AIで音楽を作れるなら作曲家は要らない?

昔、まだとても若い頃、音楽関係の会社にて面接をした時の話。
AIで音楽が作れたり、ミックス、マスタリングができるようになるとしたら、そのことについてどう思いますか?

という質問があって今でも覚えているくらい印象的だった。
AIのことについて詳しくはないんだけどきっと数々のネットの情報やビッグデータの情報を解析して効率のよい答え、たとえば音階、使用楽器、BPM、歌詞などをつくりだしてしまうのだろう。

その音楽は売れるかもしれない。

でも、無限の可能性からは離れるような気もしてて、なんだか矛盾してるようにも聞こえるんだけど、音楽の歴史をずっと観察してきた僕は、一見間違ってるように見えるフレーズや歌詞が新鮮に感じ、みんなに周知されたことで「当たり前」になる。そんなふうにも見えてて。AIは非効率なものや売れないもの、人気のないもの、現時点で間違ってると感じそうなもの、は作れるのだろうか?非合理的なものを作るだろうか?
と考えてしまう。

音楽はまずはドレミファソラシドみたいに、何個かに分けて使うようにしているけど実際はこの8つの中には何百何万何億という音がある。
ラの周波数は440hlz前後で使用されることが多いが、441、442、443、444、445、とか、440.12とか小数点みたいなとこにも音はある。
そこに不協和音をぶつけて鳴らすことも多い。
本当はもっと自由で、無限で可能性に満ちてて蛙だろうがミツバチだろうが音を鳴らす。動物は音を鳴らす。動物はみんな思いのまま音を鳴らす生き物だ。

さらに人間は 心 とういものが複雑な生き物だ。動物は本来生存本能があり自己回復能力もあり、とっさに自分の命を守るはずなのに、人間は 心 次第で自殺することも少なくない。
それはそもそも人間が矛盾した生き物だと仮定することができるんじゃないのか?

心 の働きによって自殺した人の気持ちを、AIはわかるのだろうか?
仮に自殺し楽になって幸せになったのだとしたら、AIはその幸せを理解できるだろうか?

心で作った音楽は、どこか矛盾しているようなものかもしれない。そこにたまたま金儲けの上手いひとが現れて世間に広がっただけに過ぎないような気もする。

心が動きは、心が成すことは、いつの時代も人間を含む「動物達」の役割じゃないだろうか。1000年先も10000年先も。
そしてそれ以外をAIが助けてくれる。

"奪われる"のではなく”共存”という未来になるのは必然的ではないだろうか。




#AIの活かし方

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