(ネタバレ全開)魔翻訳 101〜103章
101章 無名くん?が殿下より身長高いの可愛いな…殿下への愛ですくすく育っている三郎(もう死んでるけど…)
殿下と無名くんが盗んだ怨霊と走り出してるの、ヤンキーカップルの青春的な匂いがして段々可愛く見えてきた。城燃やしとるけど。人死んどるけど。頼むから教室の窓ガラス割るくらいにしといてください!!!!
郎英の死に様はさもありなんっていうか、最初からかなり心壊れた状態だったもんな。珊瑚玉がここぞって時に出てきて、うぉお…と呻いてしまった。
絶対殿下に従うマンの三郎は見ていて気持ちがいい(やってる事はともかくとして)。最初の忠誠を誓うシーン、最高だった。あと殿下は勘違いしてる、その子が欲しいものは復讐とかでなくあなただけなんです…!!
拒否されても怒られても、ずっと殿下を殿下と呼び続ける三郎の存在が、最後に残った希望の糸だなぁ。
しかしどうして三郎には名前がずっと無いんだろう。身分に関わらず名前はある世界観だと思うから、やっぱり不幸な生まれが影響しているんだろうか。その辺も早く知りたい。
102章 無名くんの台詞後ろに全部(俺がいます)(殿下、信じて)って付いてる気がしてどうしようもなくもどかしい…!!!!お花が…。善性を取り戻し、本来の自分に引き戻される事は、また弱く惨めな自分に正面から向き合う事だから今の殿下にとってはきっとすごく怖いんだな。
殺すぞ的な事言われてるのにしれっと殿下呼び続けてるの、さすが三郎肝が座ってるなという感じだ。
この今ではあり得ない気性の荒い殿下と少年の三郎っていう組み合わせがこれはこれですごく良いバランスで好き。ていうかこのやさぐれ殿下、根が優しい人だと知ってるからか時々妙に可愛く感じる。多分今の殿下がこういう荒々しさ出してきても三郎はすっっごい喜ぶ気がするからそれはちょっと見てみたいなぁ!!!この世界に魔道祖師の香炉があればな…!!
殿下、もう痛覚が無くなったとはいえ、剣刺さないで欲しい…三郎と私が泣く。道に倒れてるとこ、三郎がいたらすぐ剣抜いてくれるのに、どこ行ったんだ〜早く戻ってきて!!!!!
白無相=烏庸太子?と思ってたけど、お前みたいな神を輩出した国民や父母は可哀想だ!!みたいに罵ってる所で、やっぱり可能性高いかなと思った。これは過去国を救えなかった自分に向けた言葉な気がする。あと仙楽皇墓の場所知ってるのも、国師に聞いたからじゃないかな…ずっと殿下の情報を白無相に流してたのかな…苦労人ぽくて結構好きだったんだけど国師…。
殿下の狙いは分からないけど、剣が刺さってる姿が痛々しくて悲しいし、夜空を見上げるシーンがそんな中でも綺麗で、殿下の心の中を覗いたような気分になって悲しくなってしまった。
103章 すごい。すごいじゃ言い切れないぐらいすごい。今まで読んできた中で一番大好きな章かもしれない。身体が震えるほど何度も感動した…!!!!
ここに帰結して、本当に良かった。殿下が苦しみ耐えぬいた先にあったのがこういう救いのある道で、今の殿下の落ち着きや諦観、容赦のなさが自暴自棄の果てにあったものじゃなくて本当に良かった。
やっぱりそうなんだよな、人間を一度憎んだって人間の善性に(しばしば思わぬ形で)救われるものなんだ、そういう経験があるからこそ、人は生きていけるんだよな…!!!
