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融資の申請(開業4ヶ月前)

こんにちは、瓦.Tokyoの西田です。


税理士さんのサポート

下記の記事で、信用力のない個人が持てる融資の相談先の選択肢は、数える程しか無いいうお話をしました。

それはつまり、融資の手続きを失敗すると取り得る選択肢がなくなり、キャッシュが足りずに開業出来ないという最悪のケースも起こり得るという事です。
融資の前提として、基本的には物件の契約、もしくは仮押さえが必要なのですが、借りたい物件に出会っておきながら、お金がなくて借りられず、泣く泣く手放さざるを得ないというのは、かなり勿体無い事態ですし、私の場合は物件の仮押さえが出来ず、融資申請時には物件を契約済でしたので、融資を受けられない場合、空家賃が発生したまま、途方に暮れる可能性もありました。

その為、私の場合は、より確実に融資を受ける為に、専門家の方の支援を受けるべく、税理士の方に相談しました。
ただ、融資の相談に無料で乗ってくれる税理士さんも、あくまで顧問契約を前提としたサービスだったりするので、各税理士さんのサービス条件はよく確認しましょう。
私はこの時点では開業後、会計周りでランニングコストをかける事を想定してなかったので、有料でも融資の申請を単発でご支援頂ける税理士さんを探しました。
税理士の顧問契約は、月に2−3万円のコストがかかりますので、創業後、会計・経理周りで余計なコストをかけたくない方は、私までご相談頂ければ、融資申請まわりも、無料でご相談乗ってます。下記まで遠慮なくご連絡ください。

飲食店開業サポートチーム窓口(おもてなシェア窓口)

融資面談

内装費用、厨房費用が出て、家賃や店舗規模に応じた売上や人件費の概算が試算出来た段階で、融資の申し込みをします。2016年当時は、面談が2回ありました。(使う制度や時期によって回数などは変わる様です)

事前相談

まず、私の場合、事業計画を事前に日本政策金融公庫に提出し、面談前に担当者の所感をフィードバックしてくれました。
ここで、箸にも棒にもかからないようであれば、面談をしてもお互い時間の無駄で、計画の見直しが必要という話になる訳ですが、幸い私の場合は、面談をして頂ける事になりました。
ここでひとつ、重要だったポイントとして、公庫側から以下のような指摘事項があった事です。
・ランチ980円(税込)は、茅場町エリアでは高くないか?
・内装工事費を、もっと抑えられないか?
前者に関しては、通常価格を890円(税込)に修正しました。
後者に関しては、工事費用を100万円近く削った事業計画を、再作成しました。開業する立場では、自分の城ですから、より良い設備でより良いサービスをと考えるものですが、それが過剰になる傾向がある事を、お金を貸す立場の人は、よくご存知なのかもしれません。

初回面談

初回の面談は、上記2点を見直して、事業計画を作り直して行った点について、公庫側から高い評価を頂きました。
『経営者、起業家というのは、こだわりが強く、他人の意見に耳を貸さない傾向が強いが、柔軟に他人の意見を受け入れられる人の方が、信用出来る』と言われました。
面談の中で、ランチ890円(税込)でも高いのでは?という指摘も頂きましたが、原価的にも、回転率的にも、価格競争をして勝てる料理ではない、それ以外の付加価値で勝負出来すべきという点を主張し、納得してもらいました。
ちなみに、想定Q&Aはしっかり考えて、準備して面談にのぞむ事で、自信を持って堂々としていられます。
簡単なやりとりを通じて、先方から一番言われたのは、『貸さぬ親切もある』という言葉ですが、気にしてはダメです。先方も、貸す事が仕事ですから、どっしり構えましょう。

二回目の面談

そして、2回目の面談を行います。提出した書類の中に、創業動機を記載する欄があり、幾つか理由を記載しているのですが、2回目の面談の中で、『この中で、どれが一番想いが強いか?』と聞かれました。
私は、経営理念こそ、『世の中に瓦そばの美味しさを伝えていく』という方針を掲げていますが、個人としての創業動機については、正直『自分が経営者として、世の中でどこまで通用するか、試してみたい』という想いも強く、質問に対しては、この点を強調しました。
それに対して、『だったら何故、飲食を?』『前職のキャリアが活かせる、ITではダメなのか?』と聞かれた時は、答えに窮し、とっさに『私はSE(技術者)ではなく、営業なのでITに拘る必要がなかった』『飲食であれば、参入障壁も低く、自分でも出来ると思っている』というような回答をしてしまい、面談後、自己嫌悪とともに絶望しました。。
こんなに後ろ向きな回答しか出来ない経営者には、融資なんかしてもらえる筈も無いと思い、自治体の制度融資について、改めて調べ始めたりしました。。(苦笑)
実際、SEとしての経験がある訳でもないですし、飲食業界の参入障壁が低いのも事実ですから、無事融資が実行されている事を思うと、正直に思っている事を伝えたのが、結果的に良かったのかもしれませんが、まるで消去法で飲食事業を選んだと解釈されてもおかしくなく、それ程までに緊張していたんだと思います。
最終的に、融資額含めて満額で回答頂いていますので、仮に面談中に自分で変な回答をしてしまったと思った時も、私のように良い方向に解釈してもらえる可能性もあると思って、とにかく自信を持って受け答えしましょう!!

その後、電話で追加質問などを受け、1ヶ月程度で融資審査が降りたという連絡を受領しています。
融資額がFIXした後、内装工事の発注を行いますが、それはまた次回。

瓦.Tokyo 西田