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オブラディン号の帰還 人物考察~ネタバレしかないノンストップキャラ語り~

ネタバレ満載の考察・キャラ語りになるので、未プレイの方は本気でこの記事、回れ右を推奨します。内容もプレイ後(ないし実況完走後)を想定しているので、ゲームシステムなどには一切言及していません。私による私のための登場人物語りです。もうフリークの人しか耐えられないだろうってくらいの分量になっております。長い! ……語りたかったんだ、登場人物達皆……! 

正解をどう割り出したかも、各人物ごとに語っていこうと思います。
とりあえずまずは一言。 中国人檣楼員、難易度鬼過ぎ。

※以下はあくまで個人の推測や想像に基づいた考察&感想です。攻略まわりは画面で確認しながら書いてはいるのですが、これだけ奥深いゲームですので見落としがあるかもしれません。勢いだけで書いているような部分も多いので、このノリがOKな方だけどうぞ!

①船長・航海士(1~5)

1.ロバート・ウィッテレル
船長。チュートリアルでの発言により特定。死因は彼が行動を起こす前から、何となく予想していた人多いのでは?何で貝殻や人魚を船に乗せてしまったんだ船長……。せめて20年付き合った司厨手の言うことくらい聞いてやってくれよ……。っていうかバーサーカーすぎじゃないか無双か。とは思うけれど、得体の知れないものに船員達を次々殺され、妻も非業の死を遂げ、最後には親友(義理の兄)にも裏切られるという、ある意味とても気の毒な人でもある。恐らく最後の方はもう、半ば発狂していたんだろうな。最後遺産を没収されているけれど、調べたら当時は自殺が重罪なのですか……キリスト教国だしなぁ。役職的にも自然な事なのですがワンマンな人なのかなと言う感じの発言が多いです。「脱出」のエバンズ達を見送った後の態度と、その後明かされる凶行、そして守るべき者を自ら手にかけ、果てにひとりきりで拳銃自殺というのも、中々この手の「強そうな人」の最期っぽくて良かったです。

2.ウィリアム・ホスカット
一等航海士。船長が自殺するシーンより特定。チュートリアル死者役の人。
それなりに出番はあるはずなのですが、シーンの中心に居る事はあまりない印象。災害とも言えるものに妹を殺されて最後は親友(義理の弟)に殺されてしまうという、哀しい人です。個人的には割と情のある人だと思っています。結構彼、追いかけてみると頑張ってるんですよね。とっとと身元が割れるから追いかける機会が無いだけで。
戦いの時も前線にいるし(カニのズンギさんが亡くなるシーンとか結構危なかったと思う)、士官生を助けようとするシーンは好きな人結構多そうに感じます。ちなみにこのシーンの直前、彼の目と鼻の先で司厨手であるポールが刺されてはいるんです……が、まぁ階下から騒ぎが聞こえて負傷者がいるっぽくなったら……そっち行きますよね、立場的にも。
航海士と司厨手の間には、何となくそれぞれの絆を感じさせるような場面や台詞があったりはするのですが、一等周りにはほぼないです。(ポールの出番が極端に少ないというのもある)しかしながら、ホスカットも後述のポールも、冷徹な人間という印象は受けなかったです。それぞれ成すべきことに対して、身を捧げた感じがあります。
最後に彼が船長を責めてるのは、ブレナン辺りに唆されたのではないかなぁと考えています。貝殻ね、もう無いんだよ……マーティンが沈めてしまったんだよ。

3.エドワード・ニコルズ
二等航海士。被害者の発言で名前を特定。参謀役の発言からでも、名前は特定できるかも。
王族を誘拐し宝物を盗んで一儲けしようとしたら、呪いに触れて皆を巻き込んだ、いわば元凶。お前さえ居なければ。お前さえ馬鹿なことを考えなければ。お前さえあの場で死んでいれば! 
怪物達のキル数がとんでもない事になっている今作ですが、正直な所実質的なキル数はこいつがダントツのトップだと思っています。本人を除く59人中約50人の死因に何らかの形で噛んでいるまさにゴミ野郎。クラーケンですら、関連死を入れても15人ほどのキル数なのに……。
裁判時にギャリガンとこそこそ話している辺りやティモシー、ラーズ、ピーターを襲撃して誘拐を強行する辺りはちょっと大胆な感じがありますが、実際はチキン。海上で襲撃を受けたときは部下が必死に戦う中一人隠れていたりと、卑怯で汚い感じがまた最低であります。
終盤で善良な人々が八つ裂きにされたり磔になったりする中、平和に(?)銃で死んだのは許さないからな!
ちなみにこいつが反乱を起こした後、船は来た道を引き返しています。人魚運び入れのシーンに航海士達が船長と話す描写もあります。こんな事件があったら帰国しますよね……。

4.マーティン・ペロット
三等航海士。アビゲイルの発言により特定。安否は船を下りるまで埋まらないというキーパーソンです。
この方はファンが多いのでは? 起きている出来事に対して、懸命に立ち向かっていた印象があります。船員の具合を気にかけたり、荷物を運び入れるときにさりげなく誘導していたり、柔らかい表情をしている事が多かったり、優しげな感じ。そして人魚の鎮め方に気づいて行動に起こしたのが凄いと思います。
「破滅」で見せた穏やかな顔とその直後の叫び、そしてクラーケンに対する果敢な戦いがとても印象的でした。皆見に行ってくれ是非。本筋には関係ないかもだけど見に行ってくれ、胸に来るものがあるから……。ロデリック……マーティンの目の前で、なんで死んじまったんだよぅ、やめてくれよ、なぁ……。
彼の安否は下船後に明らかにされるのですが、生きててくれよ~って思いながらプレイした人多いと思います。ついぞ開くことが無かった船尾倉庫の中に彼はいるのですが、彼が亡くなったときのものと思われるトゲが一本出てるのほんと芸が細かい……!
最期まで前を向いていた人でした。我々がこの航海の軌跡を目に出来るのも、実はマーティンのおかげであったりもします。穏やかで優しい人、どうか安らかに。

5.ジョン・デービーズ
四等航海士。船長&航海士の内上記四人が割と早めに埋まるので、消去法で名前は埋まります。船長と航海士って他とは服が明らかに違うんですよね。しかし、殺意高すぎでしょ犯人……。補足情報ですが、「出現」であの大馬鹿者が帰ってきたとき、四等航海士の部屋に彼がいるのがわかります。
死に方がどえらく気の毒だった人……。士官生を殺そうとしたヴィアテルを止めようしたけれど撃ち殺してしまい、それを誤解されてブレナンに殺されてしまいます。
中心になっているシーンは少ないですが、カニやクラーケンと前線で一生懸命戦い、裁判の時も苦しげな顔をし、クレスティルの死には涙?しています。恐らく正義感のある優しい人だったのではと。彼の司厨手は作中きってのビビリなのですが、そこにも彼の人柄が出ている感じがします。船長には終盤不信感を持っていたようですが……まぁしょうがないと思いますジョンなら許す(え)個人的にはちょっと推してます(笑)
……彼も、ヴィアテルを殺すつもりは無かったと思います。勿論最後の最後、殺すしかないと思って引き金を引いていてもおかしくはない状況なのですが、もみ合いの弾みで銃が暴発したようにも見えますし(最後の調査書を見る限りでも、殺意は無かったと判断されたっぽい)。ただ、ヴィアテルの死に様ってこの作品の中でも指折りの「グロテスクな死に方」なんですよね。こんな所にも不条理を感じざるを得ません。

②部門長と助手、専門家たち(6~18)

6.アルフレッド・クレスティル
甲板長。衣服の具合と死に際の台詞より特定。明らかに正攻法じゃない方法で当ててしまった一人です(笑)「この手の呪いは~」と口にするところがあるのですが、そういう事を言うのってベテランの「海の男」だろうなと。当時残っていた海の男感のある上級職業が「船匠」と「甲板長」とその助手達だったんですよね(笑)後述の船匠さんが先に埋まったので、消去法で当たりました。
実際の所は同じシーンの中で、「my French man」という台詞があるのですが、それで「助手がフランス人→甲板長」となるのが正解のようです。実は私ここ、怖くて音声オフにしていて……。訳が「フランス野郎」だったので、当初船医(負傷者の手当が出来なくなるから)だと何故か思ってたんですよね……。そもそも船医、フランス大使館の世話になってるだけでイングランド人だし! どうしてそうなった自分、と、なりました(笑)
この人はかっこいいですね。甲板員達を纏めるにふさわしい人だと思う、男気のある人でした。死に際のジョン達の様子から見て、若手の士官達にも頼りにされていたのではないでしょうか。
クラーケンやカニに真っ向から向かっていって、最期まで助手の安否を気にしている。良い上司です。まぁ彼が大事にしていた助手は……「死のシーンがないほどの死に方」を、するんですけどね。まだクレスティルの意識が無いときで良かった。

