見出し画像

No.14 ヤンキー中学

私の通う中学校は地元内で1番の
悪中学校と呼ばれていた。

毎日のように学校のどこかで窓ガラスが割れたり
廊下を原付バイクで走ってる人がいたり
火災報知器のボタンをわざと押して鳴らしたり
門の前にパトカーが何台も止まっていたりと

何とも衝撃的な毎日だった。

はじめはそんな悪学校が嫌だと
母に文句を言っていたこともあったが、
それも一年ほどすると次第に慣れ
私もグレる事に憧れを持つようになった。

中学2年生になって私はグレた。

学校に化粧をして登校したり
机に油性ペンやシャーペンで落書きしたり
授業中に突然教室を飛び出していったり
トイレに行くふりをして階段で遊んでいたりと
いわゆる厨二病というものを発症していた。

クラブ活動はたまに仮病を使ってお休みして
スカートを折って短くしてプリクラを撮ったり
公園で友達と長時間屯したりと
自分なりに憧れのグレを楽しんでいた。

ただクラブの練習をするとなれば
その時間は死に物狂いで頑張った。

実は中学1年生から2年生に上がる時に
部活をバスケ部からバレー部に変えていた。

同級生になるべく早く追いついて
レギュラーになる、その気持ちで
練習の時は真剣に取り組んだ。

やる気のない時は仮病を使って休むが
やる気がある時は必死で練習する。

中途半端と言われれば中途半端だが、
自分の中ではメリハリをつけてやっていた。

やる気のない時に練習しても
時間を無駄にするだけでそれはしたくなかった。

学校生活はグレていても
部活動には取り組む。
それが中学生のかやまゆうかだった。


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?