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私と怪談本

久しぶりに怪談について書こうと思う。

私にとって怪談本は嗜好品です。アルコールやタバコと一緒ですね。

本当かどうかは問題ではなくて、どれだけ意外性があるか、または奇妙な内容かが大切。

基本的に読み終わると手放します。例えば欲しい人にあげる、ブックオフ等で買い取ってもらう。
ずっと所有している事にはあまり興味がないので。

しかし例外もあって、ずーっと本棚にあるものも幾つかあります。

例えばこれ
新耳袋シリーズ。全10巻。写真は8巻です。
作者は二人、木原浩勝さんと中山市郎さん。

本自体は古くて90年代の発行。ブックオフの文庫本コーナーで見つけて読み始めたら面白かった(面白いって表現が正しいかは別ですが)のでそこからハマりました。古本で10巻そろえました。

このシリーズは怪談のいわゆる、呪い・祟り・因縁等の話を一切排除して、怪談を淡々と語る。言ってみれば怪談の「報告書」みたいなものです。
故にいわゆる「オチ」がなく、唐突に話が終わります。それがまた不思議な余韻を残します。

作者達が関西の出身なので関西の怪談が中心です。一冊一晩で完読すると怪異が起きる‥らしいです。ちなみに私は試した事がありません。

作者の木原さんと中山さんは新耳袋シリーズ以降、個人個人で怪談本を書かれています。興味のある方は読んでみて下さいね。

怪談本の良さは話が短い事。ちょっと空いた時間にさくさく読めるのがいいんです。長編の話(例えば小説とか)が嫌いなわけじゃないんですけど、どうせ読むなら一気に読んでしまいたくなるので。で、そうなると日常生活に支障をきたすからあまり読みません。
(好きな事に没頭してしまう難儀な性格なもので)

余談ですが、「超怖い話」という別の作家が書いたシリーズもありますが、こちらは呪い・祟り・因縁などなど何でもありの内容です。こちらも
ブックオフで買って読みました。

超怖い話シリーズは読んですぐ買取に回すか、知り合いにあげるかして手元にはありません。
これはこれでとても興味深い内容です。例えるならR指定ありの残酷な描写満載の映画みたいなお話です。特に平山夢明さんの書く怪談は凄くインパクトがあります。興味のある方は是非探して読んでみて下さい。

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