インド人エンジニアとの東京散策して思ったこと vol.36
◯これはインド現地採用から帰国し、2018年10月からメルカリに入った筆者が同じ時期に入社した外国籍エンジニア40人との日々を綴るマガジンです。
今日は新卒外国籍メンバーと遊んだ。
前回は山に一緒に登って、若干社内の人に突っ込まれたけど、今回はAR謎解きツアーだ。
ARってなんだ?というのは「拡張現実」と訳されるが、簡単に言うとPokemon Goみたいな世界のことだ。
今回は、東京駅周辺で三菱地所などによって企画された「ARリアル謎解きツアー」と言うのに参加した。
ツアーじたいの参加は無料。丸の内、東京、日本橋エリアの指定された場所に、謎解きの問題が仕掛けられており、一つずつアプリを使って解いていき、最後のゴールを目指していくというものだ。
昼に東京駅に集合して、皆で東京駅からスタートした。
途中、指定された場所に行くとフレームが用意されており、それをスキャンするとその中に絵画が現れ、そこに問題が秘められている。
皆でアプリをダウンロードして必死にスキャンした(このアプリをダウンロードさせることが、このツアーの目的なのだろうw)
14時頃からスタートした散策、途中で一緒に来たメンバーの一人が、カードの支払いに不備があり、窓口から電話が来たため、ソフトバンクに直接話しに行かないといけなくなり離脱した。
チームから抜けて秋葉原のソフトバンクショップに向かった(窓口の人、日本語しか話せないと思うけど大丈夫?と言ったけど、なんとかすると言って駅に向かった)
私達は引き続きツアーを続けた。これが結構難易度高く、3エリア(東京駅、丸の内、日本橋)回るのに時間がかかった。東京駅エリアと丸の内エリアを周った途中、東京駅でカフェに入り、お茶を飲むことにした。
「エスプレッソ」を初めて頼んだSukeeshは、その量の少なさにとても驚いていた。「Kayoさん、これで500円ですか?(少ない)」「しかも苦い。まるで薬のようです」と言って、たくさん砂糖をいれていたので、エスプレッソとはどういう飲み物か説明した。
次女の子とデート行ったときには失敗しないように。
そしてこのあたりから、私も含め、参加した日本メンバーには明らかに疲れが見えてきた。笑
「全部のエリアを周って答え見つけてたら、夜になっちゃうし、ある程度やったら帰りたい…w」みたいなことは、やんわり思っていたのだが、インドメンバーは皆、とても熱狂していた。やめる気配がない。
東京駅と丸の内エリアを攻略した私達日本メンバーは「もういいかな」という気分だったけど、Shubhamが「残りの日本橋エリアも行きましょう!」と言ってスタスタ歩き始めた。
多分日本メンバーは「マジかよ」と思いながらも、彼らについていった。
昼から始めて日が暮れてきたけど、それでも彼らのテンションは変わらず、最後の答えを探し続けた。
彼らは歩きながらいろいろな話を教えてくれたのだが、日本メンバーの一人が「IITって、やっぱり頭いいの?」って聞くと「160万人のうちの上位1万人ですね、頭いいですね」と少し自慢げに答えた。
ハイデラ出身のSukeeshは受験の時毎日、コーチをつけて朝の6時から夜10時まで勉強したというエピソードも話してくれた。そしたら北出身のShubhamは「僕はそんなに勉強しなかった」と被せた。
そんなこんな話している内に、ようやく20時ころ、最後の答えにたどり着くことができた。
ここまでたどり着くまで、かなりの距離を歩き、何度も「もうわからない」と日本人の私達が日本語のクイズに諦めそうになったのだが、彼らの基礎体力の高さとエネルギーの高さに引っ張られ、気づいたらゴールに辿り着いていた。
ここから今日の日記の本題だ。
私は今日一日彼らと一緒にいて、やっぱり凄いと思った。
まず、体力がある。
この「体力がある」というのは実はパフォーマンスを出すのに非常に重要だ。
何か結果を出すことにおいて、最初は「質より量」というけれど、その「量」を出すための「体力」というのは絶対に必須だ。
彼らは上位数%のインド人エンジニアのエリートというだけあり、インド国内での受験戦争を勝ち抜いた体力がある。
今日1日一緒にいて思った。彼らは強い。
基本的な処理能力も高かった。ここは日本の東京なのに、後半はShubhamがGoogleMapを見ながら私達をリードしていた。
このクイズ、全部日本語で作られているのだが、ひらがなとカタカナが読める彼らは、Google翻訳も駆使しながらほぼ理解していた。
「あみだくじ」の方法で暗号を解け」というような日本語を訳して調べていた。私は未だに、ヒンディーの言葉はまるで頭に入ってこない。
そして、物事に対する熱狂がすごい。これも大事な要素だ。
何か結果を出すために「夢中になるということ」「本気で考えるということ」
「面白そうなことを全力で楽しんでみる」という好奇心と「粘り強く考える」という貪欲さが強い。
私はこのツアーで何度も「もういいんじゃないか?w」って思ったけど、
その度に「いや、もう少し考えてみよう」となり「わかった、やってみよう」と考え直すことで、結果、最後ゴールまでたどり着いた。
彼らと張り合ったからだ。
私は最後、本当にとても疲れた。笑
あんまりこんなに疲れることもないけど、今日は疲れた。
私は今日のイベント、ふんわりした女の子を呼ばなくて本当によかったと心から思ったのだが(笑)
こういう機会で海外のメンバーと触れ合うことは、本当にいろんなことを知るきっかけになるのだ。特に海外で働いてみたいと思っているメンバー。
彼らと行動を1日ともにすることで、彼らの頭の良さや、体力の高さや、そして人間性にも触れ、自分たちってどうなんだろう?何が違和感なんだろう?と考えるきっかけになる。
さらには、世界で注目される「IITインド人エンジニア」って、本当にそんなに優秀なの?どんな人達なの?ということも、どんな文献を読むより、一緒に行動してみればいい。
「あれ、意外とたいしたことないじゃん」でもいいし「やっぱりすごい」と気づいて、彼らの時代の到来に危機感を感じるのでもいい。
自分の英語が全然伝わらず打ちひしがれるでもいい。そういう経験は多いほど、後々強くなる。
大事なことは客観的な情報と、そして実際に自分の目でみて触れ合ってみることだと私は思っている。
そして私は今日、自分の中の体験としては「とても疲れた」
いや、毎回疲れている(笑)
そして改めて、インドから来た彼らは凄いなと、リスペクトした。
また次回も何か企画しようと思っている。もし来てみたいひとはひっそり連絡を。皆、大歓迎で迎え入れてくれる。
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