7.チャールズ・マイナー
甲板手。クレスティルの身元がわかったことで連鎖的に特定。服装もヒントなようです。
彼も上司同様、戦いの場には真っ先に赴いている印象があります。勇敢で仕事をちゃんとする人って感じです。クラーケンとの戦いの時には、攻撃されたクレスティルを一生懸命助けようとしています。師弟愛、家族愛(最後の調査書にて相続人がいない描写があります)にも似たものを感じますね……それが彼の最後の姿になるわけですが。
彼の死に様はプレイヤーも見られません。クレスティルの死のシーンで死因がわかるというのもありますが、残酷すぎて絵にできなかったのだとも思います。
しかしそんな彼ですが。プレイをした皆様にとっては師弟愛よりも死に様よりも更に印象深い出来事がありますよね。ズンギさん死因わからない事件です。遠いんだよマイナー! あんたの弾道わかりにくいんだよ! いや、いちばんのとばっちりはズンギですけども……。
良い人が不可抗力で誰かを死なせてしまうっていうシーンがそこそこあるのも、結構このゲームの辛くて面白い(え)所ですね。

8.ヘンリー・エバンズ
船医。本作品の立役者であり裏主役。送られた手記より生存は確定、居所とおぼしき場所も判明します。
主人公の元に手記を送り、船で起きた出来事の解明を依頼します。彼がいなければマジカルアイテムのメメント・モーテムも手に入らなかったので、本当にありがとうございますな感じです。大使館につられて、最初フランス人だと思いこんでいました、すみません先生。
理性的な行動が目立つ感じがする人物ですが、最後に猿を放つシーンは印象的でした。彼が心の奥底に抱えた真実への意思……と言えば聞こえは良いですが、真実を知りたいという好奇心から出た狂気を見せてくれます。手記があまりにも未完成な状態で船を下りると、トラウマものの叱責をよこすことでも有名だそうですね(笑)彼が唯一敵に向かって武器を取ったのが、助手が殺された時というのも好きです。
最後主人公が彼の手記を本棚にしまうシーンは良いですね。確かに真実はここにあるなという感じで。救われる者はいないかもしれないけれど、救われる魂はいるような感じがしました。

9.ジェームズ・ウォレス
船医助手。人魚水揚げ時にエバンズの横で検死をする姿から特定。死因は斬首にしたクチですが、他でも良いようです。
態度のデカさに定評がある助手(笑)椅子の上にふんぞりかえっている姿から、最初はエバンズこいつか……? いや、でも服はこっち(エバンズ)の方が品が良い感じがするしなぁ……とか思っていました。検死のシーンで、「検死するのはやっぱ助手だろうなぁ」と思ったので特定です。シーンを見る順番にも寄りますが、「海の兵たち」を見た段階で、死んでる医療関係者だから船医助手だという考え方をするのが正しいのかなと思います。
宴では乗客達と踊っている辺り、ちょっと軟派な感じの、ノリの良い人だったのかもですね。戦うことは本職ではないのに、カニに立ち向かっていった勇気のある人です。エバンズとはそれなりにうまくやっていたのかな。彼が亡くなるシーンでは画面に居ないエバンズが、次のシーンで武器を持って出てくるのは怒りからでしょうからね……(その後すぐエーミルの看護に行きますが)ほんと、カニのシーンでは非戦闘員が頑張りすぎでは?

10.ウィンストン・スミス
船匠。「海の兵たち」の助手との会話から特定。Bossが「親方」って訳されるんだったら大工って感じがするよな! という短絡的な思考でした(笑)一応「呪われた獲物」でワシムが亡くなるとき船匠部屋から出てくるシーンがあるので、それと併せて特定できる仕組みになっています。この時も大きな音に心配して様子を見に来たんだろうなぁ。
彼のシーンは見つけるの苦労された方が多いのでは? あのカニに乗っていた人間もどき、どこに行ったのでしょうかね。ビジョンで出る際には人型がいるとチャールズが見えにくいのでと言われれば納得なのですが……海に遺棄されたのでしょうか?
皆大好き船大工さん。オブラディンをやったら、この人とマーティンを好きにならない人はあんまり居ないのではないでしょうか。かっこいいですからね……ほんと。
最初は(非戦闘員だから)隠れていろと言っていたのに、目の前で助手が殺されて。自分も怪我をしているのに、銃を手にして怪物を追っていきます。途中、士官生だったチャールズの死に様も、食い入るように見ています。(後述しますが彼もまた壮絶な最期です)それで最後のスイッチが入ってしまったのでしょうね……。化け物に串刺しにされながらも相討ちでとどめを刺します。そこでの台詞は印象に残っている人多いと思います。
彼は自身の遺体ではないものから死のシーンに飛ぶ唯一の存在です。他の人のように、遺体の絵を置いても何の邪魔にもならないと思うのですが……。穿った見方になりますが、作者からの敬意かあるいは皮肉か、そんなものを感じてしまいます。

11.マーカス・ギブズ
船匠助手。親方の身元が判明して連鎖的に特定。死因もわかりやすいです。
アメリカン大工さんコンビの助手の方。船員が殺されたことを聞き、襲い来る化け物に向かって戦おうと前に進み出た人です。恐らくは親方と同じく、仇を討とうとしたんだろうなぁ。船匠が、航海の途中で亡くなった人を海に葬る役目をしていたのかな? という感じのやりとりが、「呪われた獲物」にあります。マーカスも彼らを葬り続けていたからこそ、ここで怒りが湧いたのかもしれませんね。しかし投げた斧はあっさりと怪物に弾かれ、彼自身は串刺しにされて死んでしまいます。無常だ……。
余談ですが彼が亡くなるシーンのカニの配置が凄い好きです。前のシーンをまだ見ていないまま皆初見を迎えると思うのですが、登場人物の台詞を受けて上でも何かあったのか? と、階段を上ろうとすると目の前に巨大カニがもう一匹……素敵な演出です。

12.トーマス・セフトン
料理人。亡くなったシーンの会話で特定。まぁ彼は出番ふたつしかないですからね。(スケッチを入れると三回ですが)遺体を見ると尾っぽの殴打に加えてトゲも刺さっているような……って感じですが、死因は尾っぽじゃないとダメっぽいのかな。
スケッチに描かれた宴の具合や台詞から言って、陽気で明るい人だったんだろうなと思います。職務上家畜番のエーミルと一緒に居ることが多いのですかね。
人魚を料理しようとしたのは冗談だとは思いますが、その人魚どう見ても危なそうなトゲ出とるやん? 近寄ったら危険な感じするやん? みたいな感じはします(苦笑)ちょっと不注意。いや大分。ワシムが報われん……。
ただ、海の魚ってとげとげしているけど食べられるものも多いから、海の男としての料理人の感覚があだになったのかもしれませんね。もっとも、この時点で本当に彼がフライを作って人魚の肉を食べていたとしたら……もっと凄い災害が起きたかもしれませんし、あるいは皆八尾比丘尼状態になって誰も死ななかったかもしれません。……その後の人生が幸福かどうかはわかりませんが。

13.エーミル・オファレル
家畜番。「死に至る病」で牛を解体しているシーンから特定。スケッチや裁判の時も家畜の近くに居ます。
実習生とのベテラン&新人らしい会話から登場するこの人。屠殺に慣れていないチャールズを気遣ってくれる良い上司です。彼も気さくで明るい感じがあるので、トーマスが亡くなるまでは食堂周り、結構朗らかだったんじゃないかなぁ。
カニのシーンで頑張った非戦闘員の内の一人です。同僚の死を受けて一生懸命武器を持って戦いますが、磔にされて死んでしまいます。
初プレイではズンギの遺体を発見した後で彼を発見すると思いますが、いきなり壁の向こうに出現するの、ドッキリしますね。死ぬ間際の顔も死に顔もそれなりにちゃんと描写されているのですが、かなりの苦悶の表情なので怖い(笑)しかも絶妙な角度で亡くなっているから、廊下側への窓や階段脇の通路を通るとき、目が合うんじゃないかって怖い(笑)
ズンギさん死因わからない事件が勃発するので、ここ、プレイヤーは基本小窓全部を覗き込んでいるはず、つまり……。これは計算されている……と、思いました。
恐ろしい死に顔の彼なんですけど、彼が刺されてから亡くなるまでの間にチャールズの死があるので、チャールズの断末魔を聞いていたんだと思います。彼が死ぬ間際手を伸ばしているのは、チャールズを助けようとしていたのかな、あんな風に顔を歪めているのは苦痛からだけでなく、チャールズがあのような死に方をしたことに対する感情からでもあるのかな、と、思うと、個人的にはあまり怖くなくなってきます。が、つらい……。

