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一般貨物自動車運送事業①

トラック事業を行うには、「一般貨物自動車運送事業」の許可が必要です。
一般貨物自動車運送事業の許可申請書を作成し、営業所のある地域を管轄する運輸支局に提出します。
提出してから許可になるまで約3~4ヶ月かかります。
許認可の中でも処理期間は長い方だと思います。
書類作成の準備期間を含めると半年くらいはかかるものと考えておいた方が良いでしょう。

では、許可申請にはどんな書類が必要でしょうか。
申請に必要な書類や添付資料の一覧は、各地域の運輸支局のホームページからダウンロードすることができます。

(1)申請書
申請者の住所(所在地)や氏名(商号)、電話番号を書きます。
運輸支局のホームページからダウンロードできます。

(2)事業計画
一般貨物自動車運送事業の営業所になる所の住所を書きます。
登記上の本店と同じ場合は本店の住所をそのまま書きます。
また、運転手の「休憩・睡眠施設」や「車庫」の位置も書きますが、これも営業所の場所と同じ場合は、住所をそのまま書きます。
営業所と車庫は同じ敷地でなくても大丈夫ですが、ある一定の距離に範囲内になければなりません。
運輸支局のホームページからダウンロードできます。

(3)添付書類の目次
添付した書類にチェックを付けます。
運輸支局のホームページからダウンロードできます。

(4)事業用自動車の運行管理及び整備管理の体制
事業を行う会社の体制について記載します。
これには「運行管理者」と「整備管理者」の氏名を記載します。
「運行管理者」は国土交通省が管轄する資格です。
この資格を持っている者でなければなりません。
「整備管理者」には自動車整備士の資格者、又は「整備管理者選任前研修」を修了し、さらに自動車の整備や点検の実務経験が2年以上ある者でければなりません。
また、運転者の氏名や勤務時間、運転する時間等を記入します。
その他にも「アルコール検知器の配備計画」、「営業所と車庫の距離」、「研修、講習会等の計画」などについても記載します。
運輸支局のホームページからダウンロードできます。

お お金①

(5)事業開始の要する資金及び調達方法
一般貨物自動車運送事業を始めるにはお金がかかります。
このお金が一定の期間(6ヶ月~12ヶ月)にどのくらい必要かの資金計画とその調達方法を記載します。
調達方法は、現金や預貯金以外に「売掛金」も計算に入れることができます。
資金計画は、6ヶ月分の人件費並びに法定福利費、車両代(購入費や分割払いの場合は、12ヶ月分の支払金額)、車両の維持管理に係る6ヶ月分の費用、自動車税や保険代(12ヶ月分)等を記入します。
申請者の個々の事情により異なりますが、少なくとも1200~1500万円くらいの資金が必要になると思います。
運輸支局のホームページからダウンロードできます。

(6)残高証明書
資金調達方法の預貯金の金額を証明する為の資料です。
各金融機関で取得することができます。

次回に続きます。

つ つづく


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