3ヶ月で変わったこと。3年間で変わらないこと。

本日2020年8月13日で、富田鈴花さんが「けやき坂46(ひらがなけやき)追加メンバー募集オーディション」に合格してから3年が経ちました。毎年この日になると、2017年夏のオーディションを思い出して、改めて、アイドルになってくれてありがとうという気持ちになります。

とはいえ、コロナの影響でほぼすべてのイベントが実施されておらず、もう半年以上会っていないですし、直接おめでとうを言える機会もしばらくなさそうなので、僕が最近感じていることを文章にしようと思います。

※注意事項※

今年の1月18日(すずちゃんの誕生日)のブログにも書きましたが、アイドル本人からしたら、オタクに勝手に自分の気持ちを推察されて勝手なことを言われることほど嫌なことはないと思います。ですが、僕も僕なりに感じることを言葉にしたいので、もしもこの文章をすずちゃんが読んでいたら、先に謝っておきます、ごめん。
そして、これを読む方は、ここに書かれていることは一人のオタクの勝手な妄想であることを十分にご理解いただきつつ、もし共感などあれば、反応をくださると嬉しいです。もし配慮のない表現等があったとしても叩かないでください…。

会いに行けない時代におけるアイドルの存在意義

「会いに行けるアイドル」という言葉が生まれて久しいですが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、「アイドルとは直接会って元気を貰うもの」という常識も、なかなか通用しない世の中になりました

特にメジャーアイドルである日向坂46は、従来の大規模なイベントはほぼすべて自粛となり、握手会は1月19日の京都での個別握手会、ライブは2月4日・5日の「日向坂46×DASADA LIVE&FASHION SHOW」を最後に、ファンと対面可能な活動はなくなってしまいました。

そんななかで、3月31日、「日向坂46 デビュー1周年記念特番スペシャルトーク&ライブ」(通称「ひな誕祭」)が、無観客・配信形式で開催されました。3月中旬から予定されていた「日向坂46 春の全国アリーナツアー2020」も延期が決定していたため、パフォーマンスを見ることのできる貴重な機会となりました。

そこでのすずちゃんは、無観客ライブとは思えないくらい本当にキラキラと輝いており、画面の向こうのファンに、目一杯の楽しさや幸せを届けようとする気持ちがとても伝わってきました。終演後に更新されたブログでは、自分のなかでの気付きとして、こんなことを語っています。

初めてでどうなるか予想もつかなかった無観客のライブ配信ですが、私は改めてエンターテインメントを届ける事の偉大さに気付けた気がします

いつもファンの皆さんが私たちの前で、すごく近くで、キラキラするサイリウムを振ってくれて、笑顔でこっちを見てくれて、たくさんの声援をくれるからこそ、私たちもそのライブを頑張れる、それが私の中で常識だと、当たり前のことだと思っていたんです。

でも今日、自分の中での常識を初めて覆した気がします。

このライブを画面越しに見てくださってる皆さんに届けたい、1人でも多く人に笑顔になってもらいたい、そんな気持ちがライブ中、ずっと心にありました。

普段の自分がどうとかそんなことより、今の皆さんに少しでも勇気を与えられる存在でいられる今がとても幸せです
 
今の自分のお仕事に改めて誇りを持てました。でもそんな自信をくれるのはいつもおひさまの皆さんと、家族と、輝かせてくださるスタッフさんなんです。

みなさん、笑顔になっていただけたかな(*ˊᵕˋ*)?