14.クリスチャン・ウォルフ
掌砲長。裁判のシーンで船長が名前を呼んでいるので特定。死因は語る必要ないだろうというくらい明白ですが、実は一悶着あったりします。
彼もまた、職務を忠実に遂行しているなぁって感じがします。戦いのシーンでは必ず登場して武器の準備をしたり指示を出していたりします。
他の考察や感想で指摘している方も多いですが、掌砲周辺は他の所とは違って、何となーく上司部下の距離がある感じはします。軍隊気質なのかな、やっぱり。甲板長・船匠周りは顕著ですが、船医・船長&司厨手(一等組を除く)の間にも何となくそういうシーンがありますし、何なら士官生って割と可愛がられてるっぽいですし。
そんな彼の死に様ですが、多分このゲームの中でもかなり残酷な死に様です。個人的には惨い死に様第二位がこの人、第三位は次に記載するヴィアテルです。まだ序盤で出てこないだけ救いかな……。(私感覚で惨い死に様第一位が序盤で出てくるのでアレですが)
そして、犯人の正解も実は複数あるようです。選択によっては、更に残酷な判断を下すことが出来ます。私はクラーケンの方を選択したクチです。その時点でまだ船員の身元がわかっていなかったというのもありましたが、流石にあの状況で、人の名前を入れるのは躊躇してしまいました。

15.オーラス・ヴィアテル
掌砲手。死因の特定は楽です。名前はスケッチから当てました。ウォルフの隣にいたので、単純に部下かなと(笑)他の方法としては、彼が銃を携帯している点。あとはズンギ死亡シーンで武器庫らしき場所にいたり、ピーター死亡シーンで武器を抱えて出てきたりしている、と言ったところもあると思います。
ウォルフと別々に行動している時も多く、一緒にいるところでは目立った言動が無いので、二人の関係性がどうだったかはあまり読めません。甲板長であるクレスティルの事は、尊敬していたのかなぁという感じです。
終盤の激昂の印象が強すぎて(後は推しの死の遠因なので(笑))、最初は彼に対して印象悪かったのですが、追ってみると個人的には真面目な印象を受けました。今まで頑張ってとどめてきた一つの糸が、きっとあの時切れてしまったんだろうなぁ(そして間の悪いトーマスよ)あの時点ではもう、船長に対して不信感を持ってもおかしくないよなぁ、エバンズ達だって逃げ出していたし。
同じ士官生でも、例えば勇敢で好奇心旺盛なピーターだったら、同じ事は起きなかったかもしれません。かといってトーマスが悪いわけでもない。あの事件に関しては、やっぱりヴィアテルが悪い、んだよなぁ……。

16.ダンカン・マッケイ
事務長。「破滅」で書類や帳簿らしきものを持っていたので特定。
更に濃い根拠としては、チャールズ(士官生)~ズンギの死のシーンで事務長室に閉じこもっている姿が見えるので、それかなと思います。失踪者扱いなので、死因は前後の状況から推測するしかありません。彼が最後に出てくるシーンは、とっても見つけづらいのですが……。まぁ、あの荒れようじゃあな……。
一見するとチキンな行動を取っているように見えますが、非戦闘員であることを考えると自然な行動ですよね……。船の取引の記録を預かっている上に助手もいない立場なので、倒れる訳にはいかないですし(本来商船なんですよねこの船)。
カニの襲撃によって考え方が変わったのか、最後は帳簿を持って脱出しようとします。カナリア諸島やマディラ諸島を狙っていたのかな? 自分が助かりたいという気持ちもあっただろうけれど、書類を守る事で船を守りたかったのかもですね。

17.フィンリー・ドルトン
操舵手。スケッチにて舵の近くにいたので特定(雑)
全編通して出番が二回しか無い上に中心にもならない凄い人。そもそも見つけるのすらちょっと足を伸ばしたり視点を変えてみたりしないといけません。一応双方とも舵の近くにいるので、最早位置でしか判断しようがないかも。
他の方の考察で、「誘拐事件の時彼が怪我をしていた、それはオブラディンの脚を封じるためだったのではないか?」という論を見て、ひえぇなるほど! と、思いました。
彼も失踪者扱いなので、死因は推測するしかありません。クラーケンによって引き起こされそうな事態を入れれば、割と何でもOKっぽい感じがします。

18.エドワード・スプラット
画家。一人だけスケッチに顔がない人なので特定。顔がわからなくても、ズームすればサインに繋がるので問題は無いです。(サインに繋がるってお洒落ですよね)
彼のスケッチが無ければ、この謎は解き明かせなかったでしょう。マーティン同様影の立役者です。余談ですが彼の裁判のスケッチ、絵と現実で異なる行動をしている人が居たりして、ほんと細かい素敵! ってなります。
人魚が出たとなれば間近で見に行こうとし、それを止められると近くで起きた船員達の修羅場を眺め、カニがでたとなると乗組員の死闘をじっと壁の向こうから眺めている人。ずっと図抜けた芸術家気質の持ち主だったのかなと思っていたのですが、他の方の考察に職員のひとりだったという記述を見つけて得心がいきました。航海記録係的な意味で絵は必要ですよね、当時は写真なんて無いですし。名簿も普通の画家だったら「乗客」表記のはずですもんね。
クラーケンの段になると、望み通り間近で最初に怪物を見る事が出来たのですが……そこから先はあまり多くを語るまい、うん。
彼のシーンは「ハンモック」を見るために巡回することが多いと思うのですが、あの死に様を何度も見られると思うと、かわいそうな人ですね……。なお、白状しますと私はこのシーンを暫く発見することが出来なかった上に、甲板員と檣楼員の一部は感覚や総当たりで当てていたので、ここにハンモックがあるというのをクリア後まで知らなかったです(え)

③乗客(19~26)

19.アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル
乗客。「破滅」にて死因と身分は特定できます。直前にチュートリアルである「終幕」を見ていると思いますので、その前情報からピンとくる人も多いかと。
人間関係的にキーパーソンっぽいポジションにいながら、出演場面は僅か一回(スケッチを入れると二回)。しかし、とっても重要なシーンの彼女。
プレイヤーが最初にファンタジー要素を目にするのもここなので、早い段階で「そういうの」がダメな人は退ける設定になっているのかなと思います。個人的にはここで一度、「あ、これ連続殺人事件の捜査とかじゃないんだ」と、頭を切り替えることが出来たので、その後の理解も進みやすかったと思います。このシーン全貌を見てみるとまるで映画のようで、じわじわ盛り上がります。とにかく派手。
皆が果敢に戦っているときに、しかもあんなに危ない生き物がいるときに、何で出てきてしまったのかアビゲイル……。とは思ったけれど、夫の行方がわからなかったら心配にもなりますよね。とんでもない状況になっているわけだし。まぁ、こういう時に出てくる人って大体ああなりますけどね……。フラグってやつですね。
最後は夫と兄が殺し合っているので、この人も気の毒です。

20.ヌーツィオ・パスクア
乗客。死のシーンで「シニョール」と呼びかけていたのでイタリア人だな、と特定しましたが、その前に見るはずの裁判のシーンにて名前は特定できます。いやぁ、あまりにもわかりやすく言われていたから、何故か疑ってしまったんですよね(え)
殺害現場もズバリ記録されていますが、彼は死因が若干わかりにくいです。私は影の具合でなんとなく判断してしまいました。選択肢の死因の中で、「人間が扱えるもの」「殺害時に音が鳴らなそうなもの」「小型のもの」を絞り込んでナイフとする、という道筋もあると思います。
登場シーンで殺されてしまうかわいそうな方。宴のスケッチではバイオリンで、ダンスの音楽を奏でていました。陽気なイタリアン、という感じですね。亡くなる際にあの大馬鹿野郎の名前を言ってくれる功労者。仇は取ったぞ……タンさんが。

21.エミリー・ジャクソン
乗客。「脱出」とエバンズの手記にて、安否と居所は想像がつきます。もう一人の女性乗客には「~嬢」がついているので、年長の方が彼女だな? と、アタリをつけて当てました。後々調べてみたところ、彼女は結婚指輪をしている描写があるようです。それがきっと本来の、確定のための情報なんでしょうね。
登場シーンこそ少ないですが、印象に残る立ち回りが多い方。クラーケンの襲来を下手したらポールよりも冷静な目で観察しているし、その時ジェーンを後ろに庇ってる感じだし。最後の狙撃は見事でした。自分が殺されるかもしれない中、足場の悪い船の上で……凄すぎる、ヒットマンか。ポールとは仲良かったんだと思います。

