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何故、このタイミングで開業なのか

こんにちは、瓦.Tokyoの西田です。

今回は、私が瓦そば屋を開業したタイミングについて、お話しします。

もっと会社員として色々な経験を積んでから(or定年退職してから)、
もしくは蕎麦屋などでの修業を経てからでも良いのでは?と、よく言われたので、
その問いについて、当時の私なりの考えを、ここに記します。

幾つか理由はありますが、大きく分けると4つだったなと思います。


①年齢(体力・結婚)的な問題

瓦.Tokyoはランチも営業しますし、創業当時は24時まで営業していました。

私の場合、31歳での開業となりましたが、
朝は、ランチの仕込みをして、
ランチ営業後は、ディナー営業に向けた仕込みをして、
ディナー営業後は、24時から後片付けをし、
終電には間に合わないので、自転車で帰る。
こんな生活を毎日続けるのは、正直体力的にもとても厳しい仕事です。

実際、何度も辞めたいと思いました(笑)

ただ、それは開業前から分かっていた事でした。
なので、体力的に無理がきくように、若いうちに開業したいと思っていました。
35歳くらいが、リミットという感覚でした。
(実際は、今年40歳になりますが、今でもなんとかなるかなとは思います)

また、私も当時お年頃でして、仕事以外にも、結婚をしたいと思える人に出会い、将来を考えていく必要がありました。

会社員を辞め、事業を興すという事は、経済的に不安定になるということですが、
ある程度軌道に乗せてからじゃないと、プロポーズは出来ないかなと思っていて、
早いうちに開業して事業を軌道に乗せる必要があるとも考えていました。

②開業資金の問題

かといって、大学卒業後、数年ですぐに開業出来たか?というと、
開業資金(自己資金)がなく、難しかったと思います。

年間数十万円ずつ、貯金をして8年が経ち、
初めて銀行の融資を申し込める水準まで、到達しました。

融資関連のnoteは追って書こうと思いますが、
私の場合は、飲食業未経験だったので、ある程度の自己資金が必要でした。
飲食業経験者であれば、ここの自己資金については
私のケースよりも少なくても、融資はしてもらえると思います。

③先行者利益を確保する

東京で瓦そばが認知されていない点に、事業性を見出していたので、
誰かに先行されてからでは、遅いと思っていました。

実際、瓦.Tokyoを創業した時点では瓦そばの東京での認知度はまだまだで、
その後、「東京で瓦そばを食べるなら、瓦.Tokyo」というポジションを、
現在は確立できているかなと感じています。

④再就職の可能性

お店のミッションは、瓦そばの美味しさを東京で広める事ですが、
私個人のミッションは、飲食店をビジネスとして成立させることです。
どちらかのミッションが叶わない可能性も、十分にあると思っていました。

もし、事業が上手くいかず、お店を閉める事になった時には、
別の事業をするかもしれない一方で、融資の返済や生活の面から、
再就職をするという選択肢も、勿論あり得る事だと思っていました。

その際、より良い条件で再就職する為の選択肢を多く持つには、
年齢は少なからず考慮される要素であり、
当時「失敗するなら若いうちに」と思っていた事はよく覚えています。

各々、飲食店の開業にあたっては、立場や状況が全然異なると思うので、
一概に言いきれない部分は大きいと思いますが、
私と同じような境遇の方に向けて、少しでもこのnoteが参考になれば幸いです。

私は、飲食店の開業を目指す方からの相談、問い合わせなどについて、
来る者拒まずのスタンスで、このnoteを開設しています。
何か気になる事があれば、遠慮なくご連絡頂ければと思います。

※以下、瓦.Tokyoの問い合わせページです。
 私宛にメールが届きますので、遠慮なくどうぞ。