応援と感謝の気持ちを伝えようと思ったら
医療従事者に拍手を、の輪が世界に広がっている。最初にこのアイディアを思いついて実行した方たちが素晴らしい。
と思ったら、現実には「拍手よりマスクを」とのタグが出ており、あららと、いったんこの記事を下げた。
そりゃそうだわね。
きれいごとではなく、現実はそうだ。拍手してどうなんだ。
とは言っても、何もできない私のようなただの人は、気持ちを伝えるしかできない。
昨日の朝、家事をしながらだったのできちんと観ていなかったけど、どこかの国で、病院の清掃員が、自宅アパートに帰宅したら各階で拍手で迎えられたニュースが流されていた。
ああそうだ。
病院には清掃員もいるのだ。
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出産直後、産婦人科医院の中でベッド脇のゴミを毎朝片づけてくれて、トイレを清掃している人がいた。
割と歳を召した方で、黙々とこなしていた。愛想はなく、皆の汚れた物を片づけさせられているといった風に見えてしまう仕事っぷり。表情。邪魔にならないようにというより、隠れるようにコソコソと仕事をしていた。
こちらはと言えば、出産直後で腰から下が、自分のものであって自分のものでないような、痛いけど、いまいち感覚も戻っていないような。尿も提出しなければならない。読んでいる男性の方には申し訳ないのだけど、提出されるそれは、皆さん真っ赤なのだ。退院が近づくにつれて落ち着いてくるのだけど。
トイレは気を付けていているけど、様々な人が使うからどうしても汚れるようだ。パッドをつけて、清浄綿も使う。母乳パッドも使い始める。
新しい命は尊く、美しく愛おしい。でもそれを産んだ私たちは現実に直面する。特に退院できるまでの何日間か、疲労困憊で必死。
その横で掃除してくれている方に関して、相手から声をかけてくれなければ、気にかける余裕もないのかもしれない。感じの悪い方だと、こちらからも声をかけづらいのかもしれない。
だけどさ!
声をかけずにいられなかった。私の周りが偶然そうだったのかわからないけど、誰も何も言わない。ゴミを回収してくれる時に「ありがとうございます」くらい言いたいではないか。トイレで毎日すれ違うのに「こんにちは」とか「ありがとうございます」くらい伝えたいではないか。
褒められたくて書いているのではない。どうかこれについて褒めないで。
当たり前のことをしているなどと、立派にカッコ良く言いたいのでもない。
むしろ、何故みんなスルーできるのと泣きたくなった。きっとnoteの方々ならわかってくれると思って書いている。
この人、自分の仕事や自分自身に誇りを持ってくれているだろうか。持ってほしい。
退院する時、「今日退院するんです。お世話になりました」と声をかけたら、初めて「ああそうなんですか。それはそれは」と声を出し、笑顔を見せてお辞儀してくれた。
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医療従事者の皆さんへ
お医者さん、看護師さん、薬剤師さん、救急救命士さん、ああもっとたくさんいらっしゃるのでしょう。私の知識と想像力が足りてなくてすみません。今回の新型コロナに直接的に対応している最前線の方々。
恐怖心と使命感との間で、体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいの中、プロ意識で頑張ってらっしゃると思います。ありがとうございます。どうかどうかご自身の身体の健康を、と祈っています。
違う科でも病院で働いている方々、そして医療の対応じゃなくても、受付、事務など病院で勤める方々へ
感染への気遣いと不安感の中、日常の診察が必要な患者のために、ありがとうございます。
高齢者や障碍者の宿泊施設やデイケアでも働く介護士さん、社会福祉士さんの皆さんへ
使命感と疲弊とで、精神力を日々使い果たしながら頑張ってらっしゃると思います。ありがとうございます。
あらゆる施設で、清掃してくださる皆さんへ
やっぱり不安感、恐怖心、などの気持ちの葛藤の中、使命感で精一杯頑張って下さってありがとうございます。
保健所の方々へ