傘の人ぶっきらぼうで優しくないのが逆にすごい好きだ。殿下の泣きそうな顔に気づいて戻ってくれたんだもんな。罵られた人なんていないだろ!って、目の前の人は途方もなく高貴な人なので、本当に罵られた事なんてないんだよ!?って教えてあげたい。
傘の意味、重たいな…今の殿下が纏う一つ一つの物にある重たい意味、それを全て受け入れて前に進むことにした前向きな最後のシーンが、本当に希望があり心を打った。
でも一つ突っ込ませてくれ。料理の上手い下手って運勢だったのか…!!???!!!
そして風信慕情はこの時系列なら殿下のポイズンクッキング知らないはずでは?なんで半月関で嫌がってた?とずっと思ってたんだけどあれでしょ、君たちこの章の最後に供えられたやつ食べたでしょ。多少しんみりしながら食べて吐いたんでしょ!?と思ったらかなりウケた。
あと傘の意味を知った後だと三郎と水中キッスしたあとで傘必死に探してるシーンに何とも言えない味わいが出て良い。
ここまで「side:殿下」だったから、いずれ「side:三郎」が来るんだよな!?まだ彼については分からない事が多いし、この過去編のあとどうなったかも不明だし。ていうか最後の花、本国版アニメ2期オープニング最後のやつか…!!!!殿下のイメージは白い花だから、なんで赤なんだろうと思ってたんだよ!!!!製作陣の原作への愛すごいな…大好き…実はアニメ終わっちゃうの悲しくて、最終話だけまだ見られてません。見ないでいたらシュレディンガーの最終回なので…ああ寂しい…3期始まったら見ようかな(何年後??)
運の話について。三郎の運は殿下からもらったのかな?不吉な命数を何らかの方法で取り替えたりしたのかな?と思ってたけど違うみたいだな。
2つの呪枷がね…2度目の貶謫もそういう事かと!!君吾と手合わせ出来るのに血がたぎってる殿下、戦闘民族すぎてかわいい。
殿下の決意が眩しいほど気高いし、これが殿下の出した「一杯の水」(国師と問答したやつ)への答えなんだな、雨の中で言い放った「大勢が無理ならたった一人でも救う!」というような宣言とあわせて「己の持つものを全て分け与えて目の前の人から救う!」というのが、殿下の道なんだな…と思った。
これは、言葉だけだと元々殿下の持ってた衆生を救う!っていう目標とあまり変わらないんだけど、背景にある意味が全然違ってて、そもそも本当は全員を救えない事を知っている、そうしようとする過程で己が時に再起不能になるくらい傷つく事を知っている、時に努力が結果に結びつかない事も知っている、救おうとする人が感謝しないどころか唾を吐いてくる事を知っている、それでも、どこかで自分を見てくれている、思いも寄らない形で助けてくれる誰かがいる事を知っているからこそ、目の前の事を一つずつやっていこう。自分に出来る事があるなら、多少の痛みも越えていこう。という、全てを経験したからこその途方もない重みを持った言葉な訳で。
ここから再出発して、2つの呪枷という重たい制約を乗り越えて、それでも3度目の飛昇を果たす、っていう事の凄さ、重さが…こんなの一巻冒頭でさらさらっと語る事じゃなくない!?!?!?君吾の「仙楽、来たか」も本当万感の思いで言ったやつじゃん…!!!!君吾もしかしてちょっと泣いたりしてなかった!?この2人上司と部下という空気じゃないしどういう関係性なんだろうと思ってたけど、擬似父子だったんだな。パパ、800年ぶりに帰ってきた大事な大事な息子さんヤンキーの彼氏連れて帰ってきちゃったけど大丈夫そ?(しかも忠告全無視するし。鬼市での一連のやつ)
