夏休み……終わった！やれやれ～

こんばんは、佳夜です。なんのかんのでもう九月になりましたね。
この前の月は、シルバームーンとか。大きく見えるスーパームーンでしたが、台風のせいで見え隠れして、残念！
　月は私の守護星なのです。ルナなんて可愛い名前もありますが、本当は砂漠の星、地球がいないと飛んで行っちゃうし、太陽がないと自分で光ることすらできない星です。それなのになぜか地球の海をひっぱったり、生き物に浄化をする、不思議ちゃんの星です。
　浄化、なんですが、満月の夜、月の光が一晩中あたる外に、腕につけっぱなしの数珠や、お札なんかを置いてると、完全に浄化できるってしってましたか？　

　若い時、ジムで知り合った年下の男の子の肩に、細くて白い女の指が食い込んでいるのを見ました。もちろん指だけ。とうぜん私だけ。
　普段は少々なにかとりついてても、黙っています。言うと気味悪がられたりしつこく質問されたり、めんどくさいから。
　ただ、そのときだけは、なんかまがまがしくて。思わず言ってしまいましたよ。
「きみって、女の子泣かせてない？」
「な、なんで？　佳夜さん、何か知ってる？」
「きみの肩に、女の子の手が……」

　彼は恋人をふってきた事を話しました。私は霊験あらたかな神社で、身につける数珠を買ってきて、彼に渡しました。もちろん浄化の方法もおしえました。でもなんだかんだと言って浄化しなかったそうです。
　半年後、彼は人望を失くし、職も失い、友人も失くし、県外の実家に引っ越す事になってました。その知らせを聞いて、私はお見送りに駆けつけました。だれひとりも見送られず、さびしそうにいる彼の手首には数珠がありません。
　どうしたのか聞くと、最初は色が変わったそうです。そのあと全体に無数のヒビが入り、最後は先日砕け散ったそうです。

　ちゃんと浄化はしましょうね。

寒くなったのでそれでは、また(^^)/~~~