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制作メモ#1 セイウチ

リサーチ

セイウチはネコ目(食肉目)でイヌの仲間。セイウチだけでなくアザラシやアシカの海獣もネコ目。よく見ると顔もイヌのよう。アシカの顔は柴犬などのようにも見えるし、セイウチはブルドックぽさもある。
そう思うと、水族館のアシカやトド、セイウチなどが芸をするのも納得がいく。

小学館の図鑑NEO 新版 「動物」より
顔だけ見ると、アシカは耳を描けば柴犬になるし、セイウチはブルドッグのよう

セイウチの体の大きさは、オスは約3.2m 約1,200kg、メスは約2.6m 800kg。ヒグマよりも大きい。
前足の手は後ろに折れて、後ろ足の手?は前に折れるようになっている。水中で生活すること考えると、直感では後ろ足は前に折れなそうだけれど、そうはなっていないのは陸での生活も多い海獣ということかな。

セイウチが他の海獣と際立って違うのはキバが生えているところ。オスもメスも生えている。
キバと髭の生えた膨らんだ口元で、若い個体もメスもオスもみんなオジサンぽく見える。
そういえば『オッドタクシー(※1)』の小戸川はセイウチだっな?ということで、オッドタクシーの曲をかけながら作業。

※1:動物のキャラ?のゆるいアニメ……だと思って見始めたら、サスペンスミステリーアニメだった。おもしろいよ。主人公の小戸川はセイウチの個人タクシードライバー

YOUTUBE動画でセイウチをみていると、やっぱり水族館のプールはとても狭そう。特にセイウチは大きいので。

デザイン

下描き

顔頭の形は、イヌを意識してみた。背中のちょっとした膨らみ感(肩甲骨のあたり?)を出しあげると、ぐっとデカさがでた。

生き物を作るときは、毎回真横からのデザインからはじめることが多いけれど、セイウチは真横からの絵はなかなか「らしさ」が出ず難しかった。
かえって正面から描くとイメージしやすかった。キバや口の上ひげの生えている部分など、セイウチらしいところが落とし込めやすかったからかも。

セイウチは手足に関して四足獣的な要素と、ヒレ的な要素がある。

制作

手足が体の横に飛び出ているので、欠けにくくなるように木目が前後方向になるように木取りした。キバは、ある程度体に添わせれば強度は問題ないだろう。

バンドソーで、切れ込みを入れて上側を切り落とす。はじめは手鋸でやりかけたけれど、やっぱりバンドソーは超らく。

ザクザクっと荒取り。

もう少し彫って、顔や手足が出てきた。

とりあえず顔が出た。とぼけかわいい。

全体的に、大まかに形が出たところ。ここから、デティールを彫りつつ、形を詰めていく。


はい、彫れました。
手のところは掌?と腕を少し明確にすることに。
顔の口の上側の尻っぽくなっている部分は、牙があることで尻っぽくなっているので、その整合性も意識。

キバはほのかなクリーム色に。
ヒゲは描くかどうするか少し悩んだけれど、やっぱり特徴的な部分なので描くことに。ヒゲもクリーム色で描くことで、強い印象になりすぎないようにした。
鼻の穴は、正面の顔の真ん中くらいけっこうしっかりと。
目は、かなりクリクリした目です。

完成


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