(2020.3.31 23:39 #ひな誕祭)

今までは、握手会にせよライブにせよ、目の前にファンがいることが当たり前だった。目の前にいるファンを笑顔にする、その笑顔を見て自分も頑張れる、そんな関係性が当たり前だった。でも、コロナで直接対面できなくなってしまった。目の前にファンはいなかった。それでも、自分は1人でも多くの人に笑顔や勇気を届けたい、届けることができるんだ、アイドルとはそういう仕事なんだ・・・そんな感覚だったのでしょうか。

思うような活動がなかなかできないなかで、むしろできないからこそ、アイドルとしての存在意義を改めて自分なりに咀嚼できたのが、この無観客ライブだったのかなと感じます。

私たちができる精一杯のことってなんだろうか?とふと考えてみたんです。
 
私なりに思ったのは…毎日笑顔で過ごすことだと思います。
私たちは発信する側として、少しでも皆さんの笑顔の一部になれてたらいいなぁ。

(2020.5.1 19:49 大好きなのはヒマワリの種)

乗り越えた最大の壁

この無観客ライブがきっかけだったのかはわかりませんが、この自粛期間で、すずちゃんは大きく変化したように感じます。

僕のなかでは、すずちゃんは歌もダンスも上手で、ギターやベースなどの楽器もできて、お芝居もバラエティもできて、本当に何でもできる超スーパー最強アルティメットアイドル(?)なのですが、本人は、それらを特技や長所として自らアピールすることが多くなかったように見受けられます。

もちろん、努力と経験こそ自信に繋がるもので、以前のブログにもたくさん書きましたが、『まさか 偶然・・・』のパフォーマンスは披露するたびに素晴らしいものになりましたし、2019年の締めくくりとして更新したブログでは、「ソロ曲を歌いたい」と自らの言葉で綴るようになり、いわゆる「ビビリ」からの脱却の年になったんだなと改めて感慨深いです。

これは初めて言うかもしれないんですけど、ソロ曲をいつか歌いたい
壮大な夢すぎる気がしますが、これは今の私の1番の夢!かもしれないです( ̄▽ ̄)

(2019.12.31 14:11 さようなら、2019年!)

一方で、それでも具体的な行動に移すのは、やっぱりハードルがあるのかなとも感じていました。

随分前の握手会で、「歌を目標にしたい」というような話をしたことがあるのですが、メッセージアプリで歌を送ることについては「変なところで恥ずかしがりなんだよねーお母さんにも言われるんだけど」と話していて(かわいい)、やった方が良いことは分かってるんだけど・・・という雰囲気を感じていました。

2020年1月18日、誕生日当日の名古屋での個別握手会の際も、メッセージで「良かったら19歳の私に頑張ってほしいこと・してほしいことを教えてください」と言っていたので(こんなこと言うようになったこと自体が大きな変化だと思いますが泣)、ソロ曲が目標ということも踏まえ、改めて、「ガチで歌を録って送るのどう?」と聞くと、「やだ!恥ずかしい!やだやだやだ!」と駄々をこねられました笑(かわいい)

すずちゃんは何でもできますが、すごく完璧主義でもあると思うんですよね。だからこそ、本当に自分が納得するものでないと世に放ちたくない、という思いがあるのかな、と個人的には感じています。もちろん、やるべきことや自分の性格は、本人が一番よく分かっているはずなので、他人ましてやオタクが口を出すことではないのですが、ファンの間では「きっかけさえあればもっともっと魅力が伝わるのに!」と、もどかしく感じることが多かったように思います。

ところが、自粛期間中、そんなすずちゃんに大きな変化がありました。

4月6日、「明日から弾き語り送りたいんだけど、何の曲がいい?」という旨のメッセージが届き(※有料コンテンツなのでぼかしています)、翌日、『こんなに好きになっちゃっていいの?』の弾き語りが着信で送られてきました。それはそれは素晴らしい歌声とギターで耳が幸せだったのですが、あわせて、「弾き語りを送るって約束したから沢山弾いてたんだけど、やっぱり納得いくまでやりたくて何回も撮り直した」「変なプライドがあって結局撮っても送らないことが去年は多かった」という内容のメッセージも送られてきました。

