(ネタバレ全開)魔翻訳 117〜119章

117章 怒涛の伏線回収回!!!!!
すごい、一巻から丹念に撒かれていた数々の伏線が一つの線上に収束していく…でもこれでも全部の謎解きが終わった訳ではなくて、あと殿下の記憶と三郎の身の上についてもきちんと今後回収されるのだろうし、今回読んでて本当にずっと謎解きの快感がすごくて、これがあと2回くらいはあると思うと楽しみすぎて脳みそが震える〜〜〜!!!!!

改めてこのお話、全ジャンルの最高なとこ全部詰め込んであるなぁ…ジャンル:BL伝奇ホラーミステリー人情仙俠ロマンティックコメディハリウッドバトルアクション…!!??闇鍋感すごいけどこれだけ(多分もっとある)の要素がきれいに一つの枠組みの中に収まってるのがなおすごい!!!
しかもそれでいて1ページ1個の割合くらいといっても過言でないほど大量に伏線が張られていて大ボリュームの物語なのに、とても緻密に全ての要素が組み立てられているのが、これは本当に離れ技だよなぁ。エンタメ分野の天才ってすごいなぁ…途方もない人がいるもんだなぁ…。

内容に関しては、殿下にとって烏庸国太子殿下の苦しみも挫折も、かつて己に降りかかった事ばかりで我が身に染みて理解できたよね…(まあ元をただせば白無相が殿下に自分と同じ苦しみを無理矢理ダブらせようとしていたのだけど)。とても辛い話だったし、国師がどうしても最後まで太子に寄り添えなかったのに、仙楽国では幼い殿下にかつての主の栄光の生涯だけを伝えてたっていう所からも彼の太子への深い愛情と後悔を感じる話でもあった。国師が流浪してた時間は殿下より更にずっと長くて、法力あったとはいえ良く正気を保ててたなぁ。烏庸国太子もその四天王も並外れた人々であった事は本当みたいだ。それにやっぱりどう考えても烏庸太子と梅念卿、たった2人で過ごしてた時間の中で育まれた主従関係以上の「何か」がありそうだな!?落ちぶれた美しい太子とその人を信じ付き添った忠実な部下、世が世ならこの2人が主役の物語(悲劇だけど)あってもおかしくないと思う。そしてその歳月が彼のあてのない流浪を支えてたのかな。仙楽滅亡後は君吾が生み出した魑魅魍魎をなるべく済度していたって事は、ある意味彼なりにかつての主人をずっと贖罪の形で支えてきたとも言えるし。もうすれ違ってしまったとしても、やっぱりどこかで主人を信じてたから、君吾を最後まで問い詰めたりしなかったのかな?でもその理由の中には君吾への恐怖もかなり多そうで、単に美しい忠義と愛の話には収まらないの、やっぱりどこまでも善悪を超えてまでもたった一人だけを信じることができる人は現実にそうそういないよ…という事なのかな。

じゃあ結局、この物語はこの先「たった一人、最後まで自分を信じてくれる人」を渇望した人(君吾)とそれを得られた人(殿下)の運命の違いを描いていく事になるのかな。君吾が殿下に執着してなんとか自分に近い存在に作り変えようとしてるのって、結局は国師ができなかった、その「たった一人」になってほしくて、長い時間の中それだけを求め続けたせいでもう取り返しのつかないほど狂ってしまったという事なのだろうし…。
しかし君吾の狂い方、殿下への執着、語られれば語られるほどゾッとしてしまう。
一念橋の鬼も、ここまで全ての要素が集まってくるならもしかして…と思ったけど、やっぱり重要な意味のある出来事だったんだな!

もうこの章は、1巻冒頭から色んな章を引っ張り出しては読み直し、一度読んだ時は何気なく読んだ部分が重要だったり、素敵な場面だなと思った所でゾッとしたり…最後に「身は無間、心は桃源」に返ってくるとは…長い長い旅をしてまた出発地点に戻ってきた気持ち。

博打狂の国師(確かに2巻にもその片鱗あったね!)の長い長い語り、次章もまだまだ続くかな。一気に喋りすぎてて内容もしんどいしでみんなお茶飲んで欲しくなる。

そういえば絶の説明でドヤ顔する三郎可愛かった〜!!うんうん、三郎ならどこにいても絶になれるよ!!そして殿下の隣に立ち続けるたった一人になれるよ!!!

あと最後に一つ言いたい、殿下、絶対錦衣仙脱いだ方が良いって!!!それ絶対厄介な事になるフラグーーーーー!!!

118章 三郎の命格(まさに厄命…!!)の謎がようやく!!!三郎が悪く言われるのを耐えきれない殿下が「愛」で、その手を三郎がそっと包んでくれるシーンもまた「愛」だった。緊張で冷たくなってる殿下の手と、鬼だから元々冷たい三郎の手が、重なり合うことであたたかくなる…うう、これ以上ないほどそれって素敵な事だ…。
国師の台詞が大体正確だと言うなら、三郎の生涯は本当にそんな感じだったのか〜享年は?戦場で死んだ時まだ割と少年じゃなかったっけ…?無名の姿が丁度18くらい??

でもやっぱり、こんな運命だったんだとしたら、三郎の姿で初めて殿下と会った時、でたらめ手相診断で君の運勢は超最高!!!って言ってもらった時の三郎めちゃくちゃ嬉しかっただろうし思い返すとあのシーンなんて尊い場面なんだ…あと背負った厄が反転するくらいの幸運は、どういう切っ掛けで手にしたものなんだろう??殿下の散らした運気が全部三郎に行ったとか…????

君吾=白無相の所業が、現在地点まで全て繋がった。水師・黒水・裴茗のこともなるほど…。書かれてないけど錦衣仙のことも、霊文様の弱みだから見て見ぬふりしてたんだろうな。何もかもこれまでの事が君吾の手のひらの上すぎて、こっちに部が悪すぎてこれから勝てるのか不安になるな…。
それに君吾、殿下の事大好きすぎるのは白無相の時から分かっていたが、殿下を自分自身か魂の一部とまで思ってたのか…そこまでか…!!!三郎と一緒に「全然違う!!!!!!!」と言いたい。それは今まで800年監視してきて、殿下の選択が全く己の思い通りにならない過程を見てきて充分分かったはずなのに…。
そういえば殿下の白衣禍世と無名くんの記憶を君吾が封印したの、2個目の呪枷つけた時かな?(読み返したら103章の最後でもう忘れてるっぽかった)
封印した理由は、罪を償うためという意識も自分の最後の忠実な信徒の記憶もなく下界で苦しんだら、さっさと殿下が闇堕ちするだろうと思ったとか…??

最後の殿下と三郎可愛かった〜!!!!君吾がパパの座から陥落した以上、目上の立場から2人の関係性をイジるのは国師にしかできないこと…!!!いいぞもっとやれ。そして好意1ミリもない国師でも認めざるを得ない三郎さんの顔の良さよ。キスしてたのは法力借りるのが理由で…いや本当はそれだけじゃなくて…って動揺しながらもそこにこもってた三郎への思いは否定できない殿下が誠実で可愛い。
ドヤって殿下を抱き寄せながら、国師に挑発的に言い返す三郎、雄1000000000000%で最高〜!!!!!!!!!!!

119章 国師に対して不敵な三郎が可愛かったし、威容より字が何十倍も下手!!って言われて思わず絶句するところも良かった!!国師、過去編よりも若者感が全開でもはやちょい悪彼氏から弟を守ろうとするお兄ちゃんだ〜。殿下脇に挟んで逃げるって面白すぎるでも確かにやりそうだなこの人!そして三郎を数回無言にさせるとは、なかなかやるな(この時の三郎の表情、イラつきつつ笑顔なのか無表情なのか迷ったけど、笑顔で想像した)
でも当の2人は信頼関係強すぎてどこ吹く風なのがまた良い。
ムキになった国師が三郎に法力渡しのことツッこんでる時の殿下の慌て方…溺れるアヒルってかわいいw最初に水中キスした時もアヒルみたいに慌ててたねそれもかわいかったw
すきあらば殿下と三郎が2人の世界でいちゃついてるので、だんだん君吾気の毒になってきた。もう全部気づかれててピンチっぽいけど、かと思えば修学旅行の夜によくあるいちゃつき方してるし(ドキドキ同衾)。
谷子と雨師様で和んだ。良い子&良いお方。

裴茗、女癖悪いとこほんと好きじゃないんだけど流石にこの姿は可哀想だと思った大丈夫か。半月ちゃんと裴宿ここにいたんだ(刻磨まで!!)!!裴茗、なんだかんだ言って女がらみ以外は好人物なんだから、ここは上手く切り抜けてくれ!!!!

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