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書くことの振り返り「文章の作り方」

「私はライターだ」というのが実はあまり好きじゃない。「物書きだ」がしっくりする。でもどちらの表現でも、そう名乗れる自分に誇りと嬉しさを感じる。後は胸を張れるだけの収入を確保したいもの(余談)。

締め切りや書きたいことに追われて、なかなか「書くこと」そのものにちゃんと向き合えていないように思えるので、ちょっと立ち止まって自分の「文章の作り方」を見直してみようと思う。


仕事と、自分のために書く時は段取りが違う

まず、仕事の文章を書く時と、noteや自分のための文章を書く時では、段取りが違うことに気づいた。それぞれこんな感じ↓

仕事の時
①テーマを決める
②中心に据える内容を決める
③タイトルを決める
④論拠を探す
⑤構成(全体の流れ)を立てる
⑥書く
⑦筋道だっているか確認する
⑧表現を整える
noteや自分のために書く時
⑴書きたいことを探す
⑵テーマを決める
⑶書きたいことをキーワードで並べる
⑷雰囲気を決める
⑸思うように書く
⑹流れと根拠が充分か確認する
⑺表現を整える
⑻タイトルを決める

「書く」前の準備:仕事の時

仕事の時は、掲載サイトが決まっているので、雰囲気を考える必要はないし、キーワードなどが指定されることが多いので、書きたいことから探す必要もない。タイトルもズバリそのものをつければよく、あまり悩まない。医療記事を書くことが多いので、論拠が確かであるかの確認に時間を使う。

次に書くことをキーワードで並べて構成を立てていく。文章全体のボリュームから、各項目の分量を見極めながら、必要項目を埋めていく感覚。


「書く」前の準備:noteや自分のために書く時

自分のために書く時は、書きたいこと探しから。でもこれは、毎日のTwitterなどをさかのぼればたいてい見つかる。Twitterでつぶやいたことを深める意識で書くことが多い。

ぼんやりと「こんなこと」が決まったら、できるだけくっきりとしたテーマに言語化する。次に書きたいことを箇条書きで並べていく。さらに雰囲気を決める。テーマはダークでも、明るく終わりたいことが多い。

双方この辺までが実際の「文章を書く」の準備。

「文章を書く」時の違い:言葉選び

仕事の文章の時は絶対にやらないことだが、自分のために書く時は、準備途中で見切り発車して書き始めてしまう時も多い。言葉選びの感覚が、仕事の時は「正確さ」「あいまいさの排除」にあるけれど、自分のために書く時は「自分の心に一番近い言葉」を選ぶ。

どちらの場合も譲れないのが「誰もがハッピーになれる言葉選び」という点。読んだひと、伝え聞いた人誰もが飲み込みやすい言葉であること、できるなら笑顔になれる言葉を選ぼうといつも心がけている。


「書いた後」にやること

仕事の文章の時は、とにかく「筋道」と「論拠」を厳しく見る。

自分のために書いた時は、「読む人が心地よい流れになっているか」が第一。次に「根拠に乏しいことを書いていないか」を考える。

どちらの場合も、文章がシンプルであるように心がけている。論拠に乏しい文章や不要な枝道を削る。思い入れがあるエピソードなども、えいやっと削ると、意外に素直な流れになって、気に入ることが多い。

以上が、私の文章の作り方。

仕事の文章はこれで納品だけれど、自分のために書いた時は、この後フリー素材から画像を挿入するという作業があり、実は結構苦手としている。でも最近、画像によって記事が生き生きとしてくることに気づいたので楽しくなってきた。

わかったこと

なににせよ、私は文章を作るのが好きだ。仕事であろうと自分のためであろうと、何かを伝えようと頭をひねっている時間が大好きだ

精密に論拠を積み上げていく(というほど立派なものは書けていないが)のも、心に忠実な言葉で流れを一気に駆け下るのも、どちらも大好きで大切な過程。

まだまだ修行中の身なので、これから変わっていくかもしれないが、現在地としての振り返り。成長の一過程として記録しておこうと思う。

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