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ママ視点で書く、移住してみて気づいた日本のここが素晴らしい!

先日、米国ポートランドに移住して気づいた日本にこれがあったらもっと暮らしが豊かにハッピーになるかもしれないと思ったものを紹介しました。


物事には両面があるもので、どちらか一方だけが完全勝利ということは少ないと思っています。とりわけ暮らしにおいては一人ひとりの価値観も異なり、ライフステージやタイミングによって良い悪い(好む好まない)は変化するもの。ゆえに両方の暮らしを体験してどちらかだけを称賛するのは気がすすまないので今回は、海外に来てみて気づいた日本のここがすごい!をまとめておきたいと思います。

前回の記事の中で次は日本のいいところを書く、と添えながらもここ数週間の日本から聞こえてくるニュースを見ていて、今なのか?こんな呑気な発信をしていいのか?と思いました。が、いま日本国内はそのCOVID-19の感染のニュースの影響が大きく、海外から訪れる観光客は減少しています。いま、とは言いません。日本の未来にむけて。数ヶ月後にむけて。日本に興味がある、日本に行きたい、いつか日本で暮らしたいと思っている(日本語が読める人限定ですが)人が「日本いいな!日本で暮らしたいな!」と思ってもらえれば、と願いながらまとめます。

育児における国のサポートが手厚い(育休も保育料も)

米国は連邦としての育休は設けていません。独自に育休のような仕組みを導入する企業や州は増えているようですが、私の住むオレゴンは少なくとも日本のような1年可能といった制度は見つけられませんでした(年間12週の休暇+状況によって追加で12週程度は可能みたい ※参照 https://www.oregon.gov/boli/TA/docs/OFLA-Poster.pdf )。

それに比べて日本は子どもが1歳まで、そして給付金により8割ぐらいの収入が保障されています。Business Insider Japanの滝川記者の記事がわかりやすかったのでこちらをどうぞ。

3分で分かる男性育休。実は“世界一”収入カバーされる日本

私は移住前に出産し2歳になってから来ているので、この育休問題の当事者にはなりませんでしたが、働くママにとって日本の育休は素晴らしいと改めて思っています。

そしてまた日本が素晴らしいのは保育料です。昨年秋からは保育無償化により、もっと負担が軽減されているのではないでしょうか。米国の場合、12週の休みを終えて職場に復帰されるママも多いようですが、デイケアがとにかく高額!ピンキリではありますが、日本の2倍なんてザラで、下手すると3倍、4倍、フルで預けたなら、金額にして乳児は1000ドル超えはあたりまえ。

日本のサポート手厚い!すごい!

加えて米国は医療費も高いので、、、金銭面における日本の乳幼児育児の負担の軽さは日本の素晴らしいところだと感じています。

小学校低学年における「学童」と呼ばれる仕組み

いまなにかと話題の「学童保育クラブ」と呼ばれる学区ごとに設けられた小学校下校後に通う場所です。昨年9月から米国のキンダーガーテンに通い始めた長男は今年の4月に日本にいたら小学1年生になり、そのままいけば保育園からエスカレーターのごとく「学童」に入っていたことでしょう。

これも州やエリアによるようですが、長男が通うエリアには公立の学童がありません。皆さんPTAや民間が主催するアフタースクールを選んでいるようです。サッカー、アート、音楽など定番のものもあれば、日本語を学んでいる学校なので習字、そろばん、和太鼓などもあります。我が家も子どもと話し合って入学から3ヶ月経った1月から、アートとサッカーとコーディングを始めて見ました。バリエーションは多いし放課後の時間が子供にとっては充実するし楽しそうな一方、民間ゆえにそこそこのお値段がします。それは日本も一緒ですね。

選択できる、という点では、あの学童のような仕組みがあると選択肢が広がって良いのになぁと思う日々です。

新型コロナウィルスの影響で全国一斉休校が発令されましたが多くの学童は開くようですね。イレギュラーの日々変わる状況に関係者そして通わせるママの皆さまの苦労と努力お察しします。そしてこの事態に伴い民間事業者の学童やオンライン教育をはじめとする小中学校教育が軒並み無料開放するなど、サポートに努めているのを見ていると、これからますます日本の学童や自宅におけるホーム学習は充実してくるのではないかと思います。

旬を感じられる食材。やはり食事がおいしい。

やはり日本のごはんはおいしい。もちろん、ポートランドはとてもおいしい店がたくさんあるから、十分に満足していますが、時たま和食で、たとえばお刺身とか、蕗の薹の天ぷらとか、ゼンマイの煮物とか、そんなものが食べたくなるものです。

東京はタイ料理もインド料理も、イタリアンもどこの国の料理も食べられますからね!それは日本の素敵なところだと、聞いてはいたけれど移住して改めて感じます。

今は外食もままならない時期かと思いますが、日本のひとつの文化を守るべく街に活気が戻った時には、みんなでお金を使ってお店をサポートできるといいなぁと思います。

名称未設定のデザイン

鎌倉に住んでいた頃、庭では蕗の薹もヨモギもとれ春には天ぷら三昧

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朝釣ったアジをいただいてなめろうも手作りできた

食関係では・・・お肉のスライスが恋しい(あと、ちくわ)

日系アジア系スーパーに行かないと手に入らないもののひとつがスライスされたお肉です。米国のスーパーには牛肉も豚肉も、ドーンと塊しかありません(ひき肉はあります)。しかも単位はポンドですから、移住して主婦の私が最初に苦戦したのはお肉を注文すること、お肉を料理することでした。日々のことだから本当に大変。

一度は「できるだけ薄くスライスして!」と頼んだものの、包丁で切るのは大変そうだし、思ったより薄くもなく(笑)、一度で辞めました。

朝お弁当をつくる時など、スライスがあったら火が早く通って楽なのに!と思います。あとお弁当でいうと、ママの味方ちくわがないのは本当に不便です。

ローカルの風景や伝統文化

日本の水田、棚田、半島(半島は私がただ好きなだけ)、お寺に祭りにお正月。そう言った情緒ある田舎の風景や古くからある文化は日本の素晴らしさだと恋しくなるもののひとつです。

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こんな四季折々の風景も愛すべきところ。

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着物も日本の素晴らしい文化です。

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もちろん東京のカルチャーも日本の顔のひとつです。が、日本古来からのあたたかい風景や日常に触れたい時には、やっぱり地域に行くのがいいなぁと思います。

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伝統文化のひとつの傘。日常の傘も素晴らしい。

これは習慣の問題ですが、こちらの人は本当に傘を差しません。でもポートランドは10月から3月ぐらいまでよく雨が降るので、土砂降りの日には傘が欲しくなります。

傘なんてどこにでもあるだろうと思って日本に置いてきたところ、子どもの傘が本当に見つからない。ジャンプ傘とか絶対にない(危ないから別にジャンプしなくてもいいのだけど)。知り合いの日本人ママに聞いたら「日本で買ってきた」とのこと。持ってこれば良かった!!!

気に入った傘が見つからず、いまだ日本から持ってきた小さな折り畳み傘1本で過ごしている我が家です。

和傘を伝統工芸として作っている職人さんもたくさんいますし、日本の素敵な文化のひとつだとこちらに来てから改めて感じます。

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いろいろと断片を取り上げましたが、私の中で日本の好きなところのいちばんは四季。寒い冬もジメジメとした梅雨も今いる街にも四季がありますが、四季折々の花や食材、文化などの日本の充実ぶりにはかないません。

今は梅が満開かな。そしてまもなく桜の季節。桜が咲く頃には、日本の皆さんが一歩ずつ外へと出かけられますように。

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