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お笑い芸人たちを応援している

 書きたいけどなるべく避けてきた話題。
 うまく書ける気がしないのが恐縮すぎて。でも今日はうまく書けなくても良いや。

 お笑いコンテストでテレビ放送されるものは全部観るし、バラエティで芸人たちが視聴者である私たちを笑わせようと力を合わせている様子も好き。

 先日は「THE W(女性芸人のお笑いコンテスト)」で、天才ピアニストが優勝してちょっと気分が高揚していて。
 もうすぐM-1が控えているから、直後はその話題で盛り上がるだろう。
 

 息子が幼い頃、「かせみちゃんとこは、子供に無理に何かをさせるようなことはしていないけど、お笑いだけは英才教育やねんね」と笑われて、そんな自覚なかったので驚いていっしょに笑ってしまった。
 その瞬間、息子がお笑い芸人の真似をするのを、「もっとこうだよ」とか互いに何度もやり直して似るように頑張ってしまっていた。親子して笑いながらだから良いのだろうけど、押しつけていなかったかちょっと心配だ。
 私はしゃべっている人の後ろや横でお笑い芸人たちがどんな表情をしているのか見るのも楽しくて。

 そしてそんな環境のためなのか、息子はマニアックなお笑い好きになってしまった。世代もあるのだろうけどYouTubeで、まだ売れる前の若手たちの情報を仕入れ、M-1も三回戦から追っている。私より全然詳しい。
 息子のするお笑い芸人のモノマネも、夫や私が感心するほどに「良い」ポイントや面白フレーズをついてくる。
 そこか~! と笑ってしまう。

 私の場合は、「10%くらい似ている」と夫にほめられるのがうれしくて、15%くらいに上げる練習してしまう。
 最近はダイアン津田の「ゴイゴイスー」と相方ユースケのこぶしをあげる角度。
 そして天才ピアニストの竹内さんのツッコミ方。

 私は彼女のツッコミがすごく好きなのだ。なのでこの前の優勝がとても嬉しかった。(他のコンビたちも笑ったー!)

 女芸人というカテゴリーが早くなくなれば良いなあと思うけど、M-1やキングオブコントで力ある人たちを観ているとなかなか及ばないところは確かにある。(今回のM-1は、ヨネダ2000にどうぞ伸び伸びやっていただきたい)
 女性側としては社会に不満やあきらめがあり過ぎて、そういうことがネタになったりすると、少し興ざめしてしまう時があるし、でもそれは真実だったりしてやっぱり私は笑いにくい。「わかるよ。どうにかしなくちゃいけない大事なことだよね」となっちゃう。あとただの悪口やイヤミは女性でも男性でも面白くはない。あるあるで、みんなもそうなんだなとは思うけど、気分の良いものではなくて。

 いずれにしても、平場でもちゃんとツッコミのできる女性芸人たちを見ていると、これって女性だからとか関係なく面白いなあと思うことが増えてきていて、若い人たちの感性に感心する。

 そしてそうやって伸び伸び表現できるようになってきたのも、頑張って風穴をあけてきた上の世代がいるからで、そこも大切にしたい。
 特にジェンダーやらハラスメントやらが問題になって容姿に関しても敏感な最近は、そこになるべく触れないように笑いを取る。
 私たちの世代は、女性もそこに鈍感だし、ギリギリのラインで大丈夫かなとハラハラしてしまうこともあるけど、同い年のオアシズ大久保佳代子さんの対応力につくづく感心してしまう。


 もちろん女性芸人だけでなく、夫も私もお笑いが好きでよく観ては笑い、感心もし、日ごろの疲れをいやしている。
 私は痛そうなものや悪口以外なら、ナンセンスでも下らなくても笑ってしまうけど少々選り好みしてしまうところがある。その点、夫は若手たちの応援も欠かさないので、夫の観たい番組につきあっていると、発展途上やそれ以前の人たちを目にする機会があって、それも面白い。

 そんな中、夫は「キングオブコント」の1組目だったクロコップが最近のお気に入り。
 今までテレビで披露された代表的なネタはどれも好きなようだけど、今年の「あっち向いてホイ」のネタは特に。もう何度観たことだろう。
 元気のない日は「今日はあれを観たい」。
 元気のある日は「今日もあれを観たい」。

 あっち向いてホイを極めた彼らがカードゲームで対決をしているのだけど、説明がないから想像で理解していく。そもそも「ホイリスト」の言葉に、最初は「?」となるのに、始まった途端に理解する見せ方が良い。
 でも途中で「何で学ラン着ているんだろう」ともかすめる。笑いながらそれを忘れたころに、チャイムが鳴る。
 ああ学校の休み時間だったのか。と状況を把握すると、荒木が「じい」と呼び、何とヘリコプターで送迎されているとわかって、また大笑いする。
 夫は、荒木がとんがった革靴を履き、挑戦者となっているしょうたは平凡なローファーを履いていることにも気づく。きっと彼はバットマンみたいにお父さんは亡くなったんだとか、だからじいに育てられているのだとか、お父さんもきっとホイリストだったんだとか、雪辱を果たしているんだとか、妄想も止まらない。

 そんなで私たち夫婦の最近のブームは「おれも」(ホイリストのネタで出てくるアイテムカード)。同じことをする時や選ぶ時に発動する。

 設定の中でも背景を楽しむ夫と私は、彼らが平場に出た時の立ち居振る舞いや表情で人柄を想像するのもまた楽しむ。
 先日の夫はクロコップが出ているからという理由だけで、『アイアム・冒険少年』を録画して熱心に観ていた(笑って楽しんでいた)。

 クロコップに夢中なおじさんてどうなのよ。

 と思う私も天才ピアニストが好きで、夫婦して若い人たちも応援している。もちろん他の芸人さんたちも男女関わらずめっちゃ応援している。

 

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