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【富山】立山ヘルジアンウッド公開講座8月

6月から本格的に始まった地域ものがたるアンバサダー活動。富山アンバサダーとしての2ヶ月間、さまざまな場所を訪れ、美しく生きる人びととのたくさんの出会いがありましたが、8月はいよいよマグマ学者の巽好幸さんと富山県の水先案内人の皆さんによる公開講座が行われました。

場所は立山のヘルジアンウッドです。
こちらの場所は前田薬品工業株式会社の新しいブランチとして開設された、自然療法をベースにしたサウナ&レストラン。

レストラン棟
ハーブティーやハーブ化粧品などのショップ棟

公開講座前に、レストラン棟で関係者の皆さんとまずは腹ごしらえのランチ。

前菜盛り合わせ。
地域の野菜中心に彩りも美しいひと皿。
メインは富山湾の鯛を使ったリゾット。
デザートにはヘルジアンウッドの本領発揮、
5種類のハーブを使ったハーブティーとハーブシロップをかけたパンナコッタ。
ハーブティーには地元の蜂蜜が添えられていました。

ランチ後はショップ棟を取材。

後ろに見える蒸留器はヘルジアンウッドで収穫したハーブをハーブウォーターとアロマオイルに蒸留するために実際に使われているものです。

近所の畑で採れた野菜の販売も。(この日はかぼちゃ)

テイクアウト用ハーブティー。
体調に合わせてさまざまなブレンドティーから選べます。プラカップは廃止の方向になるといいなと感じました。
ハーブの相談に乗ってくれるのは
スタッフの大波加真樹さん。

この日は2017年よりコラボワークをされている滑川高校薬業科の生徒さんたちによる共同開発化粧品のポップアップ販売も行われていました。

店内にはヘルジアンウッドオリジナルブランドTaromaのアロマオイルや石鹸、ハーブウォーターの販売も。

もともと薬都だった富山ですが、生薬を水飴で練って丸薬を作るという古来の自然療法が化学薬品の台頭によって廃業に追い込まれ、薬事法の改正で自然薬品がくすりと認められなくなったという歴史的背景があります。

時を経て、再び人体の調整に自然療法が必要不可欠であるという認識が富山に復権して来ているようでしたが、古来からの自然療法と最新科学をどのようなポイントから落とし込んでいくか、さらに商品の性質上、環境負荷をかけずにどのように商品開発をすすめてゆくのか、これからのわたしたちの最重要課題と感じました。

午後2時より公開講座スタート。
やはり富山県をものがたる上で、最も重要な山サイド「立山」の成り立ちから。

わたしたちはこの悠久の歴史の上で、
どのような自然環境とともに
どのような風土をもち
どのように生きてきたか。

災害の歴史も重ね合わせながら、
「立山信仰」とは何だったのか
深くレイヤーさせながらの考察。

前日までに立山に登拝してきたのでそちらの記事も合わせてご覧ください。

この日のパネラーにはヘルジアンウッドオーナーで前田薬品工業の前田大介さん、立山で里山ガイド活動されている佐藤将貴さん、井波から木彫師の前川大地さん、6月の南砺市来訪でお世話になったT&T toyama稲垣貴彦さん。

みなさんそれぞれ富山のあちこちで土地にまつわるものづくりに関わっておられます。

残り11月までの3ヶ月間、
富山アンバサダーとして何を捉え、富山をどのように「ものがたる」のか
あらためて真摯に問いながら旅を続けてみようと感じています。

10月にはいよいよ富山の自然ダイナミクスの双璧、「海サイド」に迫ります。


kawole

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