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一周忌を迎えて〜母へ

残された母の庭には、今年もいっぱいの柚子が成ってくれていて、昨日は兄嫁や妹と母を偲びながら収穫してきました。

昨日、あの日からちょうど一年。

心寄り添いながら、共に涙してくれた友人たち、励ましてくださった方々、私の想いにお付き合いくださり、その時々に温かい言葉や気付きを与えてくださった皆さまへ、心から御礼申し上げます。

この一年〜悲しみに暮れながら沈んで浸っていた訳でもなく、その現実は受け止めつつ……でも、不思議なくらいにポジティブに動けていたような気がします。
これも皆さまのお蔭様です。ありがとうございました。

この一年の区切りとして、今だから、感じられる母への想いを書きました。

一周忌の神棚へ 

母へ。・*・: ✽

あの日は、朝からご機嫌でしたね。
2人で貴女の身の回りを片付けて、まるで人生をまとめるように書類の整理も一緒にしましたね。

貴女のベッドは全て新しいリネンに取り替えて
「今夜、寝る時は気持ちがいいね」
って話していましたね。

「お庭の柚子でジャムを作って欲しい」って、夜まで掛かって、たくさんの柚子ジャムを作りましたね。
だから、あの瞬間に私は貴女と一緒にいられたのですよね。


覚えていますか?
あの日、あなたは
「もう一度、奄美に帰りたい。打田原の海に行かなくちゃ」って私に言ったことを。。。

この前ね
「おばあちゃんは今、珊瑚礁… 海を守ってくれていますよ。お母さんも海にいますね」って、教えてくださる方がいて

一年経って、今、改めて
あの日あなたは
「打田原の海に。。。私はおばあちゃんのあの海に還るからね」って
伝えておきたかったのかもしれないなって思えました。

打田原の海にて


ありがとう。
一年間、いつもそばにいて、私のこと見守ってくれていましたよね。
ずっとずっと一緒でしたよね。

時には耳元で語りかけてくれて…
時には目の前に起こる現象を通して
見せてくれ…

私に
“ 気付きなさい。次に進みなさい! ”

って、優しくも強く、伝え続けてくれましたね。

肉体を離れた貴女の視点に近づいてものごとを捉えようと頑張れたから、自然と…色々な角度から俯瞰できる私になれて

より大丈夫って思えるようになれたし、すごく強くなれました。


私は貴女を選んで生まれてきた。

ますますそう確信できた一年でした。

最愛の貴女との別れと向き合った一年間は、全てが、今ここへ繋がっていることを 何度も何度も感じた一年でした。

母親の死さえ
最愛の貴女との別れさえ

“ 私は感謝にかえられる ”

貴女は肉体を離れてからも、それを私に教え続けてくれました。

奄美にて


ありがとう。
私はもう大丈夫です。

これからも、見ていてね。
感謝と覚悟の想いを込めて。・*・: ✽


令和6年1月18日 
 貴女を選んで生まれてきた娘より


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