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2021/02/06 HOSONO熱

『細野晴臣と彼らの時代』読了。

長かった!
いや、本の長さではなく、読み終わるまでの時間が。

読みながら、出てきたアルバムをいちいちSpotifyで検索したり、ないものはYouTubeでも探して聴いてはリストにするのでなかなか進まないのだ。
楽しいけど疲れる。
疲れるけど楽しい。
読書というよりも宿題のレポートをまとめている感じだった。
紙の本でなく、電子書籍にして正解。
本の中でも検索できるし、PCでkindleアプリとSpotifyとブラウザを開いて行ったり来たりできるので。
(でも紙の本も欲しいかも)

まず、とても丁寧に取材・調査された本だということに感動した。
読み始めてすぐにそう感じたし、巻末の参考文献や年表の膨大なことでも裏付けされた。
断片的に知っていたことが時系列につながって、間に知らなかったことがはめ込まれて腑に落ちたという感じ。

それから、淡々と事実を並べただけにとどまらず、細野さんはじめ周りの人たちとの人間関係の微妙なところも取材されていること。
著者の門間雄介氏の労作であるのはもちろんのこと、ここまでの取材に応じた細野さんの懐の深さと、細野さんの長年培ってきた人とのかかわりの結実だ。

細野晴臣のキャリアのすごさには改めて敬意を感じるが、今まだ変化の途中なことがうれしい。
1人の人がこんなに果実の多い人生を歩めるのに自分は、と思わないでもないが、それはまた別のはなし。
同じ時代に間に合ったことを喜びたい。

結果、できた膨大な動画やアルバムのリストもじっくり聴きたい。
聴いてみたいアルバム、もう一度聞きたい曲、観たい動画、読みたい本、てんこ盛りで、しばらくホソノフィーバーが続きそう。

ほんと、細野さんのファンだけでなく、細野さんの曲を聴いたことのある人全員にお勧めしたい本です。
聴いたことない人、そういないと思うけど。

今日はこれ、私がファンになったきっかけの大好きな一枚です。