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【回復】夏の終わりに

やっと終わるんだ。

私の人生を蝕んでいた母との関係が、夏の終りと共に、ひたひたと遠ざかって行くのを感じます。


子供の運命が親の都合によって決まるとは、まったく迷惑なことです。

同じ家に生まれた三人兄弟の境遇もばらばらで、上の姉は母から愛されて、真ん中の私は虐待されて、下の弟は溺愛されました。

こんな待遇を受けたのは、病気の母の恐怖と不安からくるエゴのせいだと理解してから解放されるまで、長い長い時間を要しました。


嫌な記憶を反芻したり、自滅的な自己批判をしてきて、その向き合っているものが本来の自分の持っているエネルギーとは相反するものと解っていながら、その場を離れられない、というジレンマに苦しめられました。


私はこんな所で、こんな事をしている場合ではないのに、と。

母に拘束されながら、人生の大切な時間を搾取されてきたことを思うと、何とも言えない気持ちになります。


しかし、急に母のことがどうでもよくなりました。

そうしたら、急に楽になりました。

「あの人が悪い」と人を責めるエネルギーが人生を無駄に停滞させていたみたいです。

責める気持ちが無くなった今、そのエネルギーをもっと建設的な方向へ使っていけるみたいだ、とそんなことを考えます。

余計な荷物を手放して、これからは人生を前に進めていける、そんな明るく解放的な気分に浸っています。

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