小枝にしがみつく葉は
ぴらぴらと
せわしなく揺れを繰り返し
落ちた葉は
鮮やかな色も一緒に
別れを告げて
乾いて
色あせて
身を寄せ合って
大きな彩りとする
踏みしめ
骨格をさらけ出した木々に
現れるのは
ツィ―と
かぼそい声のシジュウカラ
細かに木をたたいては
たてに走るコゲラ
トゥルルルル
ツィツィー
かしゃかしゃ
ぴらぴら
高い青まで見える
冷たい空にひびく
まぶしい音たち
たっぷりと
着ぶくれて走る子供たちは
「待って。まだだよ!」
と口々に
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