カワウニ版共通アーマチュアv5の全体構造
※ この記事は、Blender ver.4.2.3で書かれています。
9月に入りアーマチュアのバージョンアップをしちゃいましたので、新バージョンのカワウニ版共通アーマチュアver5 で説明を始めます。
まず、全体像をお見せします。各ボーンに、いろいろとカワウニなりの考えを仕込んでいますので、次回以降、順を追って「何故こんな構造なのか」「どうやって設定するのか」「どのように使うのか」など、少しずつ解説していきます。
なお、共通アーマチュアの実物データは「体型変更用アーマチュア」の回のzipファイルに同梱してあります。
全ボーン構成概要
まず、「腕と足の構成ボーンが多い」ことに気が付くと思います。これは、
アーマチュアモディファイアのオプション「体積を維持」をONにしたときに、肘と膝が過剰に膨らむ現象を、肘膝だけOFFにして防ぐ仕組み
手のひらを捻ると手首メッシュが絞られ変形するのを、前腕部分に逃がす仕組み
を実装するための構造です。(作り方は後ほど詳しくnoteします)
ボーン階層情報
ハニセレでシーン作りを何年も作り続けた経験から、Blenderの性質を考えた場合、ポーズモード内でキャラクターのマップ内移動ができた方が効率的と考えました。
それを実現するために、Root-Boneを大親とした完全階層構造に辿り着きました。一般的な解説書などをご覧の方は、下記のアウトライナー情報で、
IKターゲットがあちこちに散らばっていることに気づくと思います。
(IKターゲットはボーン名が、「T- :ターゲット」「PT- :ポールターゲット」になっています)
この構造のメリット、作り方も、後ほど詳しくnoteします。
次回は、この完全階層構造のアーマチュアの特長についてnoteします。
(;^^)
【修正】2024/09/29
図の差し替えはしていませんが、後ほど出てくる「小指のCM関節」を追加することにしました。
手のひらボーンの子供で[60CM小指_LR]が追加されました。
また、[0下半身Root]は[Root-Bone]と接続することにしました。(ヘッド位置が[Root-Bone]のテールに移ります。
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