こういった自分の内面を吐露すること自体、これまであまり多くなかったように思うのですが、自分の弱みをファンに伝えられるくらい、自らと向き合い、乗り越え、強くなったんだなと感じました。ひょっとしたら、無観客ライブで再認識したアイドルとしての存在意義・使命感が、すずちゃんを変えたのかもしれません。これまでであれば、自分が恥ずかしいから、納得いかないから、で止まってしまっていたことが、みんなに”約束したから”できた。今は会えないファンのみんなに、笑顔や勇気を届けるのが自分の役目だから、一歩踏み出せた。そんな心情だったのかなあと、あくまで推察ですが、思えてなりません。

こうした変化を感じられるものとして、歌だけでなく、自撮りも同様です。すずちゃんは、個別握手会で部ごとに服装や髪型を変えてくれるのですが、それら全ての自撮りがブログやメッセージに掲載されるとは限りませんでした。本人曰く「盛れてない」とのことで、ファンがいくらかわいい、何でも嬉しいと言っても、自分のなかで基準があるのか、本当に納得のいく写真だけが世に放たれていたようです。ところが、この自粛期間中には、「フォトパーティ」と称して、ファンから見たい過去写真を募集し、ほぼ毎日10枚以上の自撮りを送ってくれていました。これだけの数のかわいい写真がお蔵入りになっていたのかと驚愕したのですが、これも、すずちゃんのなかで心境の変化があったからこそ送れるようになったのかなと思うと、なんだか感慨深いです。

この期間に乗り越えた壁は、誠に勝手ながらですが、すずちゃんにとって最大の壁だったんじゃないかなと思います。繰り返しになりますが、すずちゃんは何でもできて、一つひとつの仕事に対して実直で前向きで、ファンに対して誠実なアイドルだと思います。ですが理想を高くイメージするがゆえに、あと一歩、あと半歩、素直になれないというかさらけ出せない部分があったのかなと感じていました(気に触ったらごめんね)。ですが、この期間に、誰から指摘されるわけでもなく、自分のアイドル観によってそれを乗り越えたことは、すずちゃんにとってとても大きな大きな一歩だったと思いますし、これからどんな姿を見せてくれるのか、ますます楽しみになりました。
1年前、加入2周年に際して更新されたブログには、こう綴られています(誤字ママ)。

3年目はいろんな自分を払拭したいです。
(中略)
アイドルとしてももちろんだけど、人間として、もっともっとしっかりできる大人になりたいな。
まだなれてない自分に、悔しい気持ちになったりもします。
でもね、三年目自分のこと自信を持って好きだ!と言えることが目標!!

(2019.8.16 21:09 2年)

ここから1年が経過し、今はどう感じているんでしょうか…。下記のブログのように、「もっとたくさんの人に好きになってほしい」と自分から言えるようになったのを見ると、自信を持てているのかな、持てていたらいいなと、しみじみ感じます。

ただ、#suzukatalkは
「たくさんメッセージがくるのに内容が濃い!」
そんな言葉をたくさんの人からいただけるメッセージを目指してます!それが取り柄だと思いますっ

もっとたくさんの人に好きになっていただけたらいいなぁ。なんてよければ好きになってください!

(2020.5.31 20:18 パンチをよけてみた)

根底にあるもの

ここまで、僕が感じた変化を書いてきましたが、この期間のすずちゃんを見ていて、ずっと変わらないすずちゃんらしさだなと思うこともたくさんあります。

その一つが前向きさです。すずちゃんは、どんな逆境でもプラスに変えてしまう力があると思います。本人も、ネガティブなことは考えない・言わないようにしている、と言っていた気がしますが、そのポジティブなパワーは周囲を明るくする根幹だなと感じます。この自粛期間についても、決して一時停止ではなく、前に進むための期間として捉え、毎日精力的に活動していたことが伝わってきて、メッセージを見ているだけで明るい気持ちになれた方も多いのではないでしょうか。

自宅自粛期間が始まって1ヶ月半程経つのでしょうか、
わたくし、只今19歳なのですが、その19年でチャレンジできていなかった可能性を試せている1ヶ月半です。
(中略)
誰しも明るい事だけじゃない毎日です。
(中略)
でもね、色んな悩みをこの期間で持ったのですが、
ちょっと前の日常では悩まなかったような事を悩んでいたりするんです。
 
