(ネタバレ全開) 魔翻訳 31〜37章

2巻の翻訳が終わるので続刊買ったんですが、4巻の表紙見た瞬間からニヤニヤが止まらなくてほんと丸一日止まらなくて困った。

31章 もうずっと「一杯の水に2人」の話してるんだよなぁ…。

32章 父母の会話、韓国の映画見た時もこういう夫婦の会話シーン見たぞ。日本の似た風景より親密な感じが強くて、こういうとこお国柄かな。まったりした味わいがあっていいですね〜。こっそり見ている殿下、親の情はいっかい離れてみないと分からないもんなんだよな。息子が規格外過ぎて早々に手放す事になった陛下と皇后の心境を思うと泣けてくる。
粗末な太子殿が出てきてから、文字起こしてる段階で何の話かわかって泣きそうになってしまった。
初めて真心から祈ってくれる人を見て、心から嬉しいと思う贈り物をもらって、三郎だけじゃなく殿下ももうこんな昔から相手に心を揺り動かされていたんだなぁ…赤い珠、白い花、赤い傘…と出会って別れるたび、互いの色を交換し続けてる殿下と三郎の交流が可愛くて運命でしかなくて堪らん。

33章 牛の人が雨師(うしだけに)…ではない…のか?
ずっと思ってたんだけど、殿下の現状はフレッシュな若者が新卒で入った会社で業務改善提案しまくって煙たがられてる奴だな。なまじ優秀すぎるからあちこちでトラブルになって余計嫌がられるみたいな。でも全然間違ってないんだよ、結局上手く状況が回り出すまで四苦八苦するしかないんだけど、殿下の場合その規模がデカすぎるし状況が最悪だからね…。

34章 殿下が東奔西走してる間に、最悪な事になってしまった。「昏君!」は封神演義の武成王の話で見たやつだ!いや、暗愚な王じゃないんだよな陛下は…ただもう、目も手も足りないし自分たちの「一杯の水」を守らなくちゃいけないから、でもこういう状況の時に一番最初に犠牲になるのは弱い人、大体は子どもで…。郎英が子どもの死に黙っていられるはずはなく、この瞬間が訪れてしまったんだな。郎英は千秋のご先祖様?だとしたら尚更、千秋に接する殿下の思いはどんなに複雑だったか。殿下の珊瑚玉は三郎にとっては思いを繋ぐ至宝、郎英にとっては無価値ですぐに手放せる石だったんだな。
悪い信徒なので、殿下が恐ろしい場面に出くわして生まれて初めての動揺を味わってるシーンでいささか興奮してしまった。仙水忍に対する樹の興奮だこれは。

35、36章 殿下に罪があるとしたら、ここで己が救うはずの「衆生」を利己的に狭めてしまった事かな。君吾に啖呵を切った時ともう「全ての人」の定義がずれてしまっていて、結局一方の側に付いている。土に塗れた花は理想の堕落を表してると思う。この後何が起きるか、殿下も分かっていたと思うんだけど選択した後もまだ永安の人々の事も救いたいと思っていて、けどこの時点でこれはただの未練で、それが良い結果をもたらさない事は明白だよな…。殿下は悪くない、けど己の理想の道からもう外れてしまっている事は薄々分かっていて見てないふりしてるのかなと思う。結局仙楽人だからそちらの味方をするのは当然なんだけど、人を辞められない事がいい結果を招くかと言えばこの場合それは…。
天命、って中国の物語とかだと良く出てくるけど、逆らっても仕方ないんだよな、やっぱり国の寿命だから…。でも薄々分かってても最後まで足掻くのが人間だからな。
風信慕情とのやり取りは可愛くて、戦場は味方の絆を強くする力もあるからかつてない程温かいシーンになってて、でもこれが長続きしなさそうなのが悲しい。
三郎、12歳くらいだったのが急成長してるのは何故だろう?そんなに年単位とかで時間経ってないよね?

37章 白いの出てきた!殿下じゃなくて良かった〜(アニメ見た時、殿下に似てると思ってたから勝手にドキドキしてしまってた)!!

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