読む楽しさと、書く楽しさに隔たりがあることも~noteを始めて気づいたこと~

 noteという場所を教えてもらい、少しずつ書いていっているが、始めてから一か月半くらいが経ち、ようやくここの独特の雰囲気に気付き始めたところだ。


 どうやら以前のブログの場とは違うみたいよ、大丈夫?奥さん。


 あら、ホントにぃ? 大丈夫かしら。……奥さん!

 いや書きっぱなしだった以前と比べて焦りや不安、戸惑いが出ちゃいました。先週くらい。


 まだ慣れていないので、コメントを書いておきながら、さらにはフォローまでしておきながら「スキ」を押すのを忘れてずいぶん日が経ってから慌てて押してみたり、「スキ」も押してコメントも書いて満足していたらフォローするのを忘れて、相手から返事が来たのを嬉しくてニヤニヤ読んでいたら「あっフォローするの忘れてる!」と慌ててフォロー、まるで相手から返事があったからフォローしてやる、みたいになっちゃったり。誰もそんなこと気にしていないかもしれないけど、前まで一人だけで書き放題だったため、色々と不慣れで慌てている。

 わかってきたことは、多くの人が温かい関係を望んでいることです。

 最初の頃、「スキ」が気軽に来たことに驚きがあった。ぽつんぽつんと少ないにしてもとにかく来る。そうやって「スキ」を付けられると、自分もその「スキ」を分けたくなってきてしまいまして。まずスキしてくれた人の作品をのぞき、ほほうと思いました。

 ほほう。

 と思って、しばらくの時間、どうしたら良いのかわからずにそのままでした。


 でも自分にとっての「スキ」を見つけ、さらにその人の過去の文をたどっていくと面白くなってきてしまった。すごくその人と成りが見えてくる。ある一面にしても、自己紹介文どころではない皆さんの露わな姿を見させてもらえる。これは面白いぞと気が付いてきた。


 そうか、ここはみんなが発表し合う場所なのか。

 そして発表し合ったことでつながる場所なのか。

 つながるって、言葉だけが上滑りしてないかと思ってしまいそうだけど、ここは文字通り、「つながる」ようにできている。

 能動的に動き合っている皆の様子が面白くなった。皆が自分を表現していて、それによってその人が少し見えてくること。皆が能動的に動いているので、お互いを尊重していることも素敵。流すなり受け止めるなり、どちらでも良いという余裕と懐の深さがあるのだなあ。それぞれ自分たちの中身をさらしている内容なのに、穏やか。


 ただですね。そこから少々気後れも感じ始めていました。

 こんなにお互いの文章を読み合うことを前提にしているのだったら、私みたいな文章は受け入れられるのだろうかと心配になった。いや、受け入れてくださる方たちもいるでしょう。だけど自分がフォローしている方と自分の書く文のタイプが違うことに気づいたら、ちょっとした片想いのような気持ちになってしまう。

 人には色々な面がある。

 当たり前です。

 当然自分にも。フォローしている方たちの作品を改めて読んでみると、若い人は勢いがあってみずみずしく、その年齢を超えると穏やかな落ち着いた文の人が多い。穏やかでまじめで優しい。そういう文章も好きだと思えるということは、私にだってそういう面があるということだ! 

 なのに私の書きたい文章は穏やかでなく、割と暑苦しい。熱く長く書き連ねてしまう。そうでなければ、面白がりながら書いている文章になってしまう。
 どうやら自分が読みたい文章と、書きたい文章や表現の仕方は別のようだ。一致している方もいるけれど、書いている傾向については、けっこう離れたところにいる方も多い。
 自分から気に入って読んでいるのだから私の中にある成分のはずなんだけど、そういうタイプの文章が、すごく頑張らないと書けないようだ。疲れるしストレスになってしまう。私はここで楽しく書きたい。となると、ふんわりした優しい文章を書けない。

 その辺りでこうやって停滞し、ぐちゃぐちゃと堂々巡りを続けていたら、深津貴之さんのnoteのはじめかたで「駄文でも悪ふざけでも気軽に出そう」といった内容を読んだ。恐れないで。続けて。フォロワーさんを増やすために書いているんじゃないよ。という軽いアドバイスだけど、その言葉で深い安心感にも包まれました。

 良いタイミングで読めました。

 noteは、書く時にちょっとした刺激にもなっている。読みながら、あっそうだ、あのことについても書いてみようかなと発想のヒントになることもあるし、テーマを募集している時は、最初書く気がなくてもそのことについて考えているうちに、私も書いてみようかなあと思ったりする。

 自分が気に入ってフォローしている方たちと自分の書く文章に、隔たりが生じてしまう気がすることは仕方がない。離れていってしまう人もいるかもしれない。

 でも書いていくうち、私にだって穏やかな部分は多少出てくるかもしれない。出てこないかもしれない。

 とにかく自分の中では後回しで良い面のようだ。今はやっぱり熱量を持って書いたり、面白がって書いたりするのが楽しい。自分の文章に自信がなくなることがあったって、これもまた私の一面なのだろう。とりあえず、おもしろとか、楽しいとか、笑ったとか、素敵とか、頑張ってとか、頑張ってるなーとか何かしら良い気分になったら積極的にスキを押そうと思っているここ最近です。

#エッセイ #noteという場所 #居場所 #文章


読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。