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天使か悪魔か……わがまま犬になる

あけましておめでとうございます、佳夜です。

 ほんとにやっとあけたって感じです。
 11月中旬に誤嚥で食道に牛アキレスが突き刺さり、瀕死の状態の我が家のパピヨン犬「そら」。12月初めに退院して、またまたたいへんでした。一日8回の食事やら栄養剤やら、薬も3種類の手術後のケアに、ほとほと疲れ果てました。いやぁー、人間以上に大変です。何しろ赤ちゃん並みに言葉が通じないし、暴れるし、何でも欲しがるし。おまけにせっかくトレーナーさんと苦労したトイレトレーニングをすっかりわすれちゃって、下痢ピーをまき散らしてました。
 クリスマス前後に内視鏡検査で、懸念されてた食道閉鎖の後遺症がなく、先生から
「奇跡的に回復している、元気いっぱいのわがまま犬」
と、評価をいただきました。

 私は……
(この!くそ犬が‼)
あら、はしたない。でも、ほんとに夜鳴きやら甘嚙みやらの時は、マジで心の中で殴ってました。たった1ヶ月の介護ですが、病気の赤ちゃんとか、けがの子どもを面倒見る、お母さんの気分をたっぷり味わいました。
 
 年が明けてますます元気になった「そら」。今は所々に毛を剃られ、おまけに毛玉とおしっこがついて落ちない毛も刈り、はげちょろピーの姿もなんのその走り回っています。孫がかわいい服を買ってくれました。
 相変わらずおしっこシートを外して大小をしてますよ。しらっとした顔をしてさっさと逃げますがね。まさに、
「このぅ!くそ犬が‼」
ですよ。

 そういえば、我が家の末の子も体の弱い子でした。喘息児で、保育園は行った日数より休んだ日数が多い。その頃は医療費も薬代も子どもにかかり、給料日前は祈る日々でした。保育園代は休んでもかかり、仕事は行けないので給料は少ない。いつも赤字でした。
 会社を休んでボーっとして末の子を介護していると、
「ぼくはみんなみたいに元気じゃない。なんで生まれたんだろ」
と言うのです。たった4歳か5歳のころです。何と答えたらいいのか親として躊躇してました。またその子は言いました。
「ぼくは何のために生まれてきたんだろう」
私はすぐ言いました。
「何かの意味は必ずあるのよ。必要だから生まれたんだから」

現在は2児の父親です。りっぱな意味がありました。

……ちょっと昔を思い出しました。寒い冬の兆しを感じながら、ぬくぬくと私の腕枕でぐうぐう寝る「そら」の鼻をピンとはじきながら。
ではまたね!(^^)!


 

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