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【かるた】に/日記

【に】
西の 虹見る ニホンザル

〈子供と絵日記を書いた夏の話〉
母は昨日、日記のように毎日更新していたnoteをサボりましたが(寝落ちしましたゴメンなさい)今回は「西」も「虹」も特にエピソードがないので「に」のつく「日記」の話でも。

去年の夏のこと、36度を超える日もあった連日の猛暑に毎年行っていた家族旅行も行かず、夏休みを持て余していた小さい人に絵日記を薦めた。

A4の真っ白なコピー用紙に、よくある夏休みの絵日記ノート風にマジックで横半分に線をひき上半分に絵が描けるスペース、下半分に縦に数本線をひき文字を書くスペースをとる。日にちと天気を書き込む場所も作って夫に何枚かコピーをとってもらった。

母はまた何をはじめる気なのかとその様子をじっと見ていた小さい人にその紙を1枚渡して、
「楽しかった事や嬉しかった事は忘れてしまうから紙に書いておくと忘れないよ」と伝えた。

5歳の小さい人は「終わりが悲しい」人だ。私と似て。楽しかった事やおいしかった物が終わってしまう事、上手にできた物を壊して片付けるが苦手だ。その気持ちは痛いほどよくわかる。

誰もがそうだと思うが、悲しい事や嫌な事は早く終わって、楽しいことが嬉しい事は永遠に続けば良いのにと思う。でも大体終わりが来る。どんなに美味しいものでも食べたら無くなってしまうのだ。あぁ切ない。
なので、後で見返して思い出せたら素敵だと思って薦めてみた。

しかし、5歳の小さい人はまだ文字が書けない。絵を描く事もあまり進んでしない。なので結局母が書く。

でも不思議なもので母が描いていると描きたくなるらしく、母の書いたホットケーキを焼いたホットプレートに何やら黒い線が付け足され「スイカ爆弾」が繋がれる事になる。なかなか物騒な絵になって来ても、そこから連想ゲームのように「マグマ」が足され「ベルトコンベア」が増えて、どんどん楽しい絵になる。

小さい人も描けない文字や描いて欲しい絵は「書いて」とお願いするようになる。で、適当に書くと怒られる。「そこは黒なの!」「なら、自分で描きなよ」と色鉛筆を渡す。すると「だから、こうなの!」と(何にもわかってないんだから!)とため息混じりで自分で描き始める。その横顔は大人顔負けで面白い。

そうして、ちゃんとその日にあった出来事が書いてある日もあれば、長靴だけ描かれて「探してた黄色いビー玉があった!」という日もあるし、空想なのか夢の話なのかわからない謎な日もあるけれど、ファイルに綴じた日記のページには「楽しい夏の思い出」が詰まっている。

もう夏も終わってしまって日記は描いていないけれど今でも時々見返して、2人で「楽しかったねー」とか「何これ?」と話している。

さっきも見返してたら
「今日はスイカを食べた。おいしかった。春になったら種を撒こう」と言うページをみつけた、、色褪せた遠い記憶が蘇る、、

「母さん、この種取っておいて!撒くから!」

とお皿を指差し、残ったスイカの種を取っておくように頼まれた、、ような気がする。

、、あの種はどこへやっただろうか、、。

日記には種の行方までは書かれていない。
〈適当なに口約束は書面に残してはいけない話〉

***

【今日の豆知識】
西遊記で孫悟空が乗ってる雲の乗り物。
小さい頃ドラゴンボールを見て音の響きだけで「キントーン」だと思っていて、その後「雲」だから「きんとーうん」かと納得していたのだが、今回調べたら

觔斗雲(きんとうん)は、中国の伝奇小説『西遊記』に登場する、雲に乗って空を飛ぶ架空の仙術、およびそれによって呼ばれる架空の雲。主人公、猿の仙人である孫悟空が使用する。

「筋斗雲」「斤斗雲」という表記も見られるが、「筋」「斤」は「觔」の異体字である[1]。「金斗雲」と当て字されることもある。
〈Wikipediaより〉

へー。

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