生きててごめんなさいからの幸せでごめんあそばせ
ちょっとしたことに大げさに反応してしまう癖は50年たっても抜けていない。例えばただ単に予想外にエレベターから人が出てきただけだったり、洗濯干しているときにだれかに不意に声をかけられた時に、わっ!と大きな声を出して驚いてしまう。
この「不意の出来事」に病的に驚いてしまうのだ。
おそらくそれは、幼いころ父が酒を飲むと暴れたり、大声で私たちを怒鳴りつけたり、母を殴ったり、ちゃぶ台がひっくり返ったり、お皿が飛んで行ってがちゃーんと割れたり、空気が突然変わって危険な目に合うという経験を