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100円を笑うものは…

今日は仕事をして、ひと段落ついたので食事に出かけました。
この時はあんなことになるとは、想像だにしていませんでした。

先月くらいからAlwaysという昼食のサブスクリプションのサービスに加入しているので、財布を持っているかどうか気にせず普通に食事しました。
ちょっと買い物があったのを思い出し、100均に寄ろうとしましたが、自転車だったので持って行かれても困るので2時間100円のパーキングに普通に止めました。
そうして、100均でいくつか必要なものをピックアップしてレジ前に行こうとした時に、なんと財布を忘れたことに気づきました。

よくあることなのですが、最近覚えたてのPaypay払いができるからと安心していました。ここを乗り切ったあとで問題がありました。自転車が出せません。時々ICOCAなどが使えるものありますが、おそらく現金のみの現金な奴でした。

おー。100円がなくて自転車が出せないんです。普段100円を笑っているからこういうことになるのか?
いや、結構大事にして来たはず。これからはもっと大事にします、神様。
とはいえ、状況は依然変わらずで。

歩いて結構な距離を歩いて財布を取りに戻って、それからまたここに戻ってきて支払うのだけは避けたかった。往復で1時間ほどかかるんじゃないかな。

考えあぐねた挙句に思いついたのは、何度か行ったことのある居酒屋さん(Paypay払いのできる)でPaypay残高の100円をなんとか現金化できないかなということでした。
例えば500円のドリンクを600円で請求してもらって、100円バックしてもらえないかと交渉したら、法を破っているからやりたくないとの理由を長々と言われました。それが法を破っているかどうかは私は知らなかったけど、逆だったらそりゃそうかなと。いや、それより100円をなんとかしないと。迷惑そうだったので、早めに諦めてお店を出ましたが結局問題は解決しません。どうしよう。

もう一度、カバンをあさりましたが、金目のものは何も出てきませんでした。近所に知り合いがいればいいですが、残念ながらこの辺にはいませんでした。何かないかと次に考えたのは、10分くらい歩いたところにある馴染みの自転車屋さんになんとか頼もうと思いました。
しかし、祝日なので休んでいるかも…と思いながら、藁をもすがる気持ちでテクテク歩いて行ったら、思っていたことが見事的中しました。
しかも、財布のある自宅方向ではないので近づいてもいないし、むしろ遠くなっている。

万事休すかと思ったその時に、ヤマト運輸の配送している女性スタッフの方が見えました。もうこれしかないと。
芥川流の最後のクモの糸はこれかなとばかりに話しかけました。

「普段は五条界隈で契約してお世話になっています。どうしたらいいのかわからなくて…実はここまで自転車で来たのですが、財布を持たずに…
誰かに借りようにも、道ゆく人に頼むわけにも行かず…云々
必ずお返ししますから、駐輪場代の100円お借りできませんでしょうか…」
もう必死でしたね。クモの糸ですしね。切られたらジ・エンド。

「わかりました。自分のお金ですけど返さなくても大丈夫です」

なんと。必ずお返ししますからと営業所と名前を聞いて感謝の気持ちで100円をお借りしました。本当にこの時の100円ほど輝いていたものはありませんでした。

ちなみに、あとで気になって調べてみたら、クレジットカードの残高を現金化するのは限りなくグレーであるが犯罪ではないようでした。金額じゃないのかもですが、100円ならそこまで問題にならないのかもという印象でした。
そして、当然ながら家を出る時は財布の有無を確認して出ましょう。
キャッシュレスな常識が通じる相手と通じない相手がいますよと肝に命じましたとさ。

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