見出し画像

サービス紹介 ③IPランドスケープ その1:英語レベルが違うだけで見えるものが違う

川瀬知的財産情報サービスの川瀬です。IPランドスケープという用語が定期的には流行しては消えているというように思われます。

前職の時代を通じてですが、「IPランドスケープ」という単語は意識して使用しないようにしています。日本では2017年に経産省主導で定めた標準スキルセットversion2.0の中に用語が使われていることもあり、何やら特殊な位置づけがされていますが、外資系調査会社に数年勤務していた中でもIPランドスケープを、「特殊な調査」として取り扱ったという経験はありません。

かつての業務上の恩師であり、いまだに私淑している野崎篤志さんのノートの記事でも、類似した記載がありました。興味のある方は、「日経のIPランドスケープ記事について考えてみたー特許の量と質の議論ー」をご参照ください。

ただ、日本の企業が持っていない情報活用の仕方というのはあるように思います。そこで、業務提携を行っているインディアのParintek Innovationsの共同設立者であるRajesh氏に聞いてみました。

Rajesh氏は、ある米国の巨大IT企業で160人の知的財産部員を統括し、企業戦略に10年近くかかわっていた人物ですが、「お客さんの必要に応じて用いている用語で、特別な形式があるわけではないよ」との返答。

(パリンテック社へのリンクはこちらです)

https://www.parintek.com/index.php

ただ、実際のプロジェクトを共有していただいたところ、なるほどこれは日本ではできない、というものが確かにありました。それは「英語」の取り扱いです。

構造化されている「特許」にくらべ、構造化されていないことが多い情報群(例えば、競合企業のIR資料など)を分析した調査報告資料を共有していただきましたが、経営に関する幅広い知見と、何よりも、英語力の点日本の調査会社は大きく後れを取っているのではないかという印象をもちました。

私は、帰国子女で、国際基督教大学卒です。ビジネスレベルでの英語に支障もなく、英語力はある方だと自負しております。前々職では英語のIR資料を収集することなども行っており、相応に英語文献の収集には自信がありました。

しかし、Parintek Innovations社が実際に行った調査を見ると、日本語では開示されていない情報を的確にとらえており、何時間かかったのかを尋ねた結果を聞いて、脱帽いたしました。Parintekのアナリストたちが読んだ時間内に同レベルにまとめることができるかと言われれば、不可能です。

やはり、英語文献をネイティブレベルの速度で読み、解析することができる人材は日本の特許調査会社にはそうそういないでしょう。コンサルティングファームなどにいらっしゃるかもしれません。

長くなりましたが、「英語」というのは深いテーマだと考えております。英語ができる、というのは、単に英語のネイティブだということではなく、高い知性をもって、英語文献が読めるということを意味します。

川瀬知的財産情報サービスは、「We collaborate, we share the knowledge and together we grow」を社是としています。日本人だけで行ったらならばコスト高になってしまい割が合わない。それならば、人種や文化を超えて、共同して成長を目指していきませんか。

御社のニーズをお聞かせください。川瀬知的財産情報サービスは、Parintek Innovationsの優れたアナリストと共に働き、調査をご報告します。

2020年12月27日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?