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StormRiderSuite(SR同人裏話の独り言)

先日ツイッターの弊アカウントにて掲載した、ストームライダー同人の後書きを書いてみました。


 久々にパークに根ざした話を書いたからか、とても楽しかったためつらつらと書いていた裏話が気づけばこんなに膨れたので呟くことにしました。

 ミッションが絡む話を書くに当たって、課題となっていたのは以下の箇所でした。

1,ストーリー上はピンチのはずなのに受け手としては楽しむ、というアトラクションゆえの矛盾をどう処理するか
2,デイビスが主としてミッションを行うためにはどのような状況にしたら良いか、また、その中でスコットの出番をどう確保するか
3,ストームライダー・ポートディスカバリー初心者が語り手としては適任(ゲストと同じような目線で物事を見られるので)かと思うが、どこから誰を持ってくるか

 構想自体はずっとあったのですが、今まで物語のパーツが足りず……。この辺りを埋められそうなキャラクターが幸運にも出来た気がしたので、今回話を書くに至ったという感じです。
 全体は大きく四つの場面に別れています。起承転結の括りとは少しズレていますが、大まかに分けてそれぞれこんなイメージで描写しています。勿論、ストームライダーの小ネタをできるだけ入れ込みながら!のつもり!


■冒頭~ストームライダーに乗るまで
序章、簡単なデイビスとゲストキャラとの関係性の説明と、これからどんなイベントが起きるかの布石。エピローグへ続く伏線もここで張ってあります。

■ストームライダー搭乗中
今回のメインです。ストームライダーのミッションを一度でいいから、フルで描写してみたかったんですよね……。本家に関する言及は他の方がもう十分にされているでしょうし、同じミッションは二度とないと思うので、展開は本家を意識しつつのオリジナルです。フライトに対する印象は、本家を思い出しながら書いていきました。楽しかった……。
最初のプレフライトクルーからの説明は、今回は省略させて頂きました。(あれやるともう2~3割は確実に増えるので…)

■ミッション後
 今回の話のオリジナル要素が一番よく出ている箇所かなと思います。ゲストキャラがPDに来た理由が明かされてエピローグへの布石が出てきます。デイビス、オブジェを頼むなら乗せると思ったんですよね、ストームライダーに。感覚と感性の全てを使って理解するモノだと思うんですわ、ストームライダーって(え)

■エピローグ
この部分の最重要項目は実は二つあります。一つは言わずもがな、できあがったオブジェについての描写。そしてもう一つは……スコットの出番を確保することです! 流石にスコット、短期間に二回も緊急帰還はしないと思うんですよ。ただ、スコットが出てきてしまうと、デイビスの出番もミッションのスリルもなくなる。彼はミスターパーフェクトのイメージがありますので! と、言うわけでここでCWCを代表して感想を言って頂いたわけでした。


 書いた順番は実は流れとは異なっていて、冒頭を書いた後はミッション後→エピローグ→本編と書いておりました。とても楽しかったですが、同時に難産でもありました。どこまで書こう!? 全部書きたいけど長くなりすぎる! こんな感じです。
 各キャラクターの解説も載せますね。長いので恐縮ですが……。

■テオ(語り手)
 冒頭の課題をことごとく解消してくれたオリジナル住民のお兄さん。フォロワー様の美しすぎるイラストのおかげで美形設定がついております。元々はハーバーの住民というよりは、デイビスイタリア紀行(支部をご覧になって下さっている方はご存じ…かな?)にて出てくる名無しさんのつもりで作っていました。イタリア紀行での出番は、物語の特性上カットになりそうなので、ある意味出せて良かったのかもしれません。作中でもその名残で、ハーバーに居るんだかヴェネツィアに住んでいるのかわからない描写が多々あります。
 ラテン男らしく使う比喩には若干のロマンス色がありますが、本人は多分デイビスと同じ部類なのでガラスが恋人でしょう。普段は人あたりのいいふわふわしたお兄さんですが、芯には芸術家気質がしっかりあります。何かを愛しているものが好き。そこには何かしらの美があるから、という感じです。一番最初の四行ポエムはちょっとお気に入り。あのアングルから見た街、綺麗だろうって堂々と胸を張っているように見えるんですよね、両方とも。
 芸術家という属性を持ったのは実は偶然なのですが(最初は単なる店員さんのつもりでした)、いろんな同人活動をされているストームライダークラスタの皆さんと重なるなぁと思ったらもう止まらなかったです。調子に乗って彼にアトラクション中のデイビスの台詞を言わせたりしている箇所があるのはそのためです。ちなみに冒頭の「とある機長」が表現した街の台詞、アレはデイビスがアトラクションジャックを行う拙シリーズの、最終回からほぼそのままで来ております(笑)
 最後の作品のシーンは、当初空が題材ということにしようとしていましたが、上記の符合を前面に出していこうと思ったので差し替えました(実は題名も「エントランスに夕焼けを」でした)ストームライダーの魅力を余すところなく、であれば、空だけじゃ足りないかなぁと。あの曲と同じ名前になったのは、ストームライダーのエッセンスが詰まった曲ということと、英語表記とイタリア語表記が同じだったことが理由です。本人の名前の由来は、単純にイタリア語の名前の意味からです。

■搭乗中のグランドクルー
 ちょい役ですが、彼も突き詰めるとネームドになりそうな感じのキャラですね。真面目で堅いけど可愛げがある感じというか。頭の中でビジュアルは固まりつつありますが、それはまた機会があれば。
 機体を傷つけて帰ってくるデイビスには言いたいことがいっぱいありますが、機体のパフォーマンスを最大限に引き出してくれるのもまた彼なので、好きな部分もいっぱいあると思います。ぶっきらぼうな感じですが面倒見は意外といいです。
 実は数年前のクリスマスモノ「始末書ツリー~」に出てきたデイビスの同期です。「とっとと帰れ〜」は、この時の台詞のオマージュ(笑)彼もまたストームライダーバカなので、あの時の彼女サンとは続いているのか別れているのかわからんです(笑)……なんか、職業バカ多いですね私がPD書くと(笑)今後出てくる時があれば、始末書ツリーの顔よりは堅い印象が多い人になると思います(まぁアレはホリデー気分でしたからね)

■デイビス
 最早解説は不要かと思いますが、ガイドをしているときよりは若干大人しい(いやむしろ暴走中?)ミッションモードの彼です。


 ひとえに、あの時の雰囲気を少しでも誰かが思い出してくれればいいな、と思って書きました。オリジナル要素が強すぎるので恐縮ではありますが、お楽しみ頂けたら幸いです。ストームライダー同人もっと増えますように!!
 それでは最後はこれにて……じゃぁな!

 河波 悠