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やりまくる

最近、noteを定期的に更新していないにもかかわらず、少しずつだけれどもフォロワーさんが増えてきて、不思議に思いつつも、嬉しい。

実はここ半年、私は将来について真剣に考え、悩み、迷走し、やっと最近、アラフォーにして「自分立て直し再計画」を実行に移し始めたという、いまここ。

というのは、プロフにもある通り、私は過去三年間に六冊の文庫本を上梓した。作家を目指している方にとっては、少しは羨ましい話かもしれない。

でも、蓋を開けてみると、もともと私は趣味で書いた作品をオンラインで公表していて、さらになんとなくそれらの一つを「随時作家募集」を呼びかけているレーベルに送ったら採用され、ラッキーなことに商業作家になったというだけである。

そして、いきなり結論から言うと、その仕事やめました。やめたと言うのは語弊だけれども、休業宣言を担当さんに伝えて、今年頭に一旦ピリオド。

というのも、そのレーベルのテーマに自分が魅力を感じなくなって、執筆が楽しくなくなったから。だんだん枯渇していくのがわかって、「もう嫌」ってなったから。

そりゃあ、悩みに悩んだ。

一応、一冊書けばまとまった額で印税がいただけるし、在宅で自分のペースで執筆できるし、人に「職業何?」って聞かれて「本書いてます」っていえば必ず「すげー」ってリアクション返ってくるし。

その悩みを友人に打ち明ければ「贅沢な悩みだよ」「仕事だもん、楽しいばかりじゃない」「本一冊書けるっていうのはすごいことなんだよ」と口を揃えて言う。わかる。それは重々承知です。

「仕事は辛いのが当たり前」と言う相方(映像編集30年近く)に「じゃあ、あんたは仕事への情熱、仕事の楽しみってないの?」と返したら

「そんなもんはとっくの昔に捨てた」

と言い切って、その清々しさ、ある意味「カッコイー!!」とシビれたり。

いや、そうじゃない!私は違う!絶対に楽しいほうがいい!

さらに、「嫌だ」と思い始めてから、執筆のスピードは遅くなったし、デビュー当時よりも明らかに文章の質が落ちたし(当社比)、なんかもう「お客様にこれを提供していいのか?」と執筆中ずっと疑問に持ちながらも、「まあ、担当さんがOKすればそれでいいか」と無理やり納得させている自分がいて。いや、書けるんですよ。一応。そのレーベルの一定水準はクリアするくらいの作品は。で、編集部もそれでいいと言う。

でも、やっぱりそんなテンションで一仕事終えると、もうエネルギーごっそり使い尽くした感が「ぱ」なくて、お金のための仕事、もういいわ、って。

で、やめたらすごく気持ちが軽くなった。財布も。……後者は冗談だけど、なんか、「もっと好きなものを書こう!」と逆に執筆の気持ちが盛り上がってきた。

自分が好きなように書いた作品を「好き」と言ってくれる人と一緒に楽しみたい!私も楽しい、読んでくれる人も楽しい!ウィンウィンでいいじゃん!よーし、そんな場所を作るぞ!

という流れで、作家休業宣言の後、早速ワードプレスで自分の小説サイトを立ち上げ、過去の作品をすべて公開した。

サイト作りは機械・ネット音痴の私にはなかなかハードだったけれど、少しずつ形になっていくのは楽しかったし、またこれに広告貼り付けたりする作業などを通して、自分の個人情報がどれだけ世界にばらまかれているかとか、クッキーとかアナリティクスの仕組みとか結構裏舞台が見えたことも収穫だった。

それから、面白いことに、そうやって自分の行動を変えた直後に、以前から興味があって、その業界にいる友達に紹介を頼んでいた仕事の面接に呼ばれ、採用、この春から仕事が始まるという運びになり。

また、趣味としてかつてから九星気学に軽く触れていたのだけれども、商業小説をやめてから、もう少し九星の知識を深めたい、そしてmade in Japanのこれをドイツ人にレクチャーしたい、という気持ちが膨らみ、小説ホームページ作りでサイト開設の楽しさに味をしめたこともあって、ドイツ語での「九星気学サイト」制作に挑戦中。ドイツ語なんて、下手くそですよ。でも、情熱でカバー!かな?

そうやって視点や行動を変えると、一気に楽しいことが自分の方に向かってくる実感があって、結構嬉しい驚き。

だから、「いやあなこと」は一回脇に置いてみるといいと思う。

私も、小説家を完全に辞めたわけじゃない。始めたかったら、また始める。実際、電子書籍の方は別の出版社二社から短編という形でお仕事いただいているし、レーベル色が違うこともあって、まだ楽しく執筆している。

そして、九星気学でも言われていることだけども、(そして当たり前だけど)動きを変えることによって、運も変わる。行動が変わると周りも変わる。

逆を言えば、動きを変えなければ、何も変わらない。

だから、今、私はいろんなことをやりまくる多忙な日々を送っているのである。

*パンダちゃんのイラストがあまりにもほのぼの、可愛かったので採用させていただきました。ありがとうございました。



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