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仕事術1~物事を前進させる自責思考~

皆さん、こんにちは。
土井啓史です。

僕は大学を卒業後、NECで営業を7年間経験し独立起業、複数の事業を起こし運営する傍ら、多くの法人のスタートアップにも携わって来ました。

現在は、転職支援やITスクールの運営を手がける株式会社Career Art(キャリア・アート)の代表として仕事をしています。

ありがたいことに、多くの方とお仕事をご一緒させていただくことができ、本当に優秀な方々からさまざまなことを学ばせていただける日々を過ごしています。

さて、彼らと仕事をしていると、会社員にせよ、フリーランスにせよ、経営者にせよ、成果を創り出している人には、「原理原則」とでもいうべき共通点があることに気づきます。

そこで、僕が彼らと仕事をするなかで感じた、成功するためのエッセンスだと思うことを、「うまくいく人の仕事術」と題して、自分への戒めをこめて、いくつかご紹介していきます。

第1回目の今回は「自責思考」についてです。

自責思考VS他責思考、あなたはどっち?

昨今は多様性の時代と言われ、さまざまな考え方が存在しますが、物事の捉え方は、「自責思考」と「他責思考」の2種類に分けられます。

「自責思考」とは、今目の前に起きている出来事を引き起こした原因が自分であると考えることを指します。

一方、「他責思考」とは、今目の前に起きている出来事は、自分以外の他人や環境によるものだと考えることを指します。少しとげのある言い方かもしれませんが、「人のせい」や「他力本願」などの考え方がこれに該当します。

どちらの考え方がいい悪い、正しい間違っているという議論をしたいわけではないのですが、上手く行っている人は、総じて「自責思考」の方ばかりです。

今この記事を読まれている皆さんは、自責思考と他責思考、どちらでしょうか。

いきなりそう聞かれてもイメージが湧かない方もいらっしゃると思うので、1つ例を用いてご紹介します。

■上司のせいで大事なデートに遅刻!あなたはどう考える?

あなたには今、お付き合いしている方がいます。
しかし、お互い仕事が忙しく、休みの日もほとんど被らないので、普段はラインや電話のやり取りのみで、直接会えるのは月に1度か2度しかないとしましょう。

そして、今日がその大切なデートの日です。

あなたの定時は18時で、待ち合わせ場所までは電車で30分ほどかかります。

最近はほとんど残業がなく、基本的に定時で帰れるので、少しでも長く一緒にいたいあなたは、待ち合わせ時間を19時に設定しました。

自分の仕事を終え、デートに向かおうとしているあなたを、上司が呼び止め、急ぎの仕事を頼まれます。

仕事を断るに断れなかったあなたはその仕事を引き受けた結果、デートに1時間遅刻。当然、怒っています。

さて、ここであなたはどのように考え、どのような行動を取るでしょうか?

他責思考の方の考え方はこうです。

・「帰る直前に仕事を依頼した上司が悪い」と上司を恨み、愚痴を言う。
・どうしても断れない仕事が入って、遅刻したことに悪気はないのに、理解してくれないことを嘆く。

一方、自責思考の方の考え方はこうです。

・そもそも待ち合わせ時間を20時にしておけばよかった。
・「残業になったら遅れちゃうかも」と事前に伝えておけばよかった。
・上司に、「今日だけは早く帰ります」と事前に言っておけばよかった。
・そもそも、怒らせてしまった事実は変わらないから、どうしたら楽しんでもらえるか考えよう。

どちらがいい悪い、正しい間違っているという話ではありません。
あなたはどちらの考え方の人でしょうか。

どちらの考え方でも、その人自身が幸せであるならばそれでいいと思います。

しかし、うまくいく人は、すべからくして「自責思考」です。
それにはやはり、きちんとした理由があります。

うまくいく人が自責思考である理由①~物事が前進するから~

うまくいく人が自責思考である理由の1つ目は、「物事が前進するから」です。

先ほどのデートの例でもお分かりいただけるかとは思いますが、他責思考の人は、原因を自分の外に見出すので、たとえ今の結果を二度と引き起こしたくないと思っても、他人や環境が変わってくれることを願うほかありません。

一方、自責思考の人は、自分自身に原因を見出すので、次どうすればいいのかを考えることができます。結果、自分自身の行動を変えていくことで、どんどん結果が望ましいものに変わっていき、物事が前進していきます。

そもそも、何かに取り組む際に、完璧な状況や環境が用意されていることはまずありません。

皆さんも受験勉強や部活動、アルバイトなどを経験される際に体感されていることかと思いますが、完璧な状況や環境で何かに取り組めることはほとんどありません。

状況や環境が整わないなかで、やりたいことを成し遂げるために、「どうやったらできるか」を考えてきたはずです。これが自責思考です。

他人や環境のせいにし、「なぜできないのか」を並びたて、変わるかどうかもわからない他人や環境のせいにしてばかりでは、今のあなたはいなかったのではないでしょうか。

うまくいく人が自責思考である理由②~自由でいられるから~


うまくいく人が自責思考である理由の2つ目は、「自由でいられるから」です。

「自由」とは、人によって解釈はさまざまかと思いますが、「自分なら何だってできる」と思え、実際にやりたいことをすべて実現できることを指すのではないかと思います。

そう考えると、自責思考の人は、「自分がどうすればできるようになるか」を考え続けるので、自責思考を繰り返していくと、限りなく自由に近づきます。

一方で、他責思考の人は、他人や環境が変わってくれない限り、自分の望む通りにはならないので、自由にはなりにくいです。

■自責思考で自由でいよう

もちろん、自責思考を徹底することは、なかなか容易ではありません。
ついつい他人のせいにしたくなってしまうこともあるでしょうし、「お金がないから」「時間がないから」と、何かが「ない」ことのせいにしてしまうことは意外と多い気がします。

しかし、そんななかでも自責思考を徹底し、「どうやったらできるか」を考え続けることで、自由であり続けることができます。

自責思考をもって、自由な人間でいたいものです。

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