海外移住は小学生1年生の「はじめてのおつかい」だ。大変だったことを振り返る。
今年の夏で、ポートランドに家族で移り住んでから3年になる。
その2019年の夏から半年でコロナがやってきた我が家。
移住後にやーっと暮らしが落ち着いてきた。ライフラインができてきたぞ。と思った矢先に、COVID-19のステイホーム生活で街に出られなくなり、オンライン学習と共に家庭保育が始まり、さらにはBLACK LIVES MATTERのプロテストが盛り上がり、大統領選があり、落ち着いたと思ったらオミクロン。そして今年2022年の3月、移住して2年半が経ち、ようやく、ポートランドの暮らしを再開することができた。そんな今だ。5月だというのに、毎日雨で雹がいきなりスコールのように降り注ぐ、謎の天候も、あと1ヶ月もすれば、晴天が続く、オレゴンの夏がやってくると信じながら過ごしている。
ブリュワリーをはじめとするレストランでの食事。ママ友や子どもとのバースデイパーティ。プリスクールのイベント。2年間にはなかった出来事がやっと動き出した。始まるはずだった生活が、まもなく移住して3年というところでやっと。
ここまで空白だった、でも貴重な体験となったかもしれない、この2年半はどんな意味があったのか?はまた別の機会に書くとして、今回は、改めて、40歳ではじめて海外生活をして、家族で移住してきて大変だったこと。を振り返ろうと思う(いや、まだ大変なんだけど)。
こんな記事を書こうと思い立てたこと自体が、このコロナ禍の間の2年にはなかったことで、本当にやっと止まった時計の針が動き出したのかもしれない。
移住後の日々は小学1年生のはじめてのおつかいだ。
今、海外では何かと物議を醸している、日本人なら誰でも知っている番組「はじめてのおつかい」。あのドキドキ。挑戦と失敗と成功の連続。社会と暮らしの常識がまだ形成されない幼少期は街に出かけるのも大変なんだと、最近私も改めて見て思った。
私たちは日本で暮らしていると、毎日、無意識に当然のように、社会で街で暮らしている。電車に乗って学校や職場に行き、お金を使って買い物をして、ごはんを食べて、お風呂に入り、洗濯をして寝る。それが当然になった今、あの身長80センチぐらいだったときの苦労を覚えてはいない。その暮らし方、生き方をいつ覚えたか?と問われると、もう記憶にない。社会常識、生活常識、当たり前となっていることばかりだ。
こんなことが全部、調べないとわからなくなるのが、初めての海外移住だ(我が家は留学も駐在も経験ないから本当に初めてだから)。たとえばだ。
会社などのサポートがない自力移住でよく言われる
こんな根本的なことはもちろん当然あるのだけど、それよりも日々の暮らしでジワジワと生じる、わからない出来事の積み重ねが、わりとつらいのだ。
無意識に感覚的に、なぜか知っている(小学校ぐらいの時にひとつひとつ常識として身につけていったのだと思うが)常識がわからない。右も左もわからないことだらけの毎日。本当にそんな感じだった。
当時、細かいこと(たとえば、洗濯機にフィルターがないんだけどどうしたらいいのかとか)を教えてくれたママ友には本当に感謝だ。
いまはスマートフォンがあって、インターネットでなんでも調べられる時代であるのは幸いした。それがなかったら、と思うと恐ろしすぎる。
最後に私が困ったことの解を覚えている範囲で書いておく(笑)。
海外で生きるための小さなハック(ポートランド編)
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