こんなレコード屋行ってみたいMark Murphy's Hip Parade

お姉ちゃんたちが楽しそうにワイワイ話しながらレコードをみてる。いいなぁ、素敵だなぁと思ったらタイトルはHitにひっかけて、そして写真の麗しき女性のラインひっかけてHip。マーフィーさんは知ってか知らずしてかさわやかにニカッと。お堅い紳士淑女の皆様はちょっと眉をひそめたりしたんでしょうか。内容云々よりずーっとジャケの世界の素敵さにうっとり、いつまでも語り合いたい、んなレコードもあっていいんじゃないかと。

ヴォーカリストのマーフィーさん、歌のうまさはもちろん、それを土台に自由に伸びやかに、俺は歌うことがたまらなく好きなんだという喜び溢れんばかり。ジャッキー&ロイや初期メイナード・ファーガソン等でお馴染み名アレンジャー ビル・ホールマンの名曲料理の塩梅も冴え渡ってます。スカッと粋なスィングからじっくりバラードやブルーズまで。声色の味わい深さ、丹念な旨み滲む歌いこみ、彼独特の音を揺らぎながら伸ばす唱法も随所に挟み込みながら若かりしマーフィー節ががっつり、たまらんすなぁ。1959年にしては粋で鮮やかな高速ラテングルーヴが2曲入ってたりしてフロアでかけたい気持ちもふつふつと。

抜けるような青空さわやかな今日もこのレコードをかけながらにっこり、幸せなひとときを。


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