもの。少し気分が高揚して不仲も解消できたかな。

ウェルカムキットをもらい、ポケセンで買い物。

海外の人たちトレード。これは闇市のように自然発生的に始まります。その場所がだめならだめだし。注意されたら終わりなのかな?これが楽しみにしているプレイヤーも多いと思います。うちも少しもっていったフォルダやスリーブを広げてやってみました。するとトレードオファーしにきてくれたり。息子が店を出していたからカナダのジュニアがトレードしにきてくれたり交流が楽しかった。

勇気を出してやってみたり、声かけてみたり。交流が生まれます。横からそれはレートがちがうとかいってくるやつ(外国人)もいたり。ほんとこれが楽しい。大会期間中はトレードも盛り上がってました。私も期間中楽しむ程度にできました。カードファイル、バインダーみたいなものを持ってかた多かった。そこそこで切り上げてホテルへ。夕飯を部屋で食べさせた。
※桜坂でMTを開催する際はあのロビーでトレードしてもいいんじゃないかなぁなんて妄想してます。

4.DAY1

もう朝か夜かよくわからない。完全に私は時差ボケしてました。なんか気持ち悪いし。でも気持ちは張っているので、朝早く起きてマルチクッカーでお米を炊いておにぎりを作る。開会式のために並ぶ。会場はこれぞWCS。開会式はとても華やか。

ここでタッグボルトのカード発表。感動的だった。Day1は開会式直後にゲーム開始。選手は開会式の雰囲気に浸りすぎては切り替えが難しそう。はやとはDAY2からなのでサイドイベントへ。オープンではあるが、海外の人たちととにかく対人戦の数をこなす。5ドル払って8人トーナメント。勝つとチケットもらえて景品と交換できる。ひたすら対戦。これでだいぶモードは変わった。日本でやったことの確認。

私は、はやとの様子みながら日本人選手の応援。お昼は自作おにぎりをたべさせて翌日のために慣れる。おにぎりは食べてくれた。このサイドイベントであまりデッキが回らなかったらしい。でもまずは現地の英語やコミュニケーションに慣れることが大事。

対戦して日本人プレイヤーの情勢が決まったところで、私達は水が必要になったので再度スーパーマーケットへ買い出しへ。

その後時差ボケにプールでの運動がいいというのでホテルのプールへ。スイミングは力を入れてやっていたので泳いだのは良かった。でも水のんだらしくその後おなかがいたくなる(笑)いろいろあるねぇ。夕方ホテルの部屋でサイドイベントの反省とデッキ提出に向けてなおぽんと調整。お互い明日がんばろうと話をする。夕飯はマルチクッカーでサトウのごはん。

5.DAY2

朝ホテルで再度デッキ確認。すると、ん?直前になりKMCのスリーブの色が一部違うことが判明。黒と青がほとんど同じに見えて混ざってしまっていて焦る。開場の時間が迫るなか大急ぎで差し替え。気づいてよかった。ホテルと会場はつながってないけど目の前だから助かる。とにかくBO3が7戦と長丁場です。勝つとそのあとさらに2戦あるので、そこを見越して脳のスタミナをつけておくのは今から大事だと思います。

6.食事

はやとは少食で偏食、しかも新しいものに慎重。持って行ったレトルト食品やカップ麺の中でもこれは食べれるだの、食べれないだの。わがままで文句がとにかく多いです。お茶類は重いけれど4本~6本ぐらい念のためもっていたものを重宝してしまった。お茶のペットボトル(おーいお茶とか生茶とか爽健美茶とか)はもう少しもっていってもよかった。現地のミネラルウォーターは飲むには飲むけどあわないらしい。レトルトやインスタント食品は事前に食べさせて慣れされたらもっと良かったと思う。無駄ものをもっていかなくていいので。食事面できにせずなんでも食べれる子はそれだけで強いと思います。

お米・・・小分けで売っているものを持っていく。おにぎり用に炊いた。サトウのごはんも持っていった。レンジはないがマルチクッカーあたためるだけなので楽。お米関連でいえば、海苔。あとおにぎり用ふりかけかな。100均でおにぎりを簡単につくれるゴムのやつは便利。

容器・・・ごはんやカレーをたべるのに皿やスプーンや箸が必要となります。紙皿やプラスチックのコップなど。これは何度も使えます。

お菓子・・・じゃがりこなど本人が食べなれているものをもっていきました。糖分補給でラムネとかたべさせたいんだけど、ラムネはまずいから嫌だの一点張り。梃子でも動きません。

フリーズドライ・・・味噌汁のフリーズドライは食べてくれた。豚汁など。野菜補充は味噌汁だったのかな。ただ味噌汁を何にいれて食べるかまでは考えてなかった。深めの紙皿があったのでそれで食べれた。

飲むゼリー・・・ガッツギアやウイダーインゼリーのようなものももっていた。やや飲んだ。

レトルトカレー・・・銘柄によるが食べた。

非常食・・・お湯を注ぐだけでたべれるアルファ米やパスタ。これは簡単で便利。水筒にお湯をいれて、会場で食べたりもした。

下記写真はホテルのレストランで頼んだもの。

最終日にこばしょうくん親子といったホテルから見えるBBQのお店。アメリカっぽいものを食べれた。

7.言葉

これはまずHKさんにあらためて感謝。昔みらチャンで即興講師をしていたのを憶えていて下記の企画をご相談したところ引き受けてくださいました。対戦で最低限必要な英語を教えてくれました。私もサイドイベントでこれを知っていたおかげで対戦がスムーズだったし楽しめました。この時はジュニアでは、なおぽんやこばしょうくんも参加してくれてました。

カードゲームでは勝ちを目指します。競争することで成長する面が多いにあります。ただその土台はコミニケーションであり、そこが親として感じて欲しい部分です。英語圏ではなく世界から集まった人達と交流して世界が広がる。そのツールが言葉です。このWCSをきっかけにはやとは英語に興味をもったし、苦手意識もなくなったようです。それだけでもとても価値がありました。

参加してくれたへるさんが書いてくれた記事。
とてもよくまとめてくれています。
相手に「トラッシュ見せてください!」って英語ですぐ言えますか?

基本的な言葉を憶えてれば通訳も呼べるし特に困らないかもしれません。しかしながら米国での大会ですから英語を少しでも事前に学ぶことで楽しめる幅が広がります。WCSを楽しむ会でHK講師が教えてくれたように、ジャッジを呼んだときに場を説明できたら上級者だし海外志向の方はそこを目指してみてもいいかもしれません。
※これは僕がまとめたもの。

最終日にこばさんとこばしょうくんとナッシュビルを観光するのに使ったウーバー。ウーバーイーツなども使えばよかった。これは言葉がなくてもテクノロジーでなんとかなってしまう例。

最後に

不慣れな親子の旅(←ただの団体ツアーじゃないか!)の一部始終を読んでくださりありがとうございました!



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