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伝説のこどもたち KANA3 KANAちゃんの失敗と支援

予告編でもお話したように、KANAちゃんは、ADHDです。いろんな失敗をしますが、一番多いのが忘れ物です。これは、私と張り合います。実は、わたしも忘れ物チャンピオンなのです。財布、スマホ、メガネは、一日中探しています。このことは、こどもたちがわかっていてくれるので、「あそこにあったよ」とか教えてくれます。いや、わたしのことは、どうでもいいのです。

大学を卒業して就職が決まり引越しを手伝いに行きました。

KANA着いたよ。

「あー、まだ寝てる」

じゃ10分後にまた連絡するね。

KANA、準備できた?

「ご飯食べてる。」

で、やっと、部屋に上がりました。

え、なんで洗濯物干したまま?え?

お風呂場そのままだし…シャンプーとか袋に入れてね。掃除しとくから。

じゃ、とりあえず車に積むから、あたしがこれ持って行くから、KANAも段ボールもってきて

段ボールの箱を抱えて、階段降りる私に後ろで妙に軽快なKANAの足音、振り向くと

段ボール!

(あー説明しなかった私が、馬鹿だった!この場合の段ボールとは、中身の入った段ボール箱なんだよ!)KANAは、畳んだ箱を片手に持って楽しそうに階段をおりてました。

こんな、楽しいKANAですが、最近は、ちょっとしたことでパニックになります。仕事のことや、コロナのことなどでストレスもたまっているみたいです。

KANAちゃんに何かを頼むと、快く引き受けてくれます。掃除や洗濯や、買い物など本当に助かります。

洗濯物入れた?なんか、曇ってきたよ。「あー!!忘れてた!やっぱりKANAはダメなんだ!」と、頭を叩いたりします。「KANAが、一番できんのだ!」と、腕に噛み付いたりします。

ちよっとちよっと、KANAがそんなこというと、真似されるよ。「うわー!KANAは、馬鹿なんだ!」とかいうよ。わきちゃんは、まんまるな目で、KANAをみています。

KANAは、インコのわきちゃんにチラッと目をやり、「やめた」「それは、ないわ」

わきちゃん、いい仕事してくれてます。

いろいろあるけど、KANAは、私の自慢の子なんです。保育士の資格も持ってるし、英検準1級。いつも、お手伝いありがとう。

写真:朝のいたずら(ゆいちゃん)




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