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低品質書籍

こちらの記事を読みました。

GoogleブックスにはAIが生成した低品質の書籍が数多く転がっているとの指摘 Gigazin 24/4/5

Googleブックスで上位に表示される書籍が、生成AIで作られた低品質の本ばかりになっているという記事。

以前、生成AIについて触れた記事で、どういう人がAIで作品を作るのかということに触れました。それはきっとお手軽に儲けようとする人なので、一生懸命書けば書くほど流行りから外れていく性質の自分にとっては、戦う相手ではないだろうと思っている、ということを書きました。売れやすそうなものをちゃちゃっと量産するだけだろうなという趣旨。

それが本当に起きてしまっているんだなと、この記事を読んで思ったのです。日本でもそのうち問題になるんだろうなと思います。

生成AIは結局のところ道具なので、人が本気になって使えばちゃんと創作の力になるものだろうと思うのですが。

まあ、お手軽にという部分に注目する人が、ちゃんと使うはずがない。そんな面倒なことをするはずがないのです。

さてそうすると困るのは読者の方になってきます。ノイズだらけカスだらけの中から、当たりを探さなければいけないという、非常に困難な事態になってしまいます。

ただ、そういうところに新しいビジネスの目があるような気もしていて。

例えば僕はリアル書店は公金で保護するべきではないというような記事も書きました。書店の苦戦は環境の変化による需要減から起きていることだからです。

でもそこには本に詳しい人がいます。そういう人はそれを使ったまた違うビジネスができるはず。

例えばこういう、玉石混淆どころか石しか見つからないぞという場所で、ここにちゃんと玉がありますよ、という情報を提示することだってできる。

そういう機能を持っていれば、また新しい書店の形ができるのかなとも思います。この先本を取り巻く環境がどうなるのかは、本当に注目です。

(ブログ『かってに応援団』24/4/10より転載)

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