見出し画像

慧音のひとり言ーさせていただくー

こんな遅い時間にこんばんは。昨日あれほどギリギリは嫌だねという話をしたにも関わらず、今日もまたギリギリですが。木曜日は残業の日なの。

今日も「レミゼを語る」はお休みして、ひとり言を話しますね。

今日のテーマは敬語の中でもちょっとどうなんだ?という「させていただく」という表現。僕自身あんまり気に入ってなくて。

調べてみました。「させていただく」。

文化庁によると、

基本的に他者の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を受けることに対して敬意を払っている場合

なんだか分かりにくい。つまり、「他者の許可を得て自分が行う事柄」であり、かつ「その行為をしたいと望むのが自分である場合」ということでしょうか。

「スケジュールを変更させていただく」だとか、「(書類などを)こちらで処分させていただきます」だとか、許可を得てやりたいことをやる/こちら側のルールに則った処理をする時に使うわけです。

逆に、適切でない用例がこちら。

「立候補させていただきます」「参加させていただきます」「本日司会を務めさせていただきます」

これ、もやもやっとする人いると思います。逆に、どこがおかしいの?と思う人もいるのかも。一つ目は学生時代の生徒会選挙でよく聞いたフレーズですが。

まず、立候補に許可とか別にないですよね。参加する、や、司会を務める、はもしかすると許可とか推薦とかあるかもしれませんけど、そんな目上の人が許可だとか推薦とかするだろうか。もしもなんかめちゃくちゃビッグな会とかでもう本当に殿上人とかに許可なり推薦なりもらったのなら使ってもいいかもしれませんが。「させていただく」は誰かに許可をもらったということを強調するような敬語になってますので、そういう場合は逆に良いかもしれません。

え、じゃあなんて言えば良いのよ。簡単です。

「立候補いたします」「司会を務めます」で良いんです。

敬語なんてそんな堅苦しいものじゃないと思うんですよ。「させていただく」を多用する人って、自覚あるかは知りませんけど「敬語使ってますアピール」をしているんじゃないかな、と思います。でも、敬語っていうのは本来「他人を敬う気持ちが現れた語」じゃないですか。だから、そんなシビアにならなくても良いんじゃないかな。逆に間違った敬語の方が失礼ですから。丁寧な言葉使いならそうそう怒られません。多分。

そうそう、僕が中高生の頃、朝に生徒が全校生徒の前でお話をする、っていうのが良く行われてたんですけど、そこでの締め言葉に多かったのがこちら。

「以上でお話を終わらさせていただきます」

言いにくいねぇ。さ入りだし使い方違うし。ここまでに述べたルールに沿うと、話を終わらせるのに許可なんて要りませんから、

「以上でお話を終わります」

で良いはずなんです。なのにみんな「終わらさせていただく」って言うんですよ。慣例って怖いですねぇ。「らさせて」とか滑舌やばくない?と思ってましたけれども。

そんなわけで、今日はちょっと敬語について考えてみました。間違いやすい敬語。二重敬語とか気をつけないといけないですね。ちなみに僕は敬語をちびまる子ちゃんの学習漫画で勉強しました。

それでは、良い夢を。

ご覧いただきありがとうございます。よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費として使用させていただきます。