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Genelec 8040 と Yamaha NS10 で変わるミックスとその結果

ボーカルレコーディング&ミックススタジオSOUND SWIFT オーナーのKayです。以前にYAMAHA NS10を導入しミックスが激変したという記事を書きました。

グリーンデイのエンジニアで有名なクリスロードアレジも使用していて、it's not great speaker, it's great tool.(これは素晴らしいスピーカーではなく素晴らしい作業道具なんだ)と言っていました。理由はこのスピーカーはミッドレンジがぎゅっと詰まっていてボーカルやギターなどの住み分けミックスをするのにとても良い結果になるんだとのこと。確かに使ってみてミッドレンジのミックスが異常なほど上手く成ったと僕も感じました。
いまだにいろんなスタジオに導入されていて愛されてやまないスピーカです。

しかし以前の記事でも書いたように低音がまったく見えず、Lowの多いAメロやドラムのキックのミックスがとてもやりづらかったです。ヘッドホンなどで何度も確認しないといけませんでした。

そして今回ようやく新しいスピーカを導入することになり、いろいろ調べてました。予算内で何がベストチョイスなのか。
以前の記事では Adam A7X かなと思ってました。出張先のMAスタジオに置いてあり素晴らしい音が出ることを知っていたので。

しかし沢山の情報を集めた結果、Adamスピーカーは何を流しても素晴らしい音が出てくる という情報を得て、

・・・・あれ?ってことはそれでミックスして っしゃーー!超かっこいいのできたじゃーーん!!ってなった場合

家でヘッドホンなどで聴いた時

え・・・・・こんな音だったっけ??

ってなるパターンじゃん?

それではいけないと思い、もっと調べたところ Genelecに行き着き
「こちらのスピーカーは下手なミックスの音源がものすごく悪い音で再生される」
「その代わり良いミックスの音源はいい音で再生される」
という感想を聞いて

これはまさに 

it's not great speaker, it's great tool.

なのでは??と思い。購入に踏み切りました。僕はほぼ毎日ミックス作業をしミュージシャンと製作を行っていますので、この方が顧客満足度高いはずだと。

最初のプロジェクトは3人組ミュージシャンのビートメイクのお仕事でした。
エレキギター、ドラム、ベース 時々Fx というすごくシンプルなもの。

ラフにミックスしてデモをお渡し。その日の夜と次の日にヘッドホンで音を確認すると

お?

おお・・・・・・・・

え?・・・・この音ってスタジオでGenelecで再生して聴いてた音と同じ印象の音じゃん ってなりました。キックのアタックとリリースの聞こえ方、ギターの太さと存在感、全体のバランス

何をとってもスタジオで聴いたあの印象のサウンドだ・・・・。

これはすごいぞ。正直初めて再生した時の音の印象は んー?こんなもんか?だったのですが、これはすごい。スタジオでの印象と書き出した後の印象が同じって言うのはミュージシャンやリスナーにとって何よりも大事なことですから、これはまさしくGreat tool!! 

大正解でした。

まだ使い込んでないので他にも発見はあるでしょうけど、ひとまずの感想としては、

・音のリリースポイントがわかりやすい
・スタジオで聴いてる音の印象と書き出した音の印象が同じ

というメリットを感じました。
NS10が要らなくなるかと言うと、そこはやはり天下のテンモニ。これはこれで無いと不安に感じます。



ちなみにこの日は横向きで置いたのですが位相バランスが悪いように感じて、後日縦にしたところ音めっちゃ良くなりました。笑

ちゃんとメーカーが使用してるやり方で使わないとダメですね。



Sound Swift

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