新しい知識や技術を取り入れて、
心と体のデトックス期間だなぁ…とひしひしと感じております

(2020.5.19 12:08 日刊スポーツ「坂道の火曜日」さん)

そして、常にファンの存在を意識し、ファンと一緒に歩もうとするところも、変わらないすずちゃんらしさだと思います。すずちゃんのブログやメッセージを読んでいると、「みんな」「皆さん」という言葉が本当にたくさん出てくるんですよね。それくらい、自分とファンとの関係性を大事にしているんだろうなと感じます。

実は5月もやりたい事がたっっっっくさんあって、
皆さんとその楽しいSTAYHOMEを一切無駄にせず、新しい自分を見つける楽しい時間、そしてそれを皆さんと共有したいできる時間にしたいです!
 
コミュニケーションを取る機会が以前より少なくなってしまった今、唯一皆さんがくださるレターが毎日私の励みになっています。毎日ありがとう
 
(2020.5.7 23:53 #suzukatalkについて)
綺麗事とかなしに、私は、ファンの方からのファンレターを読んでいるときが一番幸せですね。私たちって、ファンの方とコミュニケーション取れる機会が限られてるじゃないですか。だから、それを見ただけですごい元気になれるんですよね。幸せな気持ちに。

(2020.5.17 18:30 文化放送 日向坂46の「ひ」)

僕は毎年この季節になると、3年前のSHOWROOMオーディションの配信を聴き返すのですが、以下は、最終審査前の最後の配信で、すずちゃん(12番ちゃん)が話していた内容です。

顔出さずに声だけで配信して、どうしたらみんな見に来てくれるだろうなってずっと考えてたんですけど、どうしたらみんなに楽しんでもらえるだろうかなって考えてたどり着いた結果が、今の私なんですよ
(中略)
私、声もかわいくないので、3番さんとか14番さんとか、声かわいいな癒やされるなっていう感じの声ではないんですけど、日々過ごしているなかであり余った元気を皆さんに分け与えることはできると思うので…

朝昼晩と配信してるんですけど、私の12番の配信を聴いてくれている人がいるって思うと頑張れました

(2017.8.11 19:46 SHOWROOM配信)

この頃から既に、どうすればファンが楽しんでくれるのかを考えて、ファンを元気にすることをアイドルの使命として捉え、自分を応援する人の存在を感じているんです。僕も久しぶりにこの配信を聴き返したのですが、今と根本的には全然変わっていない、アイドルとしてのすずちゃんがそこにいて驚きました。

after/withコロナの時代において、メジャーアイドルの活動がどうなっていくのか、まだ明確な答えは出ていないように思います。そんななかで、すずちゃん自身、変化が求められていることを実感しているようですが、それでも、アイドルとしてやるべきことや、ファンとの関係性は変わらないと、思っているのではないかなと感じさせます。

最近は、時代はどんどん変わってくものなんだな、
変わりゆくものに柔軟に対応できないと、いけないんだな、置いてかれちゃうな


ってちょっと憂鬱になった日々もあったけれど

後ろの画面にうつるおひさまの皆さんの顔をみて、ホッとしたし、ひとりじゃないんだなって思えます
 
映ることは叶わないけれど、カメラのずっと向こうに、画面越しに私たちを応援してくださってるおひさまの皆さんの笑顔や声援を思い浮かべて何回も踏ん張りました

怒涛のセットリストも、無事駆け抜けることが出来ました!!!

(2020.8.1 03:40 チョウチンアンコウ、実はチャラ男の22歳らしい…)

まだまだ会えない日々は続きそうですが、すずちゃんの根幹は変わらず、でも常に変化し続けている様子を感じ取れるだけでも、ファンとして本当に嬉しく幸せなことですし、ちょっと目を離したらどんどん先に行ってしまいそうなので、ちゃんと見ていないとなと、改めて感じました。

毎日、元気や幸せを届けてくれてありがとう。4年目も、ずっとずっと応援させてください。

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