22.ジェーン・バード嬢
乗客。「脱出」とエバンズの手記にて、安否と居所は想像がつきます。上記のエミリーが特定できたので特定。
この人が一番、一般人に近い感情を持っていたんだろうなぁって感じです。恐れるべきところで恐れて、その中で良識的な行動をとっている感じ。最後に手紙をくれるのもこの人。手紙や類推される彼らの性格を見る限り、生存組はそれなりに上手くやっていそうな感じですが、エバンズとは特に仲が良かったのかもしれないですね。
しかし、あの彼女が猿の手を送ってくる……中身知ってたのかな、知っていそうな気もするなぁ……。存外、彼女もオブラディン事件の真相を知ることで、一つ区切りを迎えたかったのかもしれませんね。

23.リム・ブンラン
謎多き乗客。誘拐されている渦中で名前と死因を特定。若干タイムラグはありますが。
今回の事件のある意味では元凶です。まぁ彼女らは悪くはないんですけどね。なんで商船なんかにあんなモン持ち込んだんだろうリム様。というか、そもそも王族が商船で移動する……のか?
部下の潔白を訴えたのに、目の前で処刑されてしまうかわいそうな人。王族であるリムの言葉を船長が無視したのはやはり、アジア人蔑視の影響でしょうか。その後も宝物を奪われて誘拐されたり怪物に襲撃されたり殺されたりと散々です。
しかしあの貝殻、あの人魚から奪ったものなのでしょうか? 貝殻と人魚に関しては、最後までやって色々な方の考察を見た今でも、はっきりとはわからないです。

24.シア・イトベン
謎多き乗客その2。誘拐されている渦中で名前を特定しましたが、死因は……わっかるかぁぁー! って感じでした(笑)ビームらしきものが箱から出ているのはわかったので、熱線?焼死?と入れていたら特定できました。毒や感電でもOKのようです。つまりなんなんだ。
リムの一番の忠臣って感じでした。かっこいい騎士ですね。誘拐時の立ち回りが凄いおじいさんです。ただその……あだ名が「ベン」って、どこから取ってるんですかね。ちょっと硬直しましたよ。あと、悪漢殺害時の凶器ですがニコルズと同じようなことをしないで頂きたい(ニコルズよりは親切です)。最初扼殺かと思ったわい(笑)
イトベンはリムと同じく、あの貝殻と箱がなんなのかわかっていた感じがしますね。せめて生き残っていてくれていたら……。

25.タン・チョウ
乗客。他のフォルモサ勢の名前がすぐにわかるので、消去法で特定。
貝殻と人魚の荷揚げ時に、貝殻には触れても「魔物」には触れなかったので、イトベンほどは詳しく知らなかったのかなぁという感じです。実際の所すぐに死んでしまうので、彼が本当はどこまで知っていたかは闇の中ですが。
あのにっくきニコルズを殺してくれた英雄(?)ではありますが、同時にニコルズが生きていれば違った運命もあったのではないかとも思い、奴にはもうちょっとえぐい死に方をして欲しかった面もあり……(え)胸中複雑です。
ニコルズが粛正されるシーン、登場人物が四人しかいません。ニコルズの命乞いの他に、撃つなと止めている人がもうひとりいます。四人の中で距離が近いのはジョンとタンなので、ジョンがタンの私刑を止めようとしていたんだろうなぁ。
なお、このシーン、上部を見てみるとダールがニコルズを見下ろしています。20年以上海にいる北欧生まれの彼は、「何か」を察していたのかもしれないですね。

26.ラウ・ホクセン
乗客。裁判のシーンで名前を呼ばれているので特定。死因も明白……なのですが。殺人犯の名前わかんなくないですか!? となった人。最初は船長やウォルフを入れていたのですが、どうも違い……(ラウの特定前にウォルフを特定していたので「あ、これまたクラーケン戦法かな? やった奴じゃなくて状況を作った奴だろ?」と思っていた)仕方ないから銃を構えていた甲板員の、身元がわかった人から総当たりしていたらブレナンでヒットしました。
弾道を注意深く追うと、ブレナンのものだけがラウに当たっています。こ、細かい……! 回想も実はブレナン近くで始まるとか……こ、細かい変態か!(褒め言葉)
彼が冤罪をきせられたのは、犯人の仲間にいたホンが一役かっているのかなと思いました。犯行中も通訳業務やっていたので、訳を操作したのかなと。そう考えると、翻訳技術が進歩した今も、言語の知識ってある程度持っていなきゃ危険だなぁと思いますね。
彼の死のシーンは、スケッチと実際のシーンを見比べられる唯一のシーンなのでとっても面白いですし、あーこのシーン来たーー! でもこんなに早く!? と、盛り上がりました。船上裁判シーン、アレが手記にあるだけでもうわくわく感が全然違いますよね。最初はファンタジー要素を知らないでプレイする訳ですから、「こんなドラマが起きるんだ、いつだろうどんな事件だろう」と。その上のスケッチが平和だから尚更です、本当に絵の効果を最大限いかしていらっしゃる、怖いくらいです……。
あとは遺体の位置と形の関係上、彼が登場すると船が一気に不気味になります。

④司厨手(27~32)

27.ズンギ・サーティ
司厨手。司厨手も服が特徴的な上に、他の四人が割とすぐ埋まったので消去法で特定しました。しかし。しかし! 死因よ……。彼は誤射で亡くなるのですが、彼の近くの小窓を凝視するとホシがわかります。マイナーです。購入時に見たレビューで死因が大変な人がいることは知っていたので、これかーーーーとなりました。(笑)
いや、最初は状況から言って銃かなとは思いましたさ。今まで他のトゲ関係で亡くなった人の遺体には、トゲが結構目立った感じで残ってますし。しかし誰が撃ったかなんてわかる要素無いと思うじゃないですか……。と、いうわけで、長らく死因が「トゲ(仮)」になっていた人です。その前のシーンを追いかけてみて、1回トゲを抜く描写を見せてるって事は、やっぱトゲじゃないなと思って銃に戻し、小窓を片っ端から覗いて発見しました。
誰付きの司厨手かはわからないので、乗客などのお世話全般を引き受けている人かなと思います。彼は死因の難しさと放置されている遺体の寂しさに目が行きがちなのですが、ワシムの死亡シーンでは荷物を支えようと反射的に手を伸ばしたり、ネープルズの死のシーンでは彼を介抱していたりと、誠実で真面目な人柄が垣間見える感じがします。
いやホント、彼も運がなさ過ぎでは……。

28.フィリップ・ダール
船長付き司厨手。名前は彼が凶行に走るシーンから判明、彼も下船後まで安否がわからない人です。
宴のスケッチの陽気で優しげな雰囲気からは想像もつかない行動を起こします。彼の登場シーン、揃いも揃って凄い形相していますから……。しかも、中心部にいないことが多いので、見回ってやっと布石が回収できる、みたいな。
な、なんで? 何で乗員を殺してしまったんだ? と、思いましたが、殺そうとしていたのは案外人魚だったのかも。そして人魚を運んでいたネープルズと争いになったとか?
プレイ後クラーケンについて調べていたとき知ったのですが、クラーケン伝説って北欧なんですね。北欧系の人が彼しかいないことから、計算した上で入れているんだろうなと思いました。
凶行に及んだ彼も悪いのですが、船長が彼の言葉を少しでも聞いていたら、こんなことにはならなかったろうと思います。人魚を海に帰さないと全員死ぬと言い当てているところから、彼の洞察力と知識がずば抜けていた事が察せられるので、本当に残念です……。
最後のシーンでは貝に魅入られたような描写がありますが、私は彼が箱を開けた真意は、マジカルアイテムである貝を使って何とか状況を打破しようとしていたんじゃないかしらと思っております。

