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【日記】「こんなにがんばってダメだったら」という恐怖と、どう戦うか?発売前日に思うこと。

いよいよ、明日が発売日になりました。こういうことは恥ずかしいからあんまり書かないでおこうと思っていたけど、こんなチャンスもう二度とないかもしれないし、この先いい結果が出なくて自信をなくした未来の自分のためにも、今の気持ちを記しておこうと思います。

原稿が終わってから今日にいたるまで、不安で不安でいっぱいでした。サンマーク出版のみなさんや、書店員のみなさん、その他いろいろな人にたくさん協力していただき(父にまでがんばって宣伝してもらい)、思いつくかぎりの宣伝方法を考え、やってきました。
編集者の池田さんとの合言葉は「全部やろう!」で、何か思いついたことは深く考える前にとりあえず「やる」だけを先に決めて、実現する方法はあとから考える、というスタイルでとにかく前に進んできた感じがします。
小説なのにプロモーションビデオを作ってくださったり、販促物をみんなでつくったり……。古巣の蔦屋書店、天狼院書店をはじめ、いろいろな書店さんで大きく展開をしてくださることが決まったりと、話がすすむにつれて、「こんなにがんばってダメだったら、本当に終わりなんじゃないか」という恐怖が浮かんでくるようになりました。
素晴らしいチームで仕事ができて、自分も精一杯の力をこめて小説を書いて。さらに、みんなが応援してくれて、この商品がようやく、世の中に出ていくことになった。
それでダメだったら——ダメだったら、もう、私には、本当に力がないということの、証明にほかならないじゃないか、と。

小説を書きはじめたころ、「あのときがんばらなかったから結果が出なかったんだ」と言うことができないくらい、逃げ道がないくらいやりきるんだと、決めていました。私はまだ本気を出していないだけ。まだ余力は残ってる。そんなふうに言い訳できないくらいやりきろうと。
でもいざ、その結果が出るタイミングになったら、足がすくむようになりました。アクセルをふむのが怖くなりました。逃げ道を用意しておけばよかったと何度も思いました。こんなにたくさん宣伝しといて結果が出なかったら、「あー、うまくいかなかったんだね……」っていう目で絶対見られる! そんなの恥ずかしすぎる!! ってか、もう仕事こなくなるかも!? とも。そもそも私なんぞがこんなに大きな目標を持つなんておこがましかったんだとか、はじめからやっていなければとか、ありとあらゆる「たられば」が浮かんでは、頭の中をぶち壊していきました。

『元カレごはん埋葬委員会』の中では「あなたに好かれる女のふり」「めんどくさい女じゃないふり」「がんばってないふり」をやめよう、そういう仮面を脱ぎ捨ててまっさらな自分で勝負しよう、そうしてこなかったからこそ私たちの心の中にはしこりが残ってるんじゃないか!! みたいな話をしているくせに、結局書いた当人の自分は裸で勝負できないのかよ! と自分で自分にツッコミを入れていました。
でも書いたものを読み返しているうちにだんだん、うん、やっぱり「〇〇のふり」はやめて、全力でアタックしよう、それでだめならそのときちゃんと深く傷ついて、またやり直せばいいと……自然に、思えるようになりました。
そして、私が書きたかったのはきっとそういうことだったんだと今更ながら気がつきました。

ダメならダメでいい。
傷つきながらでも進む。
傷つく覚悟をした人のまわりには、同じ覚悟をした人たちが集まる。
怖くても一緒に傷ついてくれる誰かがいるはず。みんなで一緒に傷ついて、泣いて笑って、もう一度ゼロからやり直そう。

そういう物語が書きたかったし、ちゃんとそれを書けたんだと。喫茶「雨宿り」のみんなが、それを体現してくれているじゃないか。私はそれを書いたじゃないか。ちゃんと自信持てよと——本から、言われたような気がしました。

書いてよかった。
本当に、書いてよかったです。
たくさんたくさん、成長させてもらえました。
それからなんといっても、楽しかった!!!!
本当にありがとうございます。

いろいろな迷いや恐怖がありましたが、あとはもうとにかくやれることをやります。

当たって砕けろだーーーー!!!!!

いよいよ発売なので、もうダイレクトアタック土下座で言わせてください。
お願いします!!! 買ってください!!!!

『元カレごはん埋葬委員会』、いよいよ明日12月9日(土)、発売です!!!!
よろしくお願いします!!!!




【お知らせ】元カレごはん埋葬委員会は、12月9日ごろより全国の書店で並びはじめます!Amazonでは12月7日から発売です。予約受付も開始していますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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