ドリアンムースプリン開発裏

新商品発売開始になりました。ドリアンムースプリン。はっきり言ってこれ、絶品です。ドリアンって何じゃいなって方から、狂おしいほどにドリアンが好きな方まで満足いく味わいだと思います。

企画段階から販売開始まで1年以上かかりましたが、その開発裏を把握している限りつらつらと書いていこうと思います。

新商品がプリンになるまで

ドリアンってあのクサいやつでしょという認識がほとんどの日本では、ドリアンを生のまま出して、ほら食えうまいぞとやっても、食べる方がよほどの物好きではない限り反応が芳しくないことは明らかです。私はよほどの物好きなので説得力がないかもしれませんが、大概そうです。知ってます。

そんな状況を打破するために我々はまず加工品を入口にしてもらおうと考えています。弊社では既にドリアンアイスクリームを販売していますがそれもその一環です。
ドリアンは砂糖を加えなくてものどが渇くほど甘い果物です。糖度は40度近くあるため、ドリアンそのものが天然のスイーツとも言えるほどです。
問題は香りですが、加熱すると少しマイルドになります。ドリアンの食感と甘味を活かし、香りが死なないように加工するのにはスイーツが最適でした。
プリンにしたのは、加熱が最小限で、かつ馴染み深いスイーツであるという点が大きいです。そのほかの案は今後商品化の可能性もあるためここでは控えますが、ドリアンへの導入としては最適であると思います。

パッケージについて

画像1

パッケージはドリアンを全面に押し出した絢爛豪華な金ぴかぴんラベルです。カッコイイですよね。

この形になるまではけっこう時間がかかりました。
初めはもう少しずんぐりむっくりしたカップでした。イメージはお相撲さんです。

画像2

これはこれでかわいかったのですが、蓋がへこむし割れる、底の面積が小さい、でかい、などの罵詈雑言を投げかけられあえなくボツになってしまいました。無念。
そのあとも、内容量やラベルとの相性、耐久性など様々な要因をクリアする容器を探し、今のカップになりました。

ラベルについてはデザインが決まってからはスムーズでしたが、冷凍に耐えうる耐久性を持たせた結果、指でちぎるには強すぎるラベルができてしまいました。ハサミを使うか、底からシールをはがしてください。すみません。

中身について

ドリアンムースプリンはカラメルソースなどは入っておらず、1層になっています。
実はこの中にもソースを入れるかどうかの議論がありました。

まずは定番カラメルソース、入れてみたところ普通のプリンになっちゃいました。ドリアンはいずこへ。少しビターな感じで食べやすくはなるのですが、なぜかドリアンの香りが、雲の切れ間から差し込む月明りよりも奥ゆかしくなってしまいます。

次に試したのはシェフ特製の、ハーブを使ったソース。これがめちゃくちゃ美味しいのですが、いろいろあって入りませんでした。今後開発する商品に入るかもしれません。というかソース自体がおいしすぎるので、そのまま商品化したいくらいです。続報を待て。

最もこだわったのは解凍後の食感です。
無添加の冷凍プリンを食べたことのある方はご存じかもしれませんが、普通のプリンは解凍すると離水します。スプーンですくった跡に水分があふれ出してきてちょっと嫌な気持ちになるあれです。
弊社のドリアンムースプリンは離水しません。シェフの魔法がかかっているからです。
解凍しても離水しないプリンは食感が損なわれず、ドリアンらしい口当たりを実現しています。


なんのオチもない話をだらだらと書いてしまいましたが、試行錯誤の末に完成したかわいい商品だということがわかってもらえれば嬉しいです。
商品はこちらから買えますので、少しでも興味を持っていただけた方は是非一度お試しください。

ドリアンアイスや冷凍ドリアンも引き続き販売中です。
https://kaworiorchard.stores.jp/

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