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風俗店員物語vol1
※投げ銭制度付けました※記事は全て無料です。
はじめに
年齢22歳の男は死のうとしていた。
ギャルブルで作った借金、カードの引き落とし、その他諸々の支払いを日々こなし、疲れ切っていた。
どこで死のうかな。バイトを終えた俺は考えていた。今日はもう電車もない。明日何処か遠くへ行って、最後は知らない土地でひっそりと猫のように死のうと心に決めて漫画喫茶に泊まった。
出会い
次の日俺は名古屋に向かった。何故名古屋なのか、それは自分のカードの枠で1番遠くまで行ける土地が名古屋だったから。ただそれだけ。
名古屋に着き死ぬ準備をしていた。どうやって死のうかな。電車にでも飛び込むかー。そう思い電車を待っていた。ふらふらとホームの近くを徘徊する人間は周りから見れば危なすぎる。変態でしかない。
「なんやねん!お前!早よ死ねや!意気地なしがワシ1番嫌いやねん!」
突然怒号が飛んできた。見ると180以上ある身長で頭はスキンヘッドのおっさんがこちらを見ていた。
「今から死ぬんじゃボケ!邪魔すんなハゲ!」
根っからの大阪人の俺は自暴自棄になっていたので普段なら有り得ないテンションで暴言を吐き返した。
「よっしゃ。俺が殺したるわ。ちょっと来いや。」
そう言われ、胸ぐらを掴まれ思いっきり顔面を殴られる。
やけにパンチがゆっくり見えたのは走馬灯を見ていたか、俺がノロノロの実の能力者かのどっちかだろう。
手痛い一撃を喰らった俺は気を失っていた。
「いらっしゃいませー!」「女の子は〇〇さんでよろしいですか?」男性の張り上げるような声で俺は目を覚ました。
「おう、起きたか。ここどこやと思う?お前の処刑場や。こっち来いや」
パニックの俺は従うしかなかった。連れられた部屋にはベットとシャワー室、そして簡易的なタンスがあった。
ここがどこかこの時点で俺は察した。ここは風俗店だ。
「ここがどこかわかるか?」
「風俗店やろ?」
威勢だけは一人前なのでタメ口のスタンスは崩さない。すると有り得ない速度で平手打ちが飛んできた。
バチーン!!
「社長に向かって何て口聞いとんねん!!殺すぞ!!」
は?このヤクザみたいな男が社長?世も末だな。そう思ったが平手打ちが怖すぎて
「すいません。僕はどう殺されるんですか?」
思い返せばこんなにも思考と言動が一致しないことがあるのかと思う。
「今日から!!ここで!!お前は働け!!」
嘘だろ?殺されるんじゃないのか?
殺し方はまさかの飼い殺しだった。
無給でこき使われ最後に捨てられる。俺らしい最期か。受け入れよう。
「休みは月4日!とりあえずはじめは15時からラストまで!給与は25万!寮は用意してる!寮費は月4万や!ええな!?」
なかなかの待遇やんけ、、、どうせ捨ててる人生や。やってみるか。成り上がってみせるか、、
続きます。※投げ銭制度付けました※
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