29.ポール・モス
一等航海士付き司厨手。死のシーンで名前も死因も特定。
ポールは登場シーンほぼ無いですが、彼も渋くかっこよく、自分の役割に殉じた感じがします。出てくる時は大体乗客と一緒にいるので、お世話兼護衛をしていたのではないかと。ホスカットならそう言いそうだし。乗客達とも仲が良さそうです。
お顔がゴルゴ13に似ているという理由で、暫くゴルゴさんと呼んでいました。クラーケン襲撃のシーンの勘の鋭さとか、ちょっとぽくないですか?(え)
「取引」のシーンではエバンズの手伝いをしていますが、そのシーンを見ると何となく印象が変わります。彼も刺されていなければ、あの船に乗っていたのかもなぁ。
脱出前にホスカットと話をしていたかどうかは不明です。独断で動いたという見方も出来るでしょうし、ホスカットなら乗客を優先しそうな感じはあるので、話していたとして行かせていただろうとも思います。クラーケンが引いてからクレスティルが亡くなるまで、そんなに時間は無かったとは思っていたのですが……その間にマストが破壊されてかつ修理も終わっているし、やっぱり長時間だったのか、悩む……。
マーティンがいる部屋を開かずの間にしたのはポールでした。案外どこかで、マーティンと話をしていたのかもしれません。

30.サミュエル・ギャリガン
二等航海士付き司厨手。ニコルズと一緒に悪巧みをしているので部下だろうと名前を特定。死因は苦労しましたが……。この悪党共の遺体って、死に場所の関係上かなり煩雑な手順を踏まないと再生できないんですよね。めんどかった(笑)
最初は扼殺だと思っていましたが、「トゲ」と「槍」を分ける作者が「絞殺」と「扼殺」を分けないのは変だな、と思い(何でやねん)、注意深く見たところ、何か刺してるっぽい……ヌーツィオさん事件と同じか! となり特定しました。実は彼が死んだ後遺体を見ると、首近くにナイフらしきものが刺さっているのがわかったりします。
こいつもクズですね。ニコルズの腰巾着なのか、それとも影のフィクサーだったのかはプレイヤーの間でも意見が分かれるところだと思います。最後はニコルズに見捨てられて終わってしまう哀れな奴ですが、まだ人の手で死ねたのは幸運だったと思います。お前さんの部下とか、結構酷いことになっているからな……。

31.ロデリック・アンダーセン
三等航海士付き司厨手。死亡シーンで死因はすぐ特定できます。その前のシーンでマーティンと一緒にいたので、彼の司厨手かなと特定。
ロデリックはデービーと一緒に仕事をしているシーンもあります、司厨手同士が一緒にいるシーンはあまりクローズアップされないですが、彼らは仲良くやっていたのかもですね。マーティンもですが、彼自身も穏やかな人だったんじゃないだろうか。だからこそ、彼の死のシーンでマーティンが必死に助けようとしている姿は胸に来るものがあります……。

32.デービー・ジェームズ
四等航海士付き司厨手。ジョンの近くにいるので司厨手かなと特定。ポルコフの死のシーンにてボートに乗ろうとしているので生存、場所はエバンズと同様、で特定しました。
おどおどした感じの印象を受ける人。裁判の時は見ていられず耳を塞いでいますし、カニ襲来の時も隠れて震えています。(ここで一緒にいたジョンが、何も言わないで前に出るのが好きなんですよねぇ)そんな彼ですが、終盤はラーズの遺体の見聞を手伝ったり、人魚を運んだり、ボートに乗って乗客達と脱出したり、ちょっとだけ腹が据わったかな、という描写があります。存外今回の事件で成長したのかもしれないですね。
脱出時にジョンと話をしたかと言われれば、それは多分無いと思います。彼は恐らくクレスティルにつきっきりだったでしょうし、となれば当然近くにヴィアテルがいるはずなので……この話を知っていれば、ヴィアテルあんなことしなかったでしょうし。
ただその、ひいき目を承知で言うけれど、言ったとしてもジョンは送り出してくれたと思うぞ。

⑤士官生(33~35)

33.ピーター・ミルロイ
士官生。トーマスの死に際の台詞から特定です。トーマスが誰かを助けようとしているっぽい場面ってあれくらいだと思うんですよね(酷)彼の死のシーンは作中屈指の芸術的なシーンだと思います。あの爆発エフェクト美しい。
ピーターの死因は「爆死」のみなのですが、「彼自身が持っていた火薬で自爆(特攻か事故かは不明)」したのか、「トーマスが彼を助けようと投げた火薬の爆発に巻き込まれた」のかはわかりませんでした。「火薬を投げろ」が誰の声か細かく分析できれば、あるいは判断がつくとは思うのですが……難しく……。作者さんの個性から言って、前者かなぁとは思うんですけども……(後者なら犯人としてトーマス選べそうな気がする)
人魚の運び入れを興味津々で見ていたり、カニやクラーケンに勇敢に立ち向かっていったり、三人の中では一番好奇心旺盛で頼りがいのある印象です。ニコルズ誘拐シーンで倒れていたのは、不意を突かれて殴られるなりしたのかな。ラーズも隣で頭おさえているし。
人魚が落ちるシーンでは、ズンギが手を伸ばす一方、彼は呆然と成り行きを見守っています。あまりのことにびっくりしたのか、冷静に自分の位置からは手が届かないと分析したのか、あるいは……特権階級的な意識があったのか、は、わからないですね。やめときましょうこの話は(笑)
彼が必死に水をかけていたチャールズの死のシーンは辛かったです。その後のシーンを見ると、トーマスはともかくピーターまでもが、チャールズの遺体の側で立ちすくんでいるのが見えます。仮に彼の死因が自爆(特攻)だとしたら、チャールズの死に様を間近で見たことが、多少なりとも影響を与えていたのかもしれませんね。

34.トーマス・ランケ
士官生。死のシーンから死因も犯人も特定。他二人の士官生の名前がすぐ埋まるので、消去法でわかります。
彼もまた悲劇の士官生ですね……。辛すぎる。三人まとまって楽しそうにわいわいきゃっきゃやっている姿を見ていた身としては、本当に辛すぎる。怪物の魔の手をくぐってきたのに、なんで最後は仲間に殺されなきゃいけなかったんだ。カニにひっくり返されたり及び腰になっていたり、三人の中ではちょっとビビリな感じがする子です。
チャールズは特攻とも見える方法で海の怪物と共に死に、ピーターはクラーケンから逃れる(ないしダメージを与えるため?)ために爆死してしまいます。トーマスはこの時、ピーターの命綱を持っているんですよね。火薬を彼が投げたのか、「火薬を投げろ」と叫んだのが彼なのかは前述の通りわからないんですけども。
彼が受けた心のダメージは、死に際の台詞の通りだったんだろうなと思います。ピーター死亡後は何も出来ずじっと固まっていますし。……家族の話とかしていたんだろうな。トーマス自身、ニコルズの暴挙のせいで呪われたと気づいていたのかもしれません。だからこそヴィアテルの言葉に敏感になったのかなとも思います。
彼が襲われるシーンでは船の上下でドラマが繰り広げられるのですが、もう描き方が鬼気迫っていて素敵です。回想で見たときのみ上階から見て血だまりが見えるって、細かい……! ホスカットやブレナンがこっちに来る理由をちゃんと描いているんですよね。

35.チャールズ・ハーシュティク
士官生。死因は刺殺でも焼死でもいいようです。私は刺殺を選択しました。最後のシーンが刺さっているように見えたのと、あの場所の天井、おびただしい血がついているんです。チャールズの血も入ってるんじゃないかなと(大部分は怪物のそれだとは思います)。まぁ一番の理由は、焼死はとても苦しいと言いますのでせめて一撃で……という思いからですが。
名前は牛を解体しているシーンからわかります。三人の中では都会っ子だったのかもですね、チャールズ。
なんと士官組の中では登場回数が4回と段違いで少ないです。しかし、その最後は劇的。屠殺にすら吐き気を催していた彼が最後に選択したのが、不気味で危険な海の怪物との相討ちって……何なんですかね、これ。辛すぎませんか。
彼が前のシーンでいた場所とその場での行動から言って、都合良く海の怪物に刺されてああ乗るかなぁという感じがあるんです。焼かれて報復でエーミルを撃ったカニを見て、チャールズは捨て身で剣を刺しに行ったのかな、そしてそこで刺されるか焼かれるかしたのかな、と。
彼の死のシーンでは牛を一緒に解体した人達が近くに集まっているのですが、舞台も牛のシーンと同じ場所なんですよ。同じ登場人物が集まっているのに、片方は朗らか、もう片方は……図っただろ! って感じです。えぐい。

⑥檣楼員(36~45)

