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【日記】不完全

 不完全なものほど、無限なのです。永遠に探究できるのです。人類総出で研究することもありますし、一人で問い続けることだってできます。なぜ研究するのか?そう聞かれれば、物によって答えが分かれる、と答えます。科学は人の生活を豊かにする、という点で有意義でしょう。原始共産制を信奉する人にとっては逆に嫌いになるかもしれませんが。哲学は一人ひとりの生き方を見つめなおすため、でしょうか?社会に積極的に迎合する人間にとっては無価値に思えるかもしれませんが。科学、哲学、芸術も、果ては数学までも、完璧に合理的で、正確性を欠かないものは無いのです。
 改めて主題の「不完全」に立ち返ると、まず不完全とは何かという議論になるべきでしょう。不完全、あなたはこの言葉に対してどう考えますか?私は前述した合理性、正確性が無いことと考えています。大半の人間に対して共通の認識を与えることができないもの、ということです。私は実に科学的な人間です。誰かを説得できる考えに至らないと、何かしら主張する気になれません。当たり前かもしれませんが(笑) それはともかく、この不完全というやつは人によって解釈が変わる厄介な奴です。
 言ってしまえば、不完全なものなど無いわけです。不完全というのも主観に縛られた概念でしかありませんし、人間の考え出した概念に対してこじつけのように性質を問いただすことなど人間のエゴでしかないのかもしれません。実際、この文章を通して私もあなたも「言葉」というものに四苦八苦しているじゃないですか。でも、その言葉の「不完全性」があるからこそ、永遠に、好奇心の赴くままに、旅をすることができる訳です。
 そんな世界が面白いと思う反面、私は嫌いになったりします。みんなそうです、それは皆不完全に囲まれながら生きているから…と思っていたり。明日になったらコロっと変わるかもしれません。だって、これを書いている私の意見も、不完全だから。

P.S. 辛い時ほど考えに耽るのは何故だろう。まだ建設的な考えもできない、浅い思考ではあるが。

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