髭の親父
ブラックニッカの小瓶を置いて電球を見上げる虚無。それが日課。毎日続くつまらない景観。
ブラックニッカ。大変いい酒。安くて美味い。申し分ない。けど飲み手がクズじゃ仕方がない。安さに甘えてだらしがない。髭の親父が泣いている。許してくれよ卑下。今夜だけだから。
酒に酔って大の字。救えないリアルが肌寒い。凍え飲むニッカ。毎日の日課。飲んでいるのか呑まれているのか分からない今夜。
描く夢想。過去。あぁしていれば違う未来が待っていた。果たして本当にそうか。どうしたって俺は俺じゃないか。どの道行き着く現実。今を生きる現実。
分かってる。どうしようもない。分かってる。なんでもない。分かってる。仕方がない。分かってる。なんにもない。
俺は一人飲むブラックニッカ。それが一人の夜の日課。代わり映えしない日々が経過。何も残らない毎日の景観。どうしたって諦観。悲観。いわゆるネガティブ。傍にあるブラックニッカに頼るばかりさ。
ブラックニッカの小瓶を置いて電球を見上げる虚無。それは今日も変わらない日課。見上げる虚無は二日酔いの明日。変わらない自分。変われない自身。
どうしたって明るい未来はない。無い物ねだり。暗いNight咽び泣く。傍のニッカ。毎日飲むのが日課。
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