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4.27-4.28 きっとさみしさから解脱する方法は、自分が自分を必要とすることだと思う


4.27
留学中に感じたことを記録したい、でも毎日日記を書くのは絶対に無理、ということで日記の代わりにプレイリストを作って、大まかな感情の記録としている。

まったく脈絡も連関もないようで、大きな流れの中にある曲たち。およそ150曲にもなったプレイリストをランダム再生していたら、口ロロのtokyoという曲が流れてきた。この曲はすこし前に東京の空気が恋しくなって選んだ、好きな曲。高校生のときに好きだったラジオ番組のテーマ曲で、毎日聴いていた。この曲を聴くと当時のことを思い出す。

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中学から高校にかけて、ずっとラジオが好きだった。今でも好きだけれど、当時は本当によく聴いていた。青色の手のひらサイズのウォークマンに繋げたイヤホンを耳に突っ込んで朝から深夜まで聴いたり、学校をサボって聴いたりもした。どの時間帯にも、お気に入りの番組があった。

東京に住んでいたから、東京のFMをよく聴いた。番組のオープニングで東京の天気は、と話すのを聴きながら、同じ東京で生きる人々のことを想像した。どんな人が住んでいて、なにを考え、どういう感情を抱えているのか。同時代に同じ場所で生きる誰かの存在を耳を通じて感じることで私はひとりじゃない、となんとなく信じることができた。
孤独だとは思わなかった。


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ラジオは、いろんな人間がいて、東京は広く、世界もまた広いことを、なるべく優しいやりかたで教えてくれた。

世界は広い、ということを想像したら、なんだかとてもわくわくしたんだよな。
そのわくわくを自由と呼ぶのかもしれない。

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「世界」は物理的なものだけを指すだけでなく、人の心のなかにもそれぞれある。ひとりひとりの世界をすこしずつでも交換できるなら、どうだろう。

そういう社会であってほしいみたいな気持ちがある。というか、そうじゃないとすごく苦しくない?
そのためには。そのためには。


4.28
エチオピアのジャズを聴く。民族的なリズムのパーカッションとジャズがミックスされていておもしろい。スピリチュアルジャズというジャンルが最近好きになった。なにかとなにかのかけあわせ!
それで色々美味しくなるのは料理みたいだねえ、世界全部そうなのかもね!上手くいけばのはなし。

あと、エリカ・バドゥが好きだと気付いた。いつになっても新しいものと出会っていくのはたのしいね。

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頂き女子りりちゃんの獄中日記をTwitterで見て、寂しさや愛着のことを考える。彼女の日記は面白い。文才を感じる。

ホストに貢ぎつつ、自分もホストとほぼ同じやり方で誰かのことを騙していた彼女は、担当ホストのことを尊敬する、と言っていた。

女の子の言う「尊敬」はたまにめちゃくちゃこわいときがある。りりちゃんに限らず。
好きとは言えないひと、好きと口には出せない自己肯定感の低さ、もしくはコンプレックスの裏返し、相手の人に対する冷たさに惹かれているときとかね。そういうぜーんぶ、醜さも含めてを尊敬の一言でくるむのは、歪み。

尊敬、推し、そういう言葉で自分の好意の真意を歪めてしまうとき、自分も歪むし、相手の存在も歪む。

彼女はあえて彼女自身のことを考えるのをやめているのかもしれない。頭がいい、彼女は。

そんなことを考える。妄想。

「愛されなかった人生」の被害者でいるのは簡単だけど、居続けるのは辛いよな、と思う。
辛いではなくて、難しいのかな。
責任転嫁をし続けるのは無理だよ。

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肌の調子がすこぶる悪いので、たくさん水を飲み、味噌汁を飲む。発酵食品、大事。


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