殿下が今でもちょいちょい出して来る暗黒人格、この辺の経験から来た奴だったのね。ずっと語彙が少なく罵倒が下手くそなんだけどここぞという時に気高く放たれた「お前には関係ない!」痺れました…あと白無相に冷たく「お前みたいなクズには分からない」って言い放つとこもゾクゾクする感じで素敵だった。「お前が天命なら、天命なんて破壊されるべきだ!」も最高にかっこいい本当かっこいい殿下…好き…大好き…これは三千灯供えちゃう…。三郎もずっと見守ってたんだろうな。嬉しかったよなやっぱり殿下はどこまでも殿下のままその魂は美しくてそれは心置きなく今際の際に微笑めるよな…。
痛覚が麻痺してたのは百剣刺されたとこだけで、むしろきちんとその感覚だけは残ってたのが最初悲しくて、次にその痛みさえ引き受ける事にした殿下の強さに痺れてたけど、三郎がいなくなった時に辛い経験がフラッシュバックしたのかな、一気に痛みを爆発させたシーンが辛かった。多分あそこでの三郎の悲鳴は殿下が百剣のシーンで声には出せなかった悲鳴と同じで、だから殿下にとってはしんどくても取り戻すべきものだったんだと思う。傷を癒すには受けた傷を忘れず向き合う時間が必要だから…。
最後の最後まで殿下だけ信じて付き従って、ずっと人殺しも自分だけがやって殿下にはさせず、全部の罪を引き受けた上で消滅して…って、たった10代の子がどうしてここまで人を愛せるんだろう。三郎ってほんと、本質からして生半可じゃないのは十分伝わってくるけど、一体どういう人なんだろうとここまで読んで思う。ていうか殿下が再び一花一剣となるシーンエモすぎるて…!!!!花冠武神の復活じゃん…!!!!!無名くん見てるか!!!見てるよな!!??!!??
ところでここまでの過去のお話、どう考えても絶対忘れられる訳ないし殿下も全部忘れてる訳じゃないみたいなんだけど、今かなり欠落してる部分があるっぽいのは何故?
特に無名の事とかつて自分が白衣禍世だった事、なぜか完全に忘れてるよね?800年経ってるしいつも出会うタイミングが悪かったから、三郎にピンとは来てもなかなか1人の人として繋げてみられないのは分かる。なにせ三郎は一回完全に死んでるしメンカラー(?)が黒から赤に変わってるし。でも白無相に関しては殿下の罪と再出発の根源だし、忘れられなくないか?なんか頭痛起きてたからその辺で理由あるのかな?ていうかずっとぼろぼろの己に付き従ってた唯一の信者がいた事、殿下だったら絶対忘れないじゃん…!!!やっぱり記憶が封印されてるとかなのか?
気に入った所にマーカー引くなら真っ黄っ黄になるくらい最高の章だった。ここを読むために天官賜福を読んできたのかもしれない、と思うくらい。
過酷な運命を歩んできた殿下に付き従う忠実な信徒、という関係性がずっと好きだったけど、この過去話を読んでまるでまた新しく出合い直したくらい一層強く深くこの2人が大好きになってしまった。全部読み終わったらまた一巻から読み直したいな…。君吾視点でも読み直してみたいし慕情視点なんかもいい。すごいこの本、永遠に何度でも読める。
百剣のシーン後の殿下の心情に深く感情移入しすぎてしまって、殿下がまるで側にいる人みたいにめちゃくちゃ親しみと心配を感じてたけど、この章でやっぱり殿下が良い意味でちっぽけな私如き凡人とは一線を画す、気高くて孤高でものすごく強くかっこいい人であってくれた事がすっごく嬉しかった。たった1人傘をさしてくれる人がいてくれたら人全体を信じ救いたいと思える、やっぱり殿下は神様なんだ…!!!この凡人は全くそこまでは解脱できてないまま、それでも人の善性を信じて泥臭く生きていこうと思います…!!
今、殿下への親近感と崇拝心で両極端から引っ張られ割と情緒がめちゃくちゃで、でもとにかく嬉しくてたまらないのでもういっそ1人で踊っちゃおうかな。この舞を太子殿下に奉納しますイエイイェイ。
「白衣禍世」終わり!!
次は「天官賜福」!!あ、なんか安心して読めそうな字面!!!!!!
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