36.オミッド・グール
檣楼員。ターバンを巻いているのでペルシャの人っぽいなと特定。シミター(特徴的に曲がった剣)を使っているという所からも読み取れるようです。シミター見てから画家の死のシーンのハンモック見れば一発なんですけどね……。死因は失踪扱いなので推測するしかありませんが、ここで落ちたらね、という感じです。
登場シーンではほぼいつも戦っている印象のある人です。ただ一人のペルシャ人の彼ですが、他の船員と絡んでいるようなシーンも無いです。一匹狼だったのかな? でも勇敢だから一目置かれてはいたんだろうなぁという感じ。ラーズの死体を見つけるシーンでは外を見ているので、逃亡した三人に気がついたのかもしれません。

37.ティモシー・ブーテメント
檣楼員。この人も正攻法ではないやりかたで当ててしまいました……。船員で最後まで残ったヨーロッパ系の人がルイスとティモシー、ジョージだったので、ローラーした感じです。
この人に関しては、登場シーンが全てですね。無駄なく伏線とヒントが提示されている……。死のシーンで見える特徴的な入れ墨をそれより前のシーンのハンモックで観測し、ハンモックの数字を名簿に当てはめれば特定できます。く、悔しい……。
あの入れ墨は何なんでしょうか……愛する人のイメージでしょうか。だとしたら切ない。近くでラーズとピーターが襲撃されていたにも関わらず、キングオブ・クズ、ニコルズの誘拐を止めに入った勇気ある人。まぁ、あのボケナスに撃たれてしまうのですが……。
撃たれるシーンでロープに足が絡まっているのが細かいです! しかし、一等航海士の部屋窓近くにずっとぶら下がっていたのに、なぜホスカット気づかなかったのでしょうか。もっと上にあったのかもしれませんが、それなら他の船員が気づきそうな気もする。謎です。
二等航海士の部屋にぶら下げておくのが一番説明がつく気がするのですが、ニコルズ帰還シーンでジョンが四等航海士の部屋にいるのを見せる関係上、出来なかったのかなという印象です。

38.リ・ハン
檣楼員。最後まで残った最強中国人檣楼員の内の一人。この人は攻略サイトのお世話にならないとわからなかった……です。カンフー靴のような特徴的な靴を履いているので、ハンモックがあるシーンに遡って番号を確認しました。不運かそれとも呪いか、雷にうたれて死んでしまう気の毒な人。
この人も登場シーンがかなり少ない上に、誰かと絡んでいるような描写もあまりない感じがします。この船の中国組はインド組やロシア組と違って、同郷同士でつるむことはあまりなかったのかもですね。
彼の死亡シーンで鮮烈なのは、やっぱりグラフィックの美しさですね……。凄いですよあの迫力。その後の落下シーンも細かくて素敵ですし、落下地点もジャストミートすぎて素敵(え)
あとは、その後のカニ襲来の伏線もはってあります。ニコラスがロープを降りる横でカニがスタンバイしていたり、親方と一緒に頑張るネイサンも甲板にいます。カニの際、いち早く戦っている印象が強いマバの到着が遅れたのは、マストに上っていたというのもあるのでしょうか。

39.ジャン・ジエ
檣楼員。最強中国人檣楼員の内の一人。この人も攻略にお世話になりました。特徴的なソックスをはいているので、ハンモックシーンに遡って番号を確認しました。
彼も目立った行動はしていない感じですが、ウォレスと一緒にカニと果敢に戦う姿を見る限り、情のある人だったのかなぁという感じがします。オミッドと共に、マストからいち早く駆けつけてますしね、この人。
ウォレスも同じ死因ではありますが、仰向けの分彼の方が死に様がえぐい印象です……苦しそうだし、何なんだよあの音は……。私は見たまま斬首にしてしまったクチですが、どちらかというとその瞬間までには絶命していたと信じたいです。

40.ホン・リ
檣楼員。最後に残った中国人檣楼員の内、上記二人が埋まったのでローラーしました。ウェイさん本当にごめんな! クラーケン前のハンモックにて、ウェイのハンモックはあるがこいつのハンモックは無いというところで判断がつくようです。
最強中国人檣楼員の内の一人、ですが、他の人とは決して一緒にしてはいけない一人。ラウを(多分)処刑に追い込んだ立役者であり、あのどあほうニコルズの仲間です。悪事を働いているシーンしかほぼ無いので、まぁ何というか……という感じです。
自業自得ではありますが、真っ先に怪物に殺されるあたりは哀れですね。その後の惨劇を見なくて済んだという意味では幸運かもしれませんが。上官のニコルズから言われて断れなかったと言うか、良いように使われてしまった感もある人ではあります。

41.リー・ウェイ
檣楼員。最強中国人檣楼員の内の一人で、58人目の身元判明者です。いや本当にあなた最強でしたわ……。当てた経緯は上記の通りです。死因もこの方はわかりにくくて、失踪扱いです。最後マストに上って何をしようとしていたんだろうと思って追ってみたら、直前のシーンで火薬らしきものを持っているんですね。多分クラーケンを攻撃しようとしていたんだなぁ……。
ジョージと仲が良かったのかな。寝床も近くですし、談笑している場面もあります。このシーン好きです。嵐の前の静けさ、つかの間の穏やかな時間だとしても。ニコルズとリムの間の差別意識の話は前述しましたが、それを考えるとこの二人が仲良くしているって、良いじゃないですか。
このコンビは最後まで生き残った檣楼員&甲板員の一人なのですが……両人共に真面目な感じがするだけに、二人ともクラーケンの手にかかってしまうのは悲しいなぁ。処刑の際に取り乱すリムを止めていたり、仕事をちゃんとする冷静な人という感じがします。

42.ニコラス・ボッテリル
檣楼員。死因も名前も死のシーン前後ですぐわかるいい人です。ニコラスが殺られた! は、名台詞ですよね(え)
彼も誰かと親しげにしたり、印象的な行動に出るシーンは少ない感じがします。しかし、何故あの時下へ降りて行っていたのでしょうか。他の檣楼員は皆マストの上にいた感じですが、取りに行くものでもあったのかな。あの時は嵐だったから、後ろのカニには気づけなかったんだろうな。
彼の死のシーンは甲板員勢揃いなのですが、もう皆驚きまくっているのが非常に不気味でパニック映画のような様相です。ニコラスが未知の生物に刺されたと思いきや、後ろからもう一匹同じものが来ているという絶望。そして一拍遅れて落ちてくる、雷に焼かれたリ・ハンの遺体……ドラマチックですね。

43.マバ
檣楼員。早い内に特定可能になったので、入れ墨と顔つきが特徴的だ、アジア系の暑い国→ニューギニアっぽいなと思っていました。「タトゥー 渦巻き」で調べたところニューギニアがヒットして、やった感覚合ってた(笑)と特定しました。
この人は……死に様も解明方法も、印象に残っている人多いんじゃないでしょうか? 死に方は見ればすぐわかる(あまりわかりたくないけど)レベルですし、名前も知識がある人は秒でわかりそうですね。
オミッドと同様、戦場にはいち早く駆けつけて戦う姿が印象的なマバ。スケッチの立ち姿とか見ても、遠い異国で全く文化の異なる人々と厳しい仕事をしている所も、最後相続人が見つからないところも、とにかくハードボイルドでかっこいいです。が、彼の死に様は、このゲームで一番悲惨だと思います。音も絵もむごすぎる。
彼の最期、割と序盤で出てくるんですよね……きっつい。しかしながらこのシーンはオブラディン号の全てを圧縮したようで、私は美しいとも思います。強大な運命の前にはどんな勇士も無力なものだけれど、その惨たらしさを知ってなお、懸命に必死で足掻く人々の姿がそこにある気がします。

44.ルイス・ウォーカー
檣楼員。私はティモシーとジョージの三択で当たってしまったのでアレですが、ヨーロッパ系の顔立ちで最後まで根拠が見つからないのが多分彼とジョージなので、ローラー以外あるのかな? と思って攻略サイトを渡り歩いたところ、「現実の船」のハンモックと知って目から鱗でした。ジョージのはないけど彼のはある……。ロデリック達の遺体がすぐ近くにあるんだが、ある意味めっちゃ肝据わっているな……。
身軽な動きがとても目立つ檣楼員。チュートリアルのシーンで、ホスカットとブレナンが船長を襲っているとき、彼だけ別ルートで背後を取ろうとしているんですよねぇ、凶器を持って。もう、この彼の動きを見たとき鳥肌立ちました。リアル、そして殺意高すぎ。一体何があったんだと。この瞬間、このゲームぜっっったい面白い! と、確信しましたね……(早)
彼はクラーケンのシーンが非常に切ないです。マバと仲が良かった……と言うよりも最早親友同士とかだったのかもと思います。アビゲイルの死のシーン、真っ二つになって死んでしまったマバの身体が流されないようにしているんです。あの状況で普通、ああいう死に方をした彼の遺体を守ろうとしますか?(ひょっとすると他の意図かもですが、少なくとも私には守っているように見えました)
ルイスはきっと、マバのこともあって船長に怒りを抱いていたのだと思います。ある意味とても情の厚い人だったのかも。

