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楽譜作成ソフトのミューズスコアを使ってみた

こどもがマイクラ動画を作ったらBGMをつけるために使う、
といってノートパソコンに入れてもらったミューズスコア4、
まだ動画ができる様子はないけど、BGM用の音楽を作ってみた。
こどもからは何も頼まれていないので、ほぼ私の趣味のようなもの。

私は取説を読まないでとりあえず使ってみる人なので、
ミューズスコアも何も説明を見ずにまずいじってみた。
予想の半分くらいしかわからん、という感じだったので、
学習、というところをクリックしてみる。
使い方などの動画がいっぱいある。
適当に一個選んで見てみる。
別ウインドウでYouTubeが流れ始める。
この字幕、何語???
音声は英語かな。
画面に映ってる編集作業の様子はなんとなくわかった気がした。
別の動画を見てみる。
また違う言語の字幕。
どうやら動画を選ぶたびにランダムに選ばれた言語で字幕が出るらしい。
日本語字幕に自分で切り替えればいいけど、おもしろいからそのまま見た。
字幕の意味はさっぱりわからなかったけど。

何個か動画を見てからまた適当にいじってみる。
さっきよりはわかる気がする。

ペトルッチ楽譜ライブラリーというサイトで、
著作権切れの楽譜を選んでダウンロードして、
それを見ながら音符を打ち込んでみることにした。
あんまり段が多く長い曲だと心折れそうなので短めの音少なめで。

選べる音(楽器)の種類が多いのが見ていて楽しい。
一曲目は鍵盤楽器の短い曲をそのまま書き写して、
音色は、こどもがギター好きだったのでギターの音にしてみた。
楽器の音域外の音符を書くと赤い音符になる。でも音は出る。

最初につまづいたのはリピート記号だった。
リピート再生されない。
“ミューズスコア リピート“で検索すると、再生の設定の説明が出てくる。
その設定はリピートありにしてあるのに。なんでか?と3日くらいわからず、
一回リピート記号を消して小節線を引き直したらうまくいった。

一番カッコ二番カッコ、三連符、装飾音符、テンポの変化、などなど
あちこちつまづきつつ、どうにかできた。
細かい音符も転ばずにサラサラ音になる。わあ〜これは楽しい〜。
もう一曲選んで、今度はオケの曲を3段の楽譜に編曲し、
エレキギターの音で作ってみることにした。
私やっぱり音楽が好きだったんだな、と少しでも時間があれば打ち込んだ。

中学の吹奏楽部に入った頃、田舎にもコピー機やコンビニが来はじめた時代で、
まだ職員室にはガリ版もあって使われていた。平成のはじめごろ。
「一年生、これ来週までに写譜してきて」
と先輩から学校の蔵書の楽譜を渡され、
文房具屋さんで五線紙を買い、
家で時間をかけて鉛筆で書き写して、借りた譜面は返し、
自分で書いた下手くそなパート譜を自分用にしていた。
町にコピー機があっても、部のやり方は昔のままだった。

楽譜を手で書く作業は嫌いじゃなかったし、
ト音記号のぐるぐるがうまく書けたり、
八分音符の旗がきれいに跳ねると楽しかった。
でも、ずーっと書いてった後で、1小節抜けてた!と気づいたら、
せっかく書いたとこを消さなきゃいけなくなることもあったし、
小節ごとに、拍数合ってるか?って数え、合わないと思ったら旗が抜けてたり。
そういう手間はパソコンで書くと無いのが楽ちんだ。
この音合ってるかな?って思ったら鳴らしてみたら分かるし。

楽譜も、昔はCDなどで聴いて、いいなと思った曲の楽譜が欲しいときは、
楽器屋さんの楽譜売り場に探しに行き、無かったら店員さんに問い合わせ、
何々社と何々社(だいたい海外)から出ています、と教えてもらって、
船便か航空便か選んで取り寄せてもらい、何週間か経って届いたら電話がきて、
また楽器店に行って買う、というふうで、値段も高めだった。
CDやハードカバーの書籍より輸入楽譜の方が高かった。
今は著作権の切れた古い楽曲は家のパソコンで無料でダウンロードできる。
ずいぶんと未来に来た気分がする。

あのころこつこつ買い集めた楽譜を8年前に全部手放した。
あの時は音楽はもういい、と思っていた。
もし再び欲しくなっても、自分の趣味にそんなにお金をかける気になれない今、
もうあの楽譜を買いなおすこともないだろうと思っていたけど、
ペトルッチ楽譜ライブラリーで見ることができる、ってありがたい。

読んでいた文章の中になにか曲名が出てきた時でも、
この曲どんなメロディなんだろう、少し聴いてみたいだけなんだけどと思えば、
CDを探して買わなくても検索すれば出てくる。便利な時代だ。
紙の楽譜やレコードやCDが要らないってわけじゃなく、
それはそれで必要なときがあるし、どっちかというと紙が好きだけど。