板挟みで、無責任と思われるしかない言葉を伝えるしかなかったり、それで乱暴なことを言われたり、そして無力感におそわれたりされていると思います。本当にお疲れだと思います。ありがとうございます。
感染症対策、予防、をアドバイスする専門家の方々、ワクチンの研究、開発をする専門家の方々へ
まだわからないことが多い中、手探りで、責任のある言葉を発していくのは大変なことなのだろうと想像しています。又、そんな中、必死で次へ次へと作業を進めてらっしゃるのだろうと思います。ありがとうございます。
あらゆる手段で、この状況、気持ちを伝えようと頑張ってくれている方々へ
伝え方が間違っていると言われたり、実際おかしかったり、でも何とかしなければならない使命感で、危険な場にも出たり、やっぱり必死だと思います。できるだけ真実を伝えようとして自分の言葉を発する方々、ありがとうございます。
スーパーやドラッグストア、ホームセンターで、品物を提供して下さっている方々へ
ご自身の身体のことや恐怖心がある中、心ない言葉をかけられたり、同じ言葉を繰り返したりしながら、丁寧に頑張ってらっしゃるのだろうと思います。ありがとうございます。
飲食店を維持するのが大変で、テイクアウトで何とか頑張っている方々へ
それでも苦しいでしょうが、美味しい物を提供して下さって、私たちのちょっとした楽しみとして下さってありがとうございます。
お店を自粛して踏ん張っている方々へ
不安でいっぱいのことと思います。何もできないけど、きっと暮らしていく手立てはあるはずですから、絶望せずにどうか、再開を願っています。
ミニシアターや劇場の皆さまへ
必ず客は戻ってくるので、どうか踏ん張っていただきたいです。できる応援はさせてもらいました。これからも、こちらもできることがあれば協力したいです。また会える日を楽しみにしています。
夢や笑いを提供して下さる方々へ
ご当人たちも仕事が激減でどのように暮らしていけば良いのかわからないかもしれません。それでも笑わせてくれたり、平気な表情で状況など伝えてくれたり、暗い顔を見せずに頑張ってくれているのだろうと思います。ありがとうございます。
荷物を運ぶ皆さんへ
私も通販の利用が増えていて、生協、生活クラブなどで頼む食材も増えました。仕分けや荷物運び、大変で、又、不安感もあると思います。イヤなことも言われたりされたりしているようですね。身体も心配しています。休める時にはゆっくり体を休ませて下さいね。いつもありがとうございます。
リモートで働いている方々へ
家でお仕事をする状況が、お子さんいると思うようにはかどらずイライラしたり息苦しく感じたりしていると思います。トイレの中、布団の中、ベランダ、玄関ドアの外、ほんの小さなスペースで良いんです。一人きりになる時間をできれば数十分でも作っていただければと思います。現実を、ほんの少し手放して心をどこかにふんわりと飛ばしてあげて下さい。未来の旅行でも良いですね。横のつながりを充分によく使って声をかけあいましょう。懐かしい友達と連絡を取るのも良いですね。どうか頑張り過ぎませんように。
リモートで学生さんと授業してくれている先生方へ
とりあえず職場に行って学生さんたちとつながり、工夫して授業したり、学問を伝えようとしてくれる先生方、一人一人と話してくれる先生方、お疲れさまです。お世話にもなります。困っている状況と思いますが応援しています。
そして、自粛しようとできるだけ家で過ごし、楽しみを見出そうとしている私たち。
気を遣っている。静かにしてあちこち積極的に出て回らないようにのんびりしつつ、それも頑張りの一つ。感染しないよう、されないよう、そして人を傷つけないよう、よく頑張ってますよね!
みんなに応援。みんなに拍手!!
まだまだいらっしゃるだろう。他にももっと思いついているよー、私も頑張ってるよー、って人にも応援の気持ちを伝えたい。
現実に力になるようなことは、大したものではないけれど、ミニシアターへの署名や寄付、よく行っていたカフェや時に行ったレストランのテイクアウト、近くの大学の学生さんたちへの食糧支援、ちょっとした声かけなど、微力ながらできることは続けたい。
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。