45.レオニード・ボルコフ
檣楼員。ロシア勢三人は序盤のサイドのシーンですぐわかるのですが、問題は誰が誰かという所。彼らのうちただ一人が上役ということで、柄物を着るって上級っぽくね? と、特定(笑)落雷のシーンでちゃんとマストに上っていますので、そこで判断がつくと思います。
戦いの場での印象は薄いですが、隠れるべき所は隠れ、動くべき時は動く、クレバーに判断している印象です。ウォルフが亡くなったときには遺体の側に行って様子を見ているので、彼も仲間思いな人なのかもしれません(どう見てもウォルフのアレは即死なので、野次馬根性とも取れますが、それはそれ)
終盤の激昂で、この人も株を下げてしまっている感じがあります。あの時船の上下でドンパチやっている人達って、人気高めの感じの人(トーマスとポール)をキレて殺してしまっているんですよね。最後はエミリーに撃ち殺されてしまう……まぁ、あの状況なら彼女も正当防衛だと思います。

⑦甲板員(46~60)

46.アラルクス・ニキシン
甲板員。ロシア勢三人の内の一人。他二人が先に埋まったので消去法です。彼は消去法以外に方法が見当たらない気がしております……。
この人も、ニコルズに仲間にされてしまったクチです。カードのシーンとかを見るとロシア勢ってちょっとガラの悪そうな会話をしているのですが、彼はワルだったクチですね。
あのゴミ虫の計画にのってしまったばっかりに、最後はマーメイドと共に海の底まで旅に出ることになり、失踪者扱いです。と、いう風に文字に起こせば浦島太郎のようでファンタジックですが……実際の所真っ暗な海に得体の知れない生物の手で引きずり込まれるって、どんな恐怖だったでしょうね?

47.アレクセイ・トポロフ
甲板員。彼が小舟で逃亡する際、特徴的なバッグを手元に置いているのですが、彼のハンモックらしきものにそれがかかっていたので番号を見て特定。
彼も誘拐一味のひとり。所感としては上記のアラルクスと同じような感じです。末期も失踪者扱いで海中に引きずり込まれる、と、同様。身から出た錆ではありますが、彼らを引きずり込む所の人魚の表情といい、彼らのポーズや顔といい、絶望感と恐怖が溢れて臨場感凄いです。

48.ネイサン・ピ-ターズ
甲板員。小舟で船から脱出する際の会話で名字がわかるため、ローラーして当てました。死因はダンカンと同じですね。サイド死亡時のハンモックシーンで、彼のNoのハンモックがあるということで特定するのが正しい気がします。
後述のサミュエルと一緒にピーターズ兄弟です。兄と違って色々なところで顔を出すネイサン。甲板員のお仕事のシーンでは大体いるので、因縁のあの人とも結構共演しています。
人気なのはやっぱり、カニの怪物を倒す助太刀をするところでしょうか。最初は忠告をしていた側なのに、付き合っちゃうっていいヤツだなぁ感がすごい。もしくは彼も少なからず、下記の人魚事件やマーカスの行動に思うところがあったのかもしれません。
個人的には、彼が手を滑らせて人魚を落としてしまうシーンが印象的です。兄が荷物の落下で死んだ彼、今度は荷物を落っことしてワシムを死なせる側に(勿論直接の原因は人魚が暴れたからなので彼のせいではありませんが)なるとは、業が深い……。ワシムの死亡シーンで荷物に手を伸ばすネイサンが印象的です。
ラーズを殺すシーンで兄の身元の手がかりを言ってくれます。彼とは共演している事が多いのですが、心の内にずっと何かを秘めていたのかもしれませんね。ただなぁ……誤解なんだよなぁ。

49.ラーズ・リンデ
甲板員。死亡シーンで特定できるデンマーク野郎です。フランス野郎と訳の語形は同じですが、こちらには愛情ではなく怨嗟がこもっています。
彼も全編通して運の無い人の感じがします。ピーターと一緒に恐らく見張りをしていたところをニコルズに殴られるし、脱出船には乗せて貰えないし。
兄の死の原因だと思い込んだネイサンから逆恨みされ、報復として殺されてしまいます。彼としてはネイサンが復讐心を秘めているとは思ってもいなかったでしょうから、自分も小舟に乗れて当然といった気持ちだったかも。ううん、鈍感は罪。
戦いのシーンにあまりいる印象はありません。マーカスが刺されたときは腰を抜かしているような描写もあるので、荒事は苦手だったのかもしれません。カニと頑張って戦い、そこで散った人も大勢見たネイサンから見れば、そういう所も気にくわなかったのかも。

50.ジョン・ネープルズ
甲板員。彼も死亡シーンで特定できます。一応ジョンは二人いますが、もう一人は航海士なので服でわかるかと。余談ですが彼のシーン、最初脱出口への行き方がわからなくて右往左往したの私だけでしょうか?(笑)
人魚を見て激怒したダールに殺されてしまった人。殺される前もラウの処刑人をやらされたり、運んでいた人魚が料理人を殺したり暴れて落ちたりワシムが死んだりと散々です。
彼は悪くないんだよなぁ……甲板員の立場で司厨手の言葉を聞き入れて、船長命令を無視するとか出来なかったろうし。あのシーン、やっぱりダールもうちょっとやり方があったような気も……いいや、船長が悪いな、うん。
彼はティモシーと同様、自分のビジョンではなく自分の残った身体の一部から過去視に飛ぶ人です。彼が亡くなるシーンで転々と血痕が奥に続く描写があるので、その先にある足を、わざわざ見せたかったんだろうなぁとか思いました。

51.レンフレッド・ラージューブ
甲板員。死因は彼が亡くなった場所と会話、サイド死亡シーンで特定。名前もサイドのところで一人だけ辛そうに寝ているので、そのハンモック番号でわかります。
一章の時は元気だったのに、肺病にかかってなくなってしまった人。サイドからうつされてしまったのか、元々持っていたのかは定かではありません。彼が亡くなるシーンではサイドの遺体が遺体袋に入れられているのですが、その周辺で他のインド勢が悼んでいる様子なのがまた悲しいです。インド勢は仲良かったんでしょうね。宴の時も近くにいるし。
結末を知っている我々から見れば、ある意味では船が平和なうちに亡くなって幸せだったとも言えるかも。もっとも、彼とサイドの死因は肺病っぽいので、このご時世(2021年)には思うものがあります。

52.アブラハム・アクバル
甲板員。名前はサイドが亡くなるシーンのハンモックから特定。いや、彼自身のハンモックは番号が「X」なのですが(予備かな?)、他のインド勢三人の番号が見えるので消去法です。国籍ごとに固まってる描写はありましたし。ロシア勢とか中華勢とか(ジョージは例外っぽい)。
仲間を気遣うシーンから始まるインド勢は、皆仲良しで温かい人の印象があります。特に出番の多いアクバルにはその印象が強いです。だからこそ亡くなり方は辛い物があります。
インド勢の半数は序盤で亡くなってしまうのですが、サイドを悼み、その直後に亡くなったレンフレッドの遺体も彼とワシムが運びます。その後人魚をワシムと一緒に運ぶのですが、その時の事故でワシムも亡くなってしまう。この時も彼、人魚を運ばずワシムの遺体の側に寄り添っているんですよね、辛すぎる。この状況を見ると、トーマスお前……ってなります。
カニとのシーンでは仲間の遺体の影に隠れてやり過ごしたりとクレバーな感じです。クラーケンともウォルフの号令のもと必死に戦いますが、最後が……えぐすぎないか? なんでこんな良い人があれで、あのニコルズがあんなに安らか(安らかではない)なんだ。
ゲームを進めるごとに彼の人柄を知って、ウォルフの死因をアクバル所以にしなくて良かったと思いました……。

53.ウィリアム・ワシム
甲板員。サイド死亡シーンのハンモック番号で名前がわかります。
トーマス、人魚は言葉わかるっぽいんだぞ。フライとか言うなよ巻き込まれ死が出てるぞ。と、言いたくなる。可哀想すぎる。いやまぁその、上のアクバルのような悲劇に巻き込まれずにという意味では幸せなのかもですけれど……。
彼も仲間思いですね、仲間の遺体に寄り添ってアクバルと一緒に悼んでおり、お仕事シーンでもアクバルと大体一緒にいます。インド勢はろくな結末迎えてないのは何でなんですか。なにかで定められてでもいたんですか……。

54.ソロマン・サイド
甲板員。死亡シーンで特定。
ハンモックでお馴染みのサイド。皆のハンモック番号を見に、よくこのシーンは巡回しました。
レンフレッドと同じく最序盤で亡くなってしまう人ですが、航海図を見る限り、この時点でイギリスを出てからそれなりに時間は経っている感じがします(その後のニコルズ反乱までも間があるので、やっぱりそれなりに長かったと思います)。この間乗員乗客は互いに絆を深めていったんだろうな、平和だったんだろうなと思うと遣る瀬ないです。

55.ハマドゥ・ディオム
甲板員。親方以外で黒人っぽい人が彼とブースだけだったのでローラーかけました(苦笑)。死因はすぐわかりますが、人魚のトゲ貫通性能ありすぎでは。二人合わせてとかレーザーか。クラーケンのハンモックシーンで彼のハンモックが無いので、ブースとの違いはわかると思います。
シエラレオネから来ていた人。スケッチでぱっと見肌の色がわからないあたりがにくい演出だなと思いました。わかってから見るとそう見えるように絶妙なハイライト入ってるんですよ、彼も親方もブースも。タンを捕まえていたばっかりに、タンと一緒に死んでしまいます。このシーンでは船長もクレスティルも、かなり危機一髪でした。
彼自身は他の船員と絡むシーンはあまりありません。比較的平和なうちに亡くなってしまうので、戦いのシーンもなし。ただ、思えば初っぱなからサミュエル(&密航者)の死を間近で見ていたり、中々ですね。

56.ヘンリー・ブレナン
甲板員。死のシーンから暫く名前がわからない彼ですが、トーマス死亡シーンでやっと名前を呼ばれます。
現実の船のハンモックは確認できませんでした。位置が位置だったからなのか、それともホスカットと組んでいて良い部屋にいたのか、あるいは船員皆が実は疑心暗鬼で別々に休んでいたのかは不明です。
みんなお馴染み?ニット帽のおじさん。出番が多い。とにかく出る。またいるのかブレナン。
チュートリアルとジョン死亡シーンの問答無用さが効いて、アグレッシブな奴だと思っていました。ここに至るまでに何人殺したんだお前とか思っていたら、実質のキル数は2なんですね(内一人は処刑なので実質ジョンのみ)、いやしかし許さんぞジョンを殺しやがって話くらい聞け!
と、私情はさておき、実はブレナンはイメージほど戦ってもいなくてちょっと驚きました。戦闘シーンはクラーケンの大砲をルイスと組んで動かしている時くらいです。後はもう対人の殺し合いなので、逆にそこが印象に残ってしまった感じがします。
二匹目のカニを見つけて皆に警告したり、最後反乱を起こすまでは結構まともな人だったのかも。

57.アレクサンダー・ブース
甲板員。ラッキーで当たってしまったとしか言い様のない人。ハマドゥのローラー作戦をやっていたときに、ついでにアジア系以外の人名に総当たりしていたらヒットしてしまいました。正攻法だとヨーロッパ系では彼とジョージが最後まで残るんじゃないかなという気がするのですが、彼も消去法しかないのではないか……? ジョージはサイドのシーンでハンモックの場所を覚えていれば、クラーケン前に手がかりになるシーンはあるんですよ……。他船員で残りそうな人は中国人檣楼員の人達だと思うので。死因は一緒に行動していたダンカン達と同じです。
カニのシーンでは親方と共に奮戦してくれますが、最後はダンカン、ネイサンと一緒に脱出を図ります。しかし、ラーズ殺人事件の後、あの小舟の中けっこうギスギスしていたんじゃないかと心配になります。クラーケンでそうなるどころじゃなかったかもしれないけど。

58.パトリック・オヘーガン
甲板員。彼の死の直後、ギャリガンが名前を呼びます。この時点で船上に残っている人間の中で先に特定されていたアレクセイを除き、人種や立場を考えるとオヘーガンはお前だな! って感じでした。
ギャリガンの名シーン、オヘーガン生きてるか? でお馴染みのオヘーガン。この台詞のシーンはニコルズのチキンっぷりが露呈するシーンでもありますね。
この人もニコルズご一行の内の一人。一章では真面目に仕事をしていたし、航海士と甲板員の力関係を考えると気の毒なような気もするけれど、やっぱり犯罪はいけない。ティモシーが殺されたときもしれっとしてたしな、こいつ。彼の死のシーンでは人魚の槍を使って縄を切るイトベンという名場面が見られます。

59.ジョージ・シャーリー
甲板員。ティモシー&ルイスとのローラーで当ててしまいましたすみません……って感じの人です。
クラーケン直前のウェイとの談笑シーンで自分のハンモックの所にいるので、そこで想像が付くかと思います。が、実はこの時ハンモックの番号見られないんですよ。いやらしいなオイ! サイドのシーンまで戻って同じ場所を見ると59ということがわかるので特定というのが正攻法なのかな? 大体の位置さえ頭に入っていれば、周辺にいた他のメンバーはウェイ&ジョージの談笑シーンの前に全滅しているのでわかるかなと。
この人もいつも真面目に仕事をしていた印象があります。戦いのシーンにはあまり出ないので普通の感じの人かなと思っていたら、最後に人情味と勇敢さを見せて散っていくって……ジョージさん!
クラーケンに捕まり、大砲に押しつけられたウォルフを助けようとして亡くなってしまいます。あの時点でウォルフを見捨てていれば自分は助かったろうに、それが出来なかったんでしょうね。人柄の良さが窺えます。 
彼、実は遺体が見つかりません。状況から言って失踪者でも全然良いと思うんですけど、そうもなっていません。なので死因を考えたとき、前後の状況から言って描写するまでもないような死なのかなと思った私はウォルフと同じ死因を入れました。
死因の正解は大砲かクラーケンによって引き起こされることなら他でもOKという感じっぽいです。

60.サミュエル・ピーターズ
甲板員。ラーズ殺害時のネイサンの台詞から特定。
航海の上でも出航まもなく、ゲームの上でも一番最初のシーンに死んでしまう人なので、登場シーンが当然ながら一回きり。弟と違いかなり撮れ高の無い感じです。あんな荷物に潰されて……。
彼の死から実に六章ののち、再び顔を出すときが弟の殺人現場というのも中々に業が深いですね。なお、彼と共に亡くなった名も無き密航者は、クレスティルの専用倉庫の中から発見されます。クレスティル、気づかなかったのかな。

⑧調査官

0.主人公
今回のプレイヤーキャラクター、と言っても本編では冒頭と最後に少し喋るくらいで、後は手しか登場しません。ランダムで男性と女性がありますが、最後のサインを見ても名前は判別出来ませんでした。なお、船を渡してくれたおっちゃんは共通っぽいですが、雨の中待ってくれていたり注意を促したりと、口は悪いけど良い人だと思います。
手の中のオカルトアイテムにも霊魂?の登場にも、だんだんと増えていく遺体のビジョンにも凄惨な過去視にも、声一つあげずに淡々と調査を進めていく人。プレイヤーキャラとして当然ではあるのですが、肝が据わってますねこの御仁(笑) 部屋のドア開けたらちゃんと入った後閉める勇気ある(?)人。なお、部屋から出た後のドアは勝手に閉まります(え)
端から見たら荒唐無稽なあの調査結果を通してしまうのが個人的には凄腕だなと思いました。と、いうか最後ファルマスにて暴風雨で沈没って……諸々隠蔽した感じなのだろうか。

調査書

エバンズから託された手記と懐中時計をちゃっかり私物にしている人でもあるので、素の性格が豪胆なのかもしれません。
プロフェッショナル達が織りなした人間ドラマが輝く今作ですが、この「調査」のプロフェッショナルのことも忘れてはいけませんね。


語りきりました……。クリアまでの総プレイ時間は8~9時間くらいだったはずなのですが、資料集めをしているうちにその倍以上に……。セーブできていないタイミングもあると思うので、実際はもっと長いと思います。

プレイ時間

ちなみにデータ2はプロローグをもう一度見るためのものです。

プレイしていると最初はわくわくして、そのあと全貌を知る中で怖くなって、人柄を知るうちに追悼っぽくなって、最後は使命感。とにかく情緒がジェットコースターでした。本来このくらいの船を動かすには倍人員が必要と作者さんも仰っていましたが……これがあと倍あったらヤバいと思います。情報量ありすぎ!
ここまでお付き合い下さった調査員の皆さん、ありがとうございました! よろしければ語り合いましょう!(笑)
レビューや感想や考察が、もっと増えますように。