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華氏451度をよんで

読んで1日も経っていないのに登場人物の名前とか殆ど忘れてます。アホですね。名称が主人公とか雑なんですけど。ほとんど独り言みたいなもんだから許してくれ。


友達に教えてもらった本です。自分じゃこんな本見つけられん。
ハヤカワ文庫から出版されている華氏451度を読みました。
あんまり世界観がどうとかは、読解力がないから掴めなかったですけど、図書館戦争を荒々しく書いたような本という印象を持ちました。

この本の主人公は、焚書業を職業にしてるため、禁書を見つけたら、一冊残らず焼いていくという仕事をしています。
この本のタイトルの華氏451度とは本に火がつく融点の温度らしいです。
摂氏じゃなくて華氏ってあたり海外って感じがしますね。
焚書という行為はナチス政権の頃に行われていたらしいですね。
この本が出版されたのが、1950年ということなので戦争からあんまり年数が経っていないし、焚書という行為があったということも記憶に新しかったのかなって思いました。

主人公は、本を焼く行為ほど楽しいことはない。といっていますが、それは自分がそう言っているが、本心ではないと思います。
ある女性の家に焚書に入り本を燃やしている際に作業中に本を盗んで、家に持ち帰ったりすることを本が禁じられている世界でそんなこと普通するかって思います。はじめ読んでいるときはそれが初めて本を持ち帰ったのかのかと思ったんですが、家の中にはたくさんの禁書があったりして、
警察官が犯罪を犯しているみたいな謎が多くて不思議な感じでした。

主人公が、心を動かされる要因となった少女クラリスがいきなり交通事故で死にました。謎です。
まぁ人の死は心を大きく動かすとはよく言いますけど、そこまで会話を深めることがなく死んでしまうのは、謎ですね。
村上春樹のノルウェイの森でも、直子は最後の最後までいる感じですけど、クラリスは本当謎っていう印象を持ったままいなくなりました。ここがよくわからなかった。

前半はそこまで疾走感がなかったんですけど、自分が禁書を持ち帰って妻の友達とかに、禁止されているはずの本を持ち出して、詩の内容を読み聞かせるみたいなことして、こいつとち狂ってしまったのじゃないかっておもいました。しかもその友達、むちゃくちゃ動揺してるしな。本が禁じられてる世界で本を読み聞かせるとそこまで狂うかって思いましたけどね。
同じ焚書業をしている所長を現場で火炎放射器で殺してしまうのがはんぱねー。普通そんな事できないだろ。さっきまで署内でトランプをしていた仲間だぞ。いくら自分の目標に邪魔だからって普通に殺せるか???
その後に印象的な文章があったんだけどなんか忘れてしまったな。
人間は知らないほうが幸せなこともあるみたいな文章だった気がする。無知である方がしあわせなこともありますよね。ゴキブリと、エビフライのしっぽが同じ成分みたいな。そういう感じの?
あんま関係ないけど、貧しい国の人が、借金って行為を知ってしまったら、国民全体が借金をしまくって首が回らなくなった。みたいな話?ぜんぜんちがうね

結局何が言いたかったのかわからないけど、
この本が出版されたのが1953で、この本の中には、海の貝って呼ばれる、超小型イヤホンみたいなやつとか、テレビ室っていう24時間見たい情報を永遠と流し続ける機械が登場する。
70年以上前の文章に書いてある内容は、今のワイヤレスイヤホンとか、インターネットとかの仕組みを使えば再現することができるし、現代人は昔に比べて明らかに本を読まなくなってきてる。
禁書だとか、出版統制だとかそういう感じのことは、今起きるとは考えられないけど、流れてくる情報だけを受け入れていたら何も考えられないような人間になってしまうんじゃないかって思った。
あとこの本における戦争の描写がよくわからなかった。ビュンって飛んでって、バーンって爆撃して、そして終了。なんともサクサクな戦争。
主人公の妻が、睡眠薬を一便まるごと飲んで、オーバードーズしてるのもくさなんだが。
面白かったです。
機械があったら、ハヤカワ文庫の本じゃなくて新訳版の華氏451度も読んでみようと思いました。

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