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宮沢賢治音楽朗読会のおしらせ

この2年ほど取り組んできた「宮沢賢治」の音とことばの世界。「セロ弾きのゴーシュ」にはじまり、「どんぐりと山猫」「銀河鉄道の夜」などのものがたりを、チェロやギター、タブラ、シンギングボウルなどさまざまな楽器とともに、お送りしてきました。

この秋の公演は文化庁による文化芸術支援をいただき、開催することになりました。

光栄なことに当日の美術には、コムデギャルソンやzuccaとのコラボワーク、ドイツのSteidl社よりアートブックを発表され、瑞々しい宇宙次元の扉を開け続けている新進気鋭の美術家安野谷昌穂くんをお迎えします。

ものがたりを彩る音楽は2度目の朗読共演となる、同じく画家としても活躍されている素晴らしいパーカッショニストの渡辺 亮さん、そして朗読音楽会初演よりご協力いただいているチェリストの竹中 裕深さんです。

主催を始めて8回目となる宮沢賢治音楽朗読会。
このコロナ禍の半年の間、
常に問い続けてきた「人と自然」との本当の関わりとはなにかという問い。

ひとりで山に登り、
川辺に座り、
畑を耕しながら
環境の中での共存の意味と可能性を見つめて
風や、山や、水や
木々や精霊たちからもらってきたものを
ふたつのものがたり
「水仙月の四日」「狼森と笊森、盗森」という「ほんとうのたべもの」に乗せて感じてもらえたらさいわいです。

本が苦手という方も
朗読ってどんなだろうという方も
宮沢賢治って知ってるけどどんなかなという方も
海辺の洋館でゆったりと時空を超えて、
ひと夜限りの万華鏡を感じてみませんか。
是非会場でお会いしましょう。

森と 人と 精霊と
宮沢賢治音楽朗読会 ふたつのものがたり
「水仙月の四日」
「狼森と笊森、盗森」

2020年10月23日金曜日
open19:00/start19:30
おとな3500円
中高生2000円
こども無料
(予約制)
コロナウイルス感染防止のため席数を制限しての開催になります。必ず事前ご予約をお願いいたします


朗読 kawole
パーカッション 渡辺亮
チェロ 竹中裕深
アートパフォーマンス 安野谷昌穂

旧グッゲンハイム邸
神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
tel 078-220-3924
JR/山陽塩屋駅徒歩5分
駐車場はありません

「水仙月の四日」
雪婆んご、雪童子、雪狼。
雪をもたらす精霊たちの世界のなかにやってきた、ひとりの「赤い毛布(けっと)」のこども。水仙月の四日の、ある一日の風景を描きます。
「狼森と笊森、盗森」
人と森との原始的な交渉で、豊かに育まれてゆく農民の生活。自然からもたらされるものと、それに気づいてゆく集落のものがたり。


ことばがおとになり
おとがことばになり
わたしたちのこころにふりおりる
その「音世界」にどうぞ耳をすましてみてください。

感染防止対策のため、席数を制限しての開催です。
席には限りがありますので必ずご予約を。
kawolinha@gmail.com

フライヤーのデザインは装丁家でパン屋の川邉雄くんです。素晴らしい方々のご協力にこころより感謝します。

kawole (カオル)


奈良出身。歌手。
ブラジルやアルゼンチンなど南米諸国の歌い継がれる歌、唱歌や歌謡曲を取り上げ日本のうたで綴るにほんごのうたプロジェクト、朗読音楽会や声の瞑想会の開催など「ことばと声」を打楽器とともに歌い繋ぐ。

2008年、変拍子で綴る新しい解釈のボサノヴァアルバム「poema de anatomia 解剖の詩学」を発表。
南米のルーツ・ミュージックを求めてペルー、ボリビア、アルゼンチン、また中国少数民族などを巡るフィールドワーク等各地の先住民音楽家たちと交流。
帰国後はギジェルモ・リソット、クララ・カントーレ、ドゥオ・エルバルコンなど数々のアルゼンチン音楽家と共演。2017年ニューアルバム「agua e luz 水と光」を発表。
現在は「顔なき声」をテーマに日本、特に生まれ故郷である奈良の民族歌謡と北部アルゼンチンのドラム、カーハの歌に本格的に取り組む。国内では唯一のカント・コン・カーハ(カーハと歌う歌)の歌い手。
宮沢賢治音楽朗読会主宰。

kawole official: http://kawolinha.wixsite.com/kawole

安野谷昌穂 (あのたに・まさほ)


1991年、兵庫県生まれ。京都精華大学でデザインを、オランダのヘリット・リートフェルト・アカデミーでファインアートを学び、現在は日本を拠点としながら国内外で個展開催やグループ展に参加。Theseus Chan (テセウス・チャン) と Steidl (シュタイデル) 社が手がけた「STEIDL-WERK No.23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”」(2016)で一冊まるごとフィーチャーされる。コラボレーションワークとして、これまでに ZUCCaやCOMME des GARCONS SHIRT、LOUIS VUITTONなどがある。
HP:masahoanotani.blogspot.com

渡辺 亮



1958年神戸市生まれ、武蔵野美術大学卒業
在学中よりブラジルのパーカッションを中心に音楽活動を始め、数多くのレコーディング、コンサートに参加する。また、東京青山「こどもの城」講師を経て、佐渡鼓童アース・セレブレーション、いわき芸術文化交流館アリオス、横浜美術館、吹田国立民族学博物館、焼津小泉八雲記念館等、全国でパーカッションのワークショップを行っている。東京学芸大学非常勤講師。ソロアルバムに「ウォレス・ライン」「モルフォ」、著書に「レッツ・プレイ・サンバ」(音楽之友社)がある。自己の活動として、美術と音楽が共存できるプログラム「音と妖怪」「美術と音楽」を主催している。
http;//www.ryo-watanabe.com/


竹中裕深



大阪音楽大学器楽学科弦楽器専攻卒業
関西を中心にオーケストラや室内楽の演奏、大学での演奏員を務める傍ら、ブラジリアンユニットでのチェリストやJazzのバンドメンバーとして各方面での演奏にも参加。
2016年zipeastより「cello trio」2018年にはブラジリアンユニット、2019年ソロアルバムリリース。その他レコーディングや映画CMなどの演奏にも携わる。音楽のジャンルの垣根を越え、様々なシーンで活動の幅を広げている。



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