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初めて絵を購入した話

久しぶりに人からの言葉に落ち込んで、誰にも話せずに沈んだまま真夜中に一人ぼんやりネットで絵を見ていたら、ものすごく素敵な絵が目に飛び込んできた。作者は「森山楓」さん、タイトルは『その線を越えて』。添え書きに、「その線を越えて、扉を開けて、温かな風が吹き抜けますよう」とあった。ちょうど翌日まで抽選販売をしていたので、勢いに任せて初めて絵を購入しようと申込ボタンを押した。

描けば描くほど、理想は近くなるようで遠かった。誰がそばにいてくれても、深淵を覗くような孤独はどうしようもなかった。絵を描くことで全てを乗り越えたいと思ったけれどその壁は厚く、目の前が度々真っ暗になった。長い年月、たくさんのことを乗り越えて少しは強くなったつもりでいたのに、弱い自分を突き付けられた気がした。そんななか出逢った絵。

瞼が滲んで、ふっと肩の力が抜けた。温かい言葉をかけてもらった気がして、心底嬉しかった。この絵をそばに置いて、応援してもらいながら、少しずつ目指す場所へ近づきたいと思った。いつか扉を開けて、彼女の言う温かな風を感じられたら。そして自分もこんな風に、誰かの背中を押せる作品を作れる日が来ますように。


※翌日の抽選の結果、当選のメールが来ました。絵はアトリエの壁の中央に飾られています。


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タイトル「その線を超えて」作者 森山楓さん

添書き「その線を越えて、扉を開けて、温かな風が吹